今回も潜入捜査のためホテルマンに扮する新田浩介とホテル・コルテシア東京の敏腕コンシェルジュ山岸尚美の活躍が楽しめる。
ホテルを訪れるすべての客が疑わしく思えてくる。
客は個人差はあれど日常とは違う「仮面」を被っている。「お客様の仮面」を尊重するのがホテルマンの務め。「お客様の仮面が外れたとしても、それに気づかないふりをするのがホテルマンの仕事」
一方、「仮面が外れていることに気づかないふりをして、さらに素顔に近づく」のが刑事の仕事。
事件が解きほぐされていく過程はもちろんのこと、お客様の依頼に口が裂けても「できない」「無理」と言えないコンシェルジュの仕事を全うするため、山岸尚美が客の無理難題に応えていく過程も本書の読みどころ。
