日本の教育システムはもう限界に達している。英米のトップレベルの「私立学校」をざっと見る限り日本の私立教育の100倍ほどの質の高さがある。
財政力、施設、教職員、環境全ての面で日本を凌駕している。その事から日本の富裕層は目を背けているのである。一方、アジア、アフリカ、ロシア、スペイン、ドイツなどなどの富裕層は違う。英米の私立教育に積極的に自分たちの息子、娘を送り込んでいるのである。学校訪問をすると必ず彼らと遭遇する。
そして大学教育はもっと徹底しているのである。特にアジア、アフリカの富裕層は自国の大学なんかに行かない。一方、日本は東大、京大あるいは東北大、阪大などの数校が「理系」で突出しているので、ぼやけてしまっているが、日本の大学の全体のレベルはアジア、アフリカの発展途上国か、それ以下だ。慶応、早稲田すら、そのレベルであることはTimes Higher Educationの世界大学ランキングを見れば明白なのである。だが、しかし、日本人はそのランキングを認めようとしない。真実から目を逸らしている。
英米の名門大学を出たところで日本企業に就職できない、という珍現象が今でも続いているようだが、日本企業の「人事部」が愚鈍、鈍感なのである。狂っていると言っていい。そんな連中を放置しているから日本人は30年間も経済が停滞して苦しんでいるのである。