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☆☆☆☆★
『オレたちバブル入行組』の続編。
東京中央銀行がメインバンクとして200億円の融資を実行したばかりの老舗ホテルが運用失敗で120億円もの損失を出すことが明るみになった。
しかも、目前に迫った金融庁検査で、業績の悪化した老舗ホテルに対する融資に回収懸念があると判断された場合、銀行は巨額の引当金を経費として計上せねばならず、銀行の業績を直撃する痛手となる。
ホテルを再建に導き金融庁検査を乗り切る任務を遂行するババを引かされたのはまたもや半沢直樹だ。
銀行合併前の旧行ナワバリ意識、足の引っ張り合い、一筋縄ではいかない取引先の面々と、奮闘する半沢の前には、例によって次々と障害が立ちはだかる。
しかも、今回は「金融庁の嫌な奴。銀行業界の嫌われ者」である黒崎調査官が登場する。
実際の銀行もここまで競争や権力争いの激しいところなのだろうか。金融庁の検査官はこんなに傲岸不遜なんだろうか。
ともあれ、前作同様、難局を切り抜けて行く半沢の活躍は痛快で、特に黒崎調査官との対決は見ものだ。
「ほんとうのことをいうのなら今のうちだ。後からでは容赦しない」
「基本は性善説。しかし、やられたら、倍返し」
半沢節も健在である。
半沢の同期で一時は心の病から休職を余儀なくされた近藤の復活劇もグッとくる。