NHKのEテレのクラシック音楽館でベートーベンの交響曲を聴いた。
私の大好きな、4番と5番もあった。
バイエルン放送交響楽団という、ドイツの名門オーケストラの演奏である。しかも、指揮はマリス・ヤンソンスである。文句のつけようが無い名演であった。
私がヤンソンスを初めて見たときは、まだ彼が40代だった頃だろう。イケメンで、スマートな、かっこいい指揮者であった。でも、外見だけでなく、彼の奏でる音楽も超一流で、私は直ぐに彼のファンになった。オスロフィルハーモニー管弦楽団というオーケストラを華麗に振る彼は、既にスーパースターであった。
彼の特徴はアップテンポで軽快な曲の運びである。でも決して軽くならず、重厚なドイツ音楽は、きちんと鳴らす。それがバイエルンなら尚更である。奥深く、広がりがあり、重く響く独特の音色が素晴らしい。だから、聴いた後の爽快感と充実感がたまらない。それが彼の音楽に病み付きになった理由である。
でも、驚いた事に彼は既に70歳になっていた。私の親父より、4歳若いだけだった。驚きの事実であった。若いと思っていた彼も、実は年を取る。当たり前の事だが、今更ながら驚いた。
でも、それより驚くのは、彼の演奏や指揮振りが、若々しさを失わない事だ。70歳の指揮者とは思えない、活発で軽やか、かつしなやかでリズミカルな動き。これがまた素晴らしい。
ナイスミドルとは、彼の為にあ るような言葉である。