2027年に”ストローベリー”が人間知能に達する!
今日2024年8月11日日経新聞朝刊を見て驚いた。AGI(Artificial general intelligence=汎用人工知能)は2027年「前後」に出現するのは「既成事実化」しているそうだ。
AGIが実現すればAI開発が自動化されて数年以内には人間知能を凌駕するASI(Artificial Super Intelligence)が実現するそうだ。そして2030年前後には「高度人材」の不足が解消されメデタシ、メデタシということらしい。
しかし、一方で、小4からせっせと受験勉強に精を出し大学に入っても卒業後に就くべき仕事が「消滅している」可能性が高い。英検、TOEICなど無意味になるどころか司法試験、公認会計士試験は言うに及ばずありとあらゆる「文系」の資格が無用になり文系人材淘汰が実現してしまい、さらには理系人材すらも淘汰されてしまう。
要するに受験のために勉強するなんて愚かなことなのだ。それに気づかずせっせと大学入試過去問や英検過去問、TOEIC過去問と睨めっこしていると行き場の無い地獄に落ちてしまうのである。
これからは競争相手はAGIでありASIと競争する時代だ。AGI
やASIを凌駕する人間とはいかなる人間なのか?というphylosophicalな課題と向き合うことが求められる。
そういうことだから中学受験、大学受験のための勉強、英語資格試験のための勉強などやるだけ無駄なのだ。それでも、どうしても大学には行きたい、というのであれば入試のないアメリカの大学に進学するしかない。もっともTOEFL、SATで高スコアをとるための勉強は必要であり年間9万ドル以上かかる学費を全額自己負担できなければ合格する可能性は限りなくゼロだ。
ところで2021年度の国民医療費(保険診療の対象となり得る病気やけがの治療に要した費用)は、45兆359億だったそうだ。医療分野に進めばなんとかなりそうだとばかり医学部には応募者が殺到するだろう。だが政府は将来は医学部定員を減らす意向だ。
どうしても医学部に行きたいならアメリカの4大に入り、その後アメリカのMedical Schoolに行けばいい。但しMedical Schoolに合格できる可能性は極めて少ない。少ないのは事実だが決してゼロではない。
しかし、その医師すらもASIが実現してしまえば淘汰されてしまうのではないか。そういう未来を描いた映画があった。
何をやっても無駄かも知れない時代がくる。あなたは、それでも東大入試過去問にしがみつくのか?
世界で起きている数限りない紛争、戦争がなぜ起きるのか?日本は移民大国になっていいのか?原爆投下を画策し実行した英米の戦争犯罪を放置していていいのか?日本は憲法9条を維持していて生きていけるのか?atomのelectronは如何なる物理法則に従って存在しているのか?非生命のatomが結合すると何故「生命」になり得るのか?などなど「考えるべきこと」は山ほどある。
そういったことを「総合的・哲学的・科学的に考える」のがLiberal Artsであり、アメリカの4年制大学のほとんどはLiberal Arts Collegeである。当然、高度な数学は必須だ。だが日本のリベラルアーツ大学の概念は「非理系大学」に限りなく近いインチキである。