つい数年前までは量子コンピューターが実現するのは50年先だなどと言われていたがすでに稼働しているものがあるし2030年までには性能が飛躍的に向上する可能性もあると言われている。
日経新聞によれば我が国の量子コンピューター開発力・研究力は世界第6位だそうだ。わー、すごいな、と思うものの一位でなければ意味がないのではないか?という思いがする。
かってスーパーコンピューター開発について「(日本は)何故2位じゃいけないんですか?」との質問を公衆の面前でして国民の失笑をかった国会議員がいたが、それと似た話で量子コンピューターは世界一位でなければ意味をなさないことは明白だ。誰が好き好んで6位のレベルの量子コンピューターを使うのか常識でわかるはずだ。
個人的には古澤明教授の光量子コンピューターが世界を制覇するだろうと思っているが、アメリカの圧倒的な資金力で打ち負かされてしまう恐れがあるし、それ以上に研究者の層の薄さが原因で敗退してしまう恐れがある。
日本の文系企業経営者はリスクを取ろうとしないし、日本人の大学生、大学院生もリスクを取ろうとしない。馬鹿な文系政治家、文系官僚も同様だ。リスクを撮るのは一部の傑出した古沢教授のような方だけだ。
日本の高校生は日本の受験システムでがんじがらめに縛られているために、量子コンピューター研究者の道を歩もうとしても思うようにいかないのが現実だ。
私見では、優秀な理系の高校生は日本の大学など相手にせずアメリカの大学に入り量子コンピューター分野に優れているアメリカの大学院で量子コンピューターの研究をするのが妥当だと思う次第だ。
泥舟状態の日本の大学に入ったなら一緒に沈んでしまうのはほぼ確実だと思う。それに気がつかないのは「日本の社会を覆う空気」のせいなのだ。アメリカの大学に入り、世界最先端の科学技術者が密集する「空気」を吸ったなら意識が一変すると思う。