テーマは「わけてつなげて大行進」ということで、分類と系統について、6500種の哺乳類がどのように仲間分けできるのか?
まずは「哺乳類とは」とのことで、みんな共通して頸椎が七つの骨から…首の長いキリンも同じなのは知っていたけど、逆に首ある?ってくらい短いイルカも薄い骨がくしゅくしゅっと…同じ!
そして内臓…「ゾウの時間ネズミの時間」で話題になった体の大きさと鼓動の話や、実際の心臓の展示…シロナガスクジラのものは大人の身長くらいでびっくり
そしてそもそも「種」とは何なのか…
交配を繰り返して維持できるものと説明されていて、ライオンとヒョウが交配したレオポンが子孫を残せなかったことなどを事例に
外見、骨格、内臓、生活…そして近年ではDNA解析をするようになって、仲間だと考えられていた動物が全然違ったり、全然違いそうな動物が仲間だったり…
そんなわけで偶蹄目が「鯨偶蹄目」になった話とか、DNA解析で「答え合わせ」が進んでいるのだけど、それでも説明できない、さらにわからなくなるなどもあって、研究は深いらしい…
個人的には、バク(好きな動物)が奇蹄目だけど骨格は4本足というのが特に驚きで、基本的に蹄が奇数か偶数かで分けられるけど、奇蹄目は中指に体重がかかっているのが特徴で、バクも中指に力をかけていて、4番目の指はほぼ使っていないから奇蹄目というのが面白かった
収斂進化という概念も、言われてみればそうなんだけど、なるほどなという説明があり、研究者や学芸員さんの偉大さも実感しました
動物大行進というコーナーにはいろぉ〜んな動物が…
ここで驚いたのがミナミゾウアザラシ
圧倒的な大きさ!
全哺乳類では、シロナガスクジラ、地上ではホッキョクグマが最大と知っていたけど、ミナミゾウアザラシは圧巻でした
そしてホッキョクグマとヒグマが立って並んでいるのも…
表情をもう少し穏やかにした方が、展示としてフラットな感じもするけど、その大きさは、出会ったらダメなんだと改めて…
まあそんなこんな、普段愛でている動物たちの本質的なことなどがわかり、興味深かったのですが、博物館の展示だから、基本的に標本…骨格、剥製などで…
動物のもともとの形になっている剥製はまだいいのだけど、研究上の必要性かもしれないのはわかるものの、アジ(魚ね)のように開かれた齧歯類(ネズミとか)の展示とか…なんかちょっと…苦手でした
動物が好きだから、生物学的な研究もしてみたかったと思うことはあったのですが(もうチャンスはないけどね)、生態とかを調べるのと違い、こっちだったら苦手だったかな…なんて
興味深く見せていただいたのだけどね、全てを「面白かったぁ〜」と手放しには思えなくて、極められないななんてことも考えました
(研究を否定するわけではなく、私は苦手だな、適性ないなって話)