前回のワールドカップでの清掃の話だけでなく、海外で生活していると日本との価値観の違いに驚かされ、自分の考えを日本仕様から海外仕様に柔軟に変えなければならないと思います。
1番顕著な例は長時間労働ですね。日本では仕事を頑張っているイメージですが、アメリカではただ時間管理が出来ないルーズな人というイメージしかありません。ですので、アピールポイントどころか自分の能力の無さをさらけ出すだけとなります。
次、お年寄りが横断歩道を渡りきれないときがありますよね。日本ではお年寄りを助けたら美徳になりますが、アメリカではもし助けるものだったら変ないちゃもんつけられて訴訟問題に発展するリスクがあります。ですので、助けません。助けなくていいんです。車はどんなに渋滞でもお年寄りが渡り終わるまで煽ることなく待っていてくれます。
私は会社でみんなのためにコーヒーを入れたり、給水機の水がちゃんと入っているか通勤日には毎日チェックしてますが、これも実はアメリカではマイナス要素になります。契約事項ではないからです。雇用契約では会社は仕事をする場所であってなんの仕事をするのか、契約上細かく決められています。ただご苦労さんとなるだけで、それによって職場環境が円滑になるとかそういうことはありません。むしろ、そんなことより早く仕事しろという空気ですよね。じゃあ、なぜコーヒー入れるの?と思われると思うんですが、本能ですね。昔、仕事でコーヒー入れて売っていたことが5年ほどあったので、コーヒーメーカーを見るとどうしても人に美味しいコーヒーを飲んでもらいたいと考えてしまいます。自分は入れるんですが、実は自分はコーヒーをほとんど飲まないんですよ。どうして美味しいかどうか分かる?分かります。香りとコーヒーが出てくるスピードで自分がどういうコーヒーを入れているのか長年の経験で分かるんです。こんな感じで水周りを管理してますが、人前では絶対見せません。人がいない早朝とかに隠れてやってます。
他にも色々あるんですが、ワールドカップの清掃は海外ではやってはいけなかったですね。清掃人の仕事奪うだけでなく、下手にマスコミで取り上げられたために海外在住の日本人を窮地に追い詰めました。今度は清掃しない日本人に対して、なんで日本人なのに清掃しないのかとか、今後、夏休み開けの学校でも日本人の子供たちが日本人なんだから掃除しろよとか脅される可能性もあることでしょう。慰安婦問題と同じ経緯を辿りそうです。子供たちが自分の親に日本語の名前で呼ばないでって言っているんですよ。日本人だと分かるといじめにあうからです。慰安婦問題…これも日本の慣例を海外に押し付けてしまった愚行ですよね。ホントに困ったもんだ…
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