政府、文科省、財界はこぞって「今の若い者は内向きでグローバル化していない」などと騒いでいるがグローバル化が遅れているのは「若い者」ではなく「その親」だ。中でも富裕層の親であることが歴然としている。
この日本のどうしようもない閉塞感の根元は、つらつら思うに日本の富裕層がグローバル化していないことが原因なのだ。
如実に現れているのがアメリカの大学の国籍別在籍者数だ。
下記は2021年時点でのUniversity of California全キャンパスのUndergraduateの国籍別在籍者数(ただし理系メジャーのみ)だが日本はインドネシア、ベトナム以下だ。
Engineering/ Computer Science |
Physical Science/ Math |
Life Science |
Science 合計 |
|
中国 | 1934 | 2590 | 970 | 5494 |
インド | 466 | 131 | 107 | 704 |
韓国 | 173 | 103 | 87 | 363 |
台湾 | 123 | 40 | 65 | 228 |
インドネシア | 97 | 30 | 44 | 171 |
ベトナム | 32 | 23 | 27 | 82 |
シンガポール | 40 | 12 | 20 | 72 |
日本 | 28 | 15 | 19 | 62 |
マレーシア | 36 | 17 | 0 | 53 |
タイ | 29 | 6 | 17 | 52 |
トルコ | 30 | 6 | 11 | 47 |
グローバル化が遅れていると言えば聞こえはいいが、露骨に言えば「洗練さに欠ける」のだ。英語はできないので外国人とコミニュケーションが取れない、欧州のブランド品を欲しがる、日本国内の有名私立大学に子供を入れたがる、国内名門企業に子供をコネ入社させたがるなどなど、ありとあらゆる行動が「洗練さに欠ける」のだ。