2024/03/10 | ゴミブログ season7

ゴミブログ season7

日々の事を書く

おれが屋上でタバコを吸っていると、おれの嫌いな坂元というハゲの派遣社員がやってきて、おれの吸ってるタバコを見てこう言った。


「それなんすか?」


おれは、ガラムす、と答えた。ガラムは信じられないくらい臭くて、フィルターが甘くて、1缶1200円くらいするインドだかメキシコだか発祥の、おれの大好きなタバコである。荻窪駅の近くに売ってる店があったので、金さえあれば買っていた。


その日はうんざりするくらい晴れていた。だれかが線路の上に飛び込んで電車を止めなければ、もっといい日だったと言えた。このハゲの坂元とかいう、言葉に関西の訛りがあるおれの嫌いなやつが屋上に来なければ圧勝だったと言ってもいい。1日の良さというのは減点法で決まるのだ。


この坂元、関西人らしく明るいのだが、関西人らしく他所の人間を見下してるような節があった。以前、おれは封筒とゴールデン街にある京都出身ぽい女がやる店に入ったのだが、気に入らないやつが入店するとあっという間の速度でぶぶ漬けを出すようなところだった。それでも、女店主の外面はいいのだ。おれと封筒はタバコを数本と酒を飲み、すぐに別の店に移った。クルド人然り下りものの女然り、その土地の威厳や歴史ごとこっちに来ましたというような勘違い野郎にはほとほとうんざりさせられる。


かと言っておれも埼玉生まれなのだが、すぐ隣りが東京なので、初対面の人間にはほとんど「東京生まれです」と答えている。細かく詰問してくるようなやつには正直に「川口です」と言っているのだが、坂元はなぜかおれが埼玉の川口生まれだということを知っていて、ガラムを吸うおれにこんなことを言った。


「え、そのタバコはクルド人にでも教えてもらったんすか?w」


おれは度を失い、ガラムを咥えたまま虚空を眺めてしまった。さもなければ、スマホでこういうことを言われたときの対処法でも調べていたに違いない。おれは社会性を振り絞って「いやあ、川口市民とクルド人は敵対してますから(笑)」みたいなことを抜かした。会話するとかあり得ないすよ。


「ふーん、そうなんだ」坂元はそう言った。おれにはクルド人が抱えている問題がわからない。だけど、クルド人のせいで川口市に問題が起きてることはわかっている。Twitter(現X)じゃあ決してこんなことは言えないが、クルド人は国を挙げて皆殺しにするべきである。侵略されるくらいなら死んだ方がマシ、みたいなことを言ってるお笑い芸人がいたけど、先あたっては日本にいる裏切り者から殺すべきではないだろうか。


おれは絶対に殺さないし、それを批判するけど。