通販成功のヒントを探るブランド戦略の共通点とは? | 通販プロデューサー

通販プロデューサー

売れない商品を売れるヒット商品に変身させる
通信販売に魔法をかける専門家

銀座の事務所にて

 

2018年もいよいよ残りわずかとなりました。
会社の大掃除をして仕事納めとなりました!

明日から実家に帰り、成人式を迎える娘を
祖父母に報告するのが目的です。
親の役割ですかね!


 

本題

ブランド戦略とは?2018年、残り最後ですが、

少しお話をしたいと思います。成功事例から

見る共通点と戦略の立て方について参考になればと思います。

 

ブランド戦略は、長期的な利益を生み出す非常に

重要なキーワードだと、あなたは感じていると思います。

 

自社の強みを見出だし、ユーザーの心にどのように刺さるのか?

では、どのように訴求すれば良いのでしょうか?

 

このようなブランド戦略を考え抜き、

投資できる企業は実は、長期的に利益を出し続けています。

 

まずは、ブランド戦略とブランディングの違いとは?

ブランド戦略と似た言葉にブランディングという言葉があります。

 

ブランディングとは、消費者に商品・サービスに対して

共通のイメージを持ってもらうことを指します。

 

ブランディングを進めることで


「~が欲しい時は〇社の商品を買おう!」

「~にこだわりがある〇社のサービスにしよう!」

と消費者に思ってもらえます。

 

競合他社との差別化ができ、顧客が離れずに

長期的な売り上げ確保などが見込めます。

一方、ブランド戦略とはブランディングのために立てる戦略を指します。

 

 

効果1.
競合との差別化ができる

 

企業ブランディングによる差別化の影響は

身の回りにたくさんあります。有名な事例は、

Apple社のmacだと思います。

 

パソコンは他にもたくさんあるにもかかわらず、

Apple社のブランディンクにより

 

「おしゃれなパソコン=mac」というイメージが世間に定着しています。

Apple社は、ゴールデンサークル理論でも有名です。


ゴールデンサークルとは、why→how→whatの順番で

話を組み立てることで、ビジョンの共有化がスムーズになりました。

 

効果2.
長期的な売り上げの確保ができる

 

わたしがそうなんですが、iPhoneを使い続けている人はいませんか?

古くなってきて新しいスマートフォンに買い換える時、

また、わたしと同じように、多くの方がまたiPhoneを選んでいると思います。

 

こうして長年ひとつの製品を使い続けることで、

お客さまのロイヤリティが上がり、長期的に安定した売上が望めます。

 

効果3.
高い利益率が得られる

 

スターバックスコーヒーが有名な事例になります。

同じドトールのコーヒー屋さんより、価格が高いです。

 

コーヒーを売っているのではなく、空間を売っているからです。

よって、クリエイティブな世代の人たちにとっては

「スターバックスでコーヒーを飲む」のはかっこいい、というイメージが定着しています。

 

圧倒的なブランドが確立されているので、

競合に比べて多少価格設定を割高にしても顧客が離れません。

 

効果4.
知名度が上がり、企業の資金調達力が高い

 

ブランディングが成功すると、多くの人への自社の認知が広まります。

よって、権威があり影響力が高いので営業をする必要はなくなります。

 

まさに、影響力の武器になります。

 

1.返報性(reciprocation)
2.希少性(scarcity)
3.権威(authority)
4.コミットメントと一貫性(consistency and commitment) 
5.好意(liking)
6.社会的証明(social proof)

 

人を説得し、人を動かす”根源を追究し6つのアプローチに分類した、

チャルディーニ氏の「影響力の武器」で解明されています。

 

ブランディングにおいてもこのアプローチは大いに有効です。

個人を対象とする通販ビジネスのBtoCの分野だけではありません。

 

企業や組織を対象とするBtoBの分野においても、活用できます。

 

短期的な「売り」ではなく、中長期的な「育成」を目的とする

ブランディングマーケティングにおいても、重要です。

ブランディングができていないと価格競争に巻き込まれることになります。

 

ブランドによって十分な差別化ができていない企業が、

最も簡単に顧客を引き付ける方法が「価格を下げること」だからです。

 

書籍にもなった有名な事例を紹介します。

この事例は、JAPANブランド育成支援事業の指定を受けています。

 

一度窮地に立たされています。その中でブランド戦略をすすめ、

ある共通点にたどり着いた結果他にはないブランドイメージの定着に成功しました。

 

ブランディングが成功している共通点として

、「自社の強みを正確に認識している」ことです。

「今治タオル」の事例をご紹介します。

 

書籍の「今治タオル 奇跡の復活」(佐藤可士和氏 著)

 

四国タオル工業組合の組合員企業が製造した

地域ブランド「今治タオル」は、海外の安いタオルに圧倒され

海外製品の輸入制限を申請するほど状況はどん底でした。

 

・安心・安全・高品質

を見つめ直し、そこを徹底的に訴求していくスタイルを決断しました。

 

職人の高度な技術で作られた柄物のタオルをやめ、

ブランドイメージの定着を狙ってあえて無地の真っ白なタオルに変えたのです。

 

これが功を奏し「今治タオル」=「白いタオル」というイメージを世の中に広められました。

東京のアンテナショップが一気に功を奏しました。

 

自社製品をどのような人たちが買うかという

ターゲット設定に基づきブランド化を進めていきました。

 

こうした取り組みにより、


「いいタオルと言えば今治タオル」
「白いタオルといえば今治タオル」

というイメージの定着に成功しています