僕はここ最近、たった数週間で身近な人を2人も亡くしました。
闘病中だった僕の母と、エバーの海外担当だったスタッフです。
立て続けにとても大切な人を亡くすという悲しい体験をして、僕は改めて思います。
僕らエバーが「幹細胞治療」という、人の生命に直結する仕事ができているということは、
本当にすごいことなのです。
もしかしたら、今回のブログを読んでくださっている方の中に、
「幹細胞治療」をご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
この方法は、自分の幹細胞を取り出して専門的なところで培養し、
幹細胞の数を増やしてから、自分の体内に戻します。
この「幹細胞」は、自分の身体の中でケガや病気と闘う兵隊みたいなものです。
その兵隊の数が年齢を重ねると減っていきます。
若い20代なら10~15億個ありますが、
僕のように60代では2億個くらいしかありません。
だから、若い時はケガや病気をしても治りやすいのです。
もし、僕くらいの年齢の方が、培養した自分の幹細胞を2億個入れたとしたら、
何もしない場合の2倍の幹細胞が自分の体内で働いてくれることになります。
疾患を持っていたら、体内の兵隊がそこへ行って働いてくれるので、治りやすくなります。
一般的に病気は、病院に行って医師に診てもらい、その知識や技術で治します。
でもそれは、自分の身体の外から働きかけられる、他人の力です。
一方で幹細胞には、自分の体内の悪いところを治してくれる、ものすごい力があります。
いわば、僕らは「ドクター幹細胞」を体内に持っているわけですが、
医療が発達した現代でも、なぜ幹細胞にそういう力があるのかわかっていません。
「ドクター幹細胞」自身に聞いてみないとわからないのです。
でも、ひとつだけ言えるのは、ドクター幹細胞は、自分の中にいるということ。
自分の身体のことだから、どこが悪いのか、自分が最もよく知っている、というわけです。
だから、ドクター幹細胞は、どんなに有名な医師よりも一番の名医なのです。
身体の中で活躍する幹細胞がなくなってしまうと、人は亡くなってしまいます。
だから、幹細胞を増やして生命をのばすという「幹細胞治療」を、
重篤な病気になってから使うのではなく、
元気なうちに施術を受けて、病気にならないために、予防や未病のために使ってほしい。
大切な人を立て続けに亡くした僕は今、心からそう思います。