ここ1ヶ月近くずっと考えていました。
結論から先に言うと…
カリフォルニアを離れることにしました。
そして、コロラドに移ることにしました。
理由ですが、カリフォルニアで生活するのが大変だからです。
ワイフと2人で働いて、給料は日本円で2,500万円ぐらい。高いと思うかもしれませんが、カリフォルニアのサンフランシスコ近郊で暮らすには少ないです。多額の住宅ローンや固定資産税がかなりの割合で生活を圧迫し、IT産業やスタートアップが盛んなのはサンフランシスコ近郊の特徴ですが、それによりミリオネアやそれに近い人が多数住むようになり、生活水準が上昇し、住宅を含めた生活費が一般レベルとはかなりかけ離れた状況になっています。それの負の影響を受けるのが、私のような一般の人たちです。地勢的に狭い土地柄で拡張することがほぼ不可能なサンフランシスコでは、ミリオネアたちが競争するように家を買うため、住宅価格が異常に上昇し、固定資産税が地域の住宅価格で決まるため、固定資産税も異常に跳ね上がります。家の価値が上がるのはいいことですが、昔から居続ける人たちにとってはいい迷惑です。それでも2-3年前の税制改革以前だったら、固定資産税全額控除可能だったので、還付税を受ける恩恵はありました。ところが税制改革後、給与税、固定資産税を含めた全税金支払い額のうち控除可能額は100万円に抑えられたため、還付税が無くなっただけでなく、さらに多額の税金の支払いまで発生することとなりました。ミリオネアたちはそれでも稼ぐからいいですよ。でも、支払い一辺倒の一般人にとっては、老後の蓄えを削ることにもなり、老後破産の可能性も高くなってきました。また、税金だけでなく、そういうミリオネアたちによって、より質の高い食べ物を食べたいという欲求から、レストランに限らず、スーパーで買う食べ物も異常に高くなってきて、食費まで圧迫する様になってきました。
サンフランシスコは、もう昔のサンフランシスコではありません。ミリオネアたちによって環境が劇的に変わってしまいました。
という思いが税制改革後とくに強くなり、他州への移住を考えるようになりました。でも、ワイフは割とお金に無頓着なので、数年かけて懇々とどれだけ私たちの状況が危機的状況なのか説いて、先月ようやく納得しました。
そうしたら早かったです。初めからコロラド一辺倒で選んだのではなく、他の州やカリフォルニアでも内地の安いところとかも候補に選んだんですが、安いところはあります。でも、カリフォルニアに居続けても州税が高いこともあり、カリフォルニアは却下。他の州も住宅や物価は確かに安いです。でも、住宅価格の普通の上昇が望めなかったり、仕事がなかったりとそういう理由で却下。で、それでも残ったのが、コロラドです。コロラドはそのうち第2のサンフランシスコになるでしょう。経済成長率は全州で1番。アメリカ人が住みたい州のベスト5には必ず入るほどの人気な場所です。IT企業もコロラドに本拠を置くところも増えてきました。住宅価格もサンフランシスコほどではないですが上がってきてます。そういう状況でデンバーには住めません。高いです。私たちが選んだのは、デンバーから北へ50キロほどの場所にある小さな町です。でも、デンバーまで車で30分なので、十分通勤圏内です。
今のサンフランシスコ郊外の家を売却すれば、現金でデンバー近郊の家が買えるので、住宅ローンの心配はなくなります。
それでも、即決できない理由。
デンバー近郊に住めるだけのお金を稼ぐことができるか、ここで生活するにはいくら必要か…リストアップしました。
あっ、言ってませんでした。今週はデンバー近郊に下見に来てます。ホテルでリストアップしたところ、共働きでなくても、もしくは、2人であまり給料が高くなくても、十分生活できるという結論に達しました。このことをもとに、今週決断をしました。
ここがアメリカの終のすみかになるのかな。サンフランシスコ化することが20-30年のうちに起こらないことを祈ります。