睡眠は哺乳類や鳥類が進化の過程でどうしても省くことができなかった非常に重要な機能である。
にもかかわらず、ヒトはなぜ眠るのか、この極めて単純な問いに、脳科学や神経科学は決定的な解答を出すことができないでいるそうだ。
それでも、睡眠は、単に脳や身体に休息を与えるだけでなく、記憶の固定化や脳のメンテナンスなど、能動的・積極的な役割を果たしていることが徐々にわかってきている。
睡眠が身体や脳の機能にどのように関わっているか、どのような役割を果たしているか、どのようなメカニズムで引き起こされているのか。
睡眠とは何かを知ることは、覚醒とは何かを知ることである。睡眠と覚醒の制御機構には、情動、意識、注意など様々な脳機能のシステムの理解に役立つ知見に溢れており、ヒトの心のメカニズムや精神疾患の原因などの解明にもつながるという。
睡眠を能動的なもの、積極的なものと捉え、脳の働きをよくして豊かな人生を送るために読みたい書。
