「お金はどう動いた?売上の仕訳〈キャッシュレス〉」という記事で、掛け売りの仕訳のうち、キャッシュレス決済の場合で、お金がどう動くのかをご紹介しました。
「キャッシュレス決済」の売上金は、キャッシュレス決済事業者の「売掛金」という勘定科目に入ったのでしたね。
今回は、この「売掛金」という勘定科目に入った売上金が、銀行口座に振り込まれた時に、お金がどう動くのかを見てみたいと思います。
お金はどう動いた?売掛金振込の仕訳〈キャッシュレス〉
「キャッシュレス決済」の売上金は、キャッシュレス決済事業者の「売掛金」という勘定科目に入っています。
この時点では、売上のお金がまだ自分の手元にはきていません。
キャッシュレス決済の売上金を手にすることができるのは、その売上がキャッシュレス決済事業者から振り込まれた時です。
キャッシュレス決済事業者から振り込まれたお金は、キャッシュレス決済事業者の「売掛金」から「銀行口座」(ここでは普通預金)に移動します。
お金は勘定科目間で移動するだけ。
収益(収入)でも、費用(支出)でもないので、計上する勘定科目はありません。
この時の売掛金は、キャッシュレス決済事業者の売掛金です。
これを仕訳帳であらわすと、左が普通預金、右が売掛金になります。
振り込まれたキャッシュレス決済の売上金は、「売掛金」から出ていき、「普通預金」に入りました。
この時の売掛金は、キャッシュレス決済事業者の売掛金です。
計上する勘定科目はなかったので、前回の「お金はどう動いた?売上の仕訳〈ECサイト〉手数料」という記事の集計結果と変わりありません。
さて、キャッシュレス決済事業者から振込はありましたが、売掛金にはまだ残高(ここでは300円)が残っています。
これは、キャッシュレス決済事業者に払わなければならない手数料です。
この手数料の仕訳については、また別の記事でお伝えしますね。
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