現代行政分析 | 読書雑記

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現代行政分析 (放送大学教材)/真渕 勝
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 京大教授の真渕勝氏が放送大学の教材用として書いた行政学の教科書である。はしがきに、「制度記述を超えて、可能な限り実態分析にまで進むよう心がけた。」とあるように、行政の無味乾燥な制度やしくみを淡々と記述するだけでなく、行政組織や官僚・公務員の実態に関する説明も多いので興味が湧きやすい。


 また、これもはしがきにあるように、行政批判、官僚批判により「官僚を監視し、統制することが重要である」ことを認めつつも、「同時に官僚をいかに気持ちよく働かせるかという視点もやはり重要である」との認識のもと、制度や現状に対する批判的な指摘や問題提起にはあまり多くの紙幅を割いていない。


 表現はわかりやすく丁寧なので本書を行政学の入門書として読んだ後、より体系的で詳細な教科書や、行政や官僚に対してもう少し批判的な論調のテキストに進むのがいいのではないだろうか。