先日お墓参りに行って来ました。

というか毎月、月命日には必ず。



お花屋さんに今月はポインセチアが沢山。

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毎月同じ日に、季節と一緒に、時の流れを感じる。

段々遠ざかる。段々と癒えていく。

このまま何も感じなくなっていくんだろうか。



私の「Connect to my EXIST†TRACE」は、

距離も時も越えて、大切な人達と永遠に繋がり続けたい。

今繋いでいるこの手を、みんなどうか離さないで。
今夜は静かな音楽とお酒でしっとりしたい気分の私です。

と言いながらも最近お風呂タイムは必ずロックなんだな。

今日はこの間CYCLONEで流れていたからMR.BIGを聴きたい。笑






さて今日の「Connect to my EXIST†TRACE」は、

だいぶ前にも一度紹介したけど、この本を。

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『夜と霧』
ヴィクトール・E・フランクリン



心理学者である著者がナチスドイツのホロコースト、強制収容所を体験したノンフィクション。

壮大な物語でもなく、何が悪だこれが善だと決めつけるでもなく、

ただただ、何百万人の収容者が受けた痛みとリアルな反応が綴られています。

この本は出会ってから何年経っても私の不動の一番。






そもそも私がホロコースト、特に強制収容所に興味を持ち出したのは世界史の授業で。

私が好きなPIERROTというバンドにヒトラーを題材にした楽曲があって、

ホロコーストを学んだ時に「あ、あの曲の」と興味を持った。

そこからは曲がどうって事以上に、その事実を知りたくて本の虫になった。

図書館で関連の本を片っ端から読みあさった。

でもなんでこんなに気になるんだ?

大人になってからも強制収容所の事は常に気になって気になって。

でも本を読んでも、映画を見ても、今ひとつ気持ちは晴れない。

そしてついに出会ったのがこの本。



ホロコーストを語る上で代表的な本ではあったけれど、ちょっと難しそうかなと敬遠していた。

でもこの新訳版の帯を見たら、「あ、これだ、探していたもの」って気付いた。

私が気になり続けていたのは、強制収容所に関わった全ての人の「心理」だ。

「気持ち」じゃなくてもっと深いところ。





この本と、これまた過去に紹介した『アウシュヴィッツ収容所』という、

まさにアウシュヴィッツ収容所の所長だったルドルフ・ヘスという人物の手記を合わせて読むと、

両サイドからの心理模様が見えて来る。

負の遺産とまで呼ばれる大量虐殺施設を運営していた人は、普通の人で、妻子がいて、決して狂人なんかじゃなかった。

国が、状況が、仕事をこなすように虐殺をする人間を生み出してしまう。

(でもこっちの本はだいぶ嘘情報も満載だけどね!)

改訂完全版の方はまだ読んでいないから、改めてまた手にしてみよう。






その上でまた『夜と霧』に戻ってくると、

フランクル博士の言葉が重たく響く。

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人間とは、ガス室を発明した存在だ。
しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。




どんな優しい人も心を閉ざし流れに身を任せるだけで、史上最悪の悪魔にもなれる。

でも私はその逆を祈る。

どんなに絶望の中にあっても、その心を閉ざさなければ、立ち上がる事をやめなければ、

必ずきっと、その道はひらけるんだって。






私の趣味ではあるけど、フランクル博士の書いた言葉達は、

今この現代を漂う私達をも肯定してくれる、優しさの本だと思うんだ。

つかれたあなたにも、刺さったらいいなと思う。
今夜はVORCHAOSのワンマンライブにメンバー揃ってお邪魔してきました。

ボルとは出会ってまだそんなに経っていないけれど、

シンパシーを感じる事が多くて一気に仲良くなったんだ。

そんな似た者同士、だからこそ、キッチリ勝負する日をいずれ作れたらいいな。






会場を後にすると、町並みも、店のウィンドウも、クリスマス一色。

私の苦手な冬の中で、数少ない私の好きなもの。

毎年必ず、テーマを変えたツリーを飾るのが、

年の終わりに思い出を集める作業みたいなもの。



そんな今日の「Connect to my EXIST†TRACE」は、

近年飾ったツリー達の写真と共に、ここ数年を思い返してみるよ。






これは2012年。ブルーグリーンで大人シックに。

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前年2011年は震災があって、私達はその3ヶ月後にメジャーに行って。

