去就ー隠蔽捜査6ー | 読書雑記

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☆☆☆★★

キャリア警察官僚・竜崎伸也が警視庁大森署の署長として、ストーカー事案、それにまつわる殺人の難事件に挑む。

また、事件が解決してめでたしめでたしではなく、竜崎の行動が問題視される展開にもなる。

巻末の解説に川上弘美が登場したのは意外だったが、主人公・竜崎伸也や著者・今野敏に読者が惹かれる理由をうまく説明してくれている。

今回もビジネスに効く名言に溢れている。
責任の取り方、そして、竜崎の信念である、原理原則に基づき行動することの大切さについて、毎回、いろんな角度から語っている。

個人ががんばっているのに、全体として対応がうまくいっていないとしたら、それはシステムの問題で、責任はすべてそのシステムを作る上層部にあるのだ。」(33頁)

「いちいち口を出すつもりはない。ただ知っておきたいのだ。でないと、後々何が起きたときに責任の取りようがない」(70頁)

「みんな合理的に考えればいいんだ。原理原則から外れるからおかしなことになるじゃないか」(183頁)

「判断し、責任を取る。俺たちにできるのはそれだけなんだ。」(296頁)