インターバルトレーニングの必要性 (2) | HIDE

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アメリカ サンフランシスコ在住。ベースボールとサッカー好き。誰が何と言おうとOakland A'sとSan Jose Earthquakesの大ファン。趣味:走ること、自転車、美味しいものを食べること。特にラーメンが大好き。乙女座B型。やはりちょっと変わっている....らしい。

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ちょっと改めてランニングクラブの存在意義について整理してみましょう。ランニングクラブはボランティア団体ではないので、運営するためには利益を上げなければなりません。利益を上げるのに手っ取り早い方法は、あるランニングイベントに標準を合わせ、それに向かって、例えば5ヶ月トレーニングプログラムのような短期プログラムで人を募集します。ランニングブームから年配のランナーも増えてはいるんですが、クラブに参加してくるほとんどのランナーは、まだ20代、30代の若者です。また、それらのランナーを教えるコーチはほぼ同年代の人たちで、トレーニングメニューを組むときはその若いランナーたちの目線で無意識のうちにメニューを組んでいると思われます。ここにギャップがあり、落とし穴があるんです。40代からトレーニングを始めた(または再開した)私みたいな人にとって、それら若いランナーたちと張り合い同じメニューをこなすのは、実務的に考えてそもそも無理があるんです。ですので、出発点としては年齢・経験に応じたトレーニングを組むやり方が本当は正しいんです。でも、通常のランニングクラブってそういうところを見逃していますよね。もちろん、ペースによって分けるケースは存在するんですが、ここでも1つ落とし穴…ペースはあくまで自己申告制なので、ホントにそのペースがそのランナーのペースかという明確な基準がないんですよね。言い換えれば速く走れるイコールその人のペースとは限らないということです。私の場合、現在もし走れる最大限のペースで走るとしたらだいたいキロ毎5分5秒は行くと思います。でも、走れてもこれは私のペースではありません。なぜなら完全な無酸素運動状態になってしまうので、足に任せてそのペースで走っても、心臓の負担がめちゃくちゃ激しいんです。ですので、私自身からも言えることは、ペース分けでトレーニングを変えるというのは、実はあいまいですごく危険なんです。

したがって、これらの背景から今の自分にとっては現状のインターバルトレーニングは不要という結論になりました。その結論が導き出されるのとほぼ同時に読んだマフェトン理論…マフェトン博士自身はインターバルトレーニング自体を否定しているわけではないんですが、全てのランナーができるわけではないと言っています。では、誰が出来るのか…2つ条件があります。1つは有酸素運動で結果が出ている人。2つはフルマラソンを走ったときに後半のハーフのペースが前半より速い人。この2つの条件が満たされて始めてインターバルトレーニングができます。有酸素運動が出来るランナーは体のエネルギーを有効に使っています。それにも増して後半強いランナーは持久力があります。これらが備わったランナーにとってはじめてインターバルトレーニングが効果が出てきます。でも、私のように有酸素運動が出来る体を作っているランナー、フルマラソンで後半バテバテになるランナーは遅筋をより鍛え持久力を付けることが最優先です。なぜそんなこと言えるのか?私の例で分かるでしょ?有酸素運動がちゃんと出来ていないので、インターバルトレーニングがインターバルトレーニングになっていないという結果になってしまいます。

さて、どうでしょう?前回言いました通り判断するのはあなた自身です。また、100%正しいという答えもありません。