そこからなんだかんだして、私は肌がボロボロになり。苦笑

2012年にフルアルバム『VIRGIN』を完成させて、

自分の身体をもぎ取って産み出したようなアルバムだったから、

出来上がって本当に嬉しかったし、でもその音を僅かな人にしか届けられない事が悲しかった。

私の中に大人の私が生まれた、そんな一年だったかな。






2013年。レッドとパールで上品なクリスマス。

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変化の年、ツインボーカル体制になった年。

メンバー5人で決めた事に揺るぎはなくて、ここで思いきれたから手にするものが沢山あった。

私にとって第二の故郷、ダラスにもライブをしに行きました。

これ以降海外はタイミングが合わなくて行けていないんだけど、

もう行かないなんて事はないから海外のファミリーも待っててね!






2014年。2012年と似てるけど小物はキュートなものも使ってシンプルに可愛く。

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フルアルバム『WORLD MAKER』をリリースしました。

色物っぽく聴こえる曲もあるかもしれないけど、

それぞれ色んな音楽が好きな5人のバックボーンが一度全開に出たのが、この『WORLD MAKER』。

そしてここで最大まで拡げた振り幅を、今度は逆にぐんぐん狭めていったのが翌年。






2015年。フランスで起きたテロを追悼して、トリコロール。

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私にとってこの年は、曲としての『THIS IS NOW』が生まれた年。

この曲はあんなに曲作りに時間がかかる私が一晩で作り上げた曲。

翌年のリリース時にはこんなことを語ってました↓

https://ameblo.jp/existtrace-miko/entry-12137529983.html?frm=theme

この曲は私達を守る切り札であり、

私達が考えぬいた末に自分の意志でココを選んだ証です。

静かな戦いのあった一年でした。






2016年。実は一番好きなゴールドオンリーのレトロクリスマス。

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リリースを2作しながら、強烈だったのはSURVIVAL MARCHツアー。

大好きで最強な仲間達を召還して6都市を回った私達主催のツアーでした。

このツアーに参加してくれたバンド達は今、半数以上が活動を止めています。

勿体ない、悔しい、でもでも、あの時集まった熱気はホンモノだった。

きっとまたどこかでぶつけ合えると信じて、私達はサバイバルなマーチを進み続けるよ。






2017年。サンフランシスコでゲットした乗り物オーナメントを主人公に、珍しくカラフル。

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マンスリーワンマン、みんなと駆け抜けたね。

「イグさんってワンマンばかりやってるんですよね?」

と最近になってもライブハウスの人に勘違いされたままです。笑

個人的には生活ががらっと変わって、今思うととても幸せな唯一の年だったかも。

もっともっとこの時間が続けばよかったなぁ。






2018年。大きなポインセチアの造花をメインに、レッド&ホワイトのほっこりツリー。

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今年は色んな事があったな、ほんとに。

その中で何をどう考え、どう受け止め、どう発信していくか、すごく考えた。

今もこうしてブログを通して発信していながら、半分は自分のため。

書く事で自分を分析して、解ろうとしてるんだ。

もうしばらくお付き合いしてくれるかな?






別にそうしようと思っていないんだけど、なぜだか書き始めると、つい、長文で重苦しい内容!やだ!

突然ライトで楽しげな内容でも更新すると思うけど、

情緒不安定ではないから心配しないでね。笑

次から次に、心にあるもの全部出していくね。

そして全部出し切って、O-WESTに立つ。