最近、特に若い人たちは「仕事とプライベートを完全に分ける」といって
仕事仲間と一緒にいるときはガマンしている、というそうです。
僕は仕事を一緒にする人も仲間だし、プライベートで一緒にいる人も仲間だと思います。
自分にとっての仲間を分けること自体がストレスになるのではないでしょうか。
仕事中のおしゃべりのことを「ムダ話」といいますが、僕はそうは思いません。
仕事をする時間はもちろん大事な時間ですが、
仕事中におしゃべりする時間も、実は大事な時間だと思います。
なぜなら、仕事中のおしゃべりは仲間と話をしてコミュニケーションをとって
自己開示をしているからです。
仕事と関係のないプライベートな話ができるということは、
その話をしている相手が「心を開くことができる仲間である」ということなんです。
そういう仲間と一緒に仕事をしていると、
「あの人が大変そうだから助けてあげよう」という気持ちが自然に生まれます。
そういう仲間ではない場合は
「それは私の仕事じゃないから手伝わなくていいですよね」となってしまいます。
どちらがいいチームかわかりますよね?
どんな仕事でも、機械がやっているわけではありません。
もし全ての仕事を機械がやっているのなら、
感情は関係なく、合理性や効率だけで考えればいいでしょう。
人間が人間と一緒に仕事をしているのには理由があります。
感情や心を大事にする、ということです。
合理性や効率だけを追求するのなら、機械に任せた方が速いでしょうし、
感情や心をないがしろにした仕事をすれば、機械のような人間になってしまいます。
そんな会社で長く働きたい人などいるでしょうか?
そんな会社で豊かな人が育つでしょうか?
僕は会社には「人を育てる、成長させる」という役割が絶対にあると思っています。
その成長の中に、生きがいややりがいや働きがいを感じるはずなのです。
それまでできなかったことができるようになるまで、本人はがんばる。
その過程を僕らが見ていてあげて、できたときにほめてあげる。
そうすると「ああ、ほめてもらった!」と本人はうれしくなる。そしてまたがんばる。
その繰り返しで、人は成長していくのだと思うのです。
成果だけを評価するのなら、そういう喜びは得られないと思いますし、
いい人間関係を築くことはできません。
成長を見守り、成果をほめるという両方をやっている。
助け合いや思いやりがある。
だからこそ、いい人間関係、いいチームができるのです。
「渡邊組」のみんな、いつもありがとう!!