石川県の山代温泉の「宝生亭」での合宿でした。
ここの専務の帽子山さん(ぼっち)はボクのお弟子さんです。
今では販促やリピーターづくりのアドバイザーをやるくらいです。
当然館内にはたくさんのPOPがあります。
小売の現場では、POPがとっても重要な働きをするんです。
小売店の場合、POPが売上を決定すると言っても過言ではありません。
小売店の売上をあげるためにはPOPは必須条件なんです。
どうしてかって言うとね、
「ほとんどのお客さんが、店頭で購入決定をしている」
という法則があるからなんです。
どの商品を買うかを決めて来店しているお客さんは、ほとんどいないってことです。
あたかも決めていると自分で思い込んでいる人でも、売り場で気が変わってしまうこともある。
そういうお客さまに、「この商品はこういう理由で、買うといいんですよ」と教えてあげるのがPOPの役割なんです。
そう、「買う理由」を教える道具。
たとえばあなたが、風邪をひいてドラッグストアに行ったとします。
風邪薬が4種類並んでいたとしましょう。
POPがついています。
1 頭痛、喉の痛み、発熱の風邪の方にはこれ。ビタミン剤も配合しています。
2 咳の症状を抑える成分入り、ともかく咳を止めたい方に。
3 眠くなる成分がはいっていません。風邪の初期症状にオススメです。
4 (なにもPOPがついていない)
どうですか?
この4つの風邪薬の中で、一番売れない薬はどれだと思います?
考えるまでもありませんよね。
そう、正解!
POPがついていない、4番の薬です。
だって、買う理由がわからないからですよね。
お客さまはどうしてその商品を買わなければならないのかが、わからないからです。
買う理由を教えてあげなければ、買ってくれないってことです。
そして、お客さまに「買う理由」を教えてあげるのが販促物ですよね。
POPっていうのは、小売店の売上を伸ばすためには、とっても重要なアイテムなんです。