前回のブログでは「人の成長」についてお話ししました。
エバーでは人の成長を見守り、成果をほめるという両方をやっているから、
助け合いや思いやりがあるいい人間関係、いいチームができています。
そうすると、人に褒められたり認められたりする機会が増えて、
仕事が楽しくなり、ますますいい成果が出るという「いい連鎖」が生まれるのです。
エバーに中途入社したスタッフたちは
「この会社は人間関係がよくて働きやすい」と言ってくれます。
僕はいい会社の雰囲気というのは、意図的につくっていけると思っています。
人柄をよくする、人柄を成長させる、会社全体の雰囲気をよくするということを、
スタッフみんなに取り組んでもらっているのです。
雰囲気のいい会社なら、その会社に通いたくなりますよね。
いい雰囲気の会社の方が働いていて楽しいし、その方が業績もよくなります。
それでは、どうやってその雰囲気をつくるのでしょうか?
現在、エバーには50人以上のスタッフがいて、性格はみんなそれぞれ違います。
採用面接の際にその人がいい人柄かどうか、ある程度しかわかりません。
採用してからわかることの方が圧倒的に多いです。
それならば、会社に入ってから人柄をよくすればいいのです。
では、人柄をよくするためには、どうすればいいでしょうか?
エバーのスタッフにそれを聞いてみると
「広い心で人に接する」とか「相手に対して『ありがとう』という気持ちを持つ」
といった、漠然とした答えが多く返ってきました。
でも、とあるスタッフが「通勤途中の工事現場の作業員にあいさつをする」
また別のスタッフは「コンビニのレジで店員がバーコードを読みやすいようにする」
と具体的に答えたのです。
たしかに、あいさつやちょっとした気づかいはよい人柄といえます。
でもちょっとした気づかいって、実は少し勇気がいることですよね。
そういう「自分にとってのハードルを少し上げる」ことが
人としての成長であり、人柄をよくすることにつながるのではないでしょうか。
だから僕らはそのために、スタッフそれぞれが「自分の課題」を決めています。
例えば僕の場合には、通勤カバンの中にいつも小さなゴミ袋を入れておいて、
通勤途中の道路にゴミが落ちていたら拾うことと、
外食をした際にはそのお店の人に対して、何か具体的にほめてあげることなどを
自分の課題にしています。
ゴミ拾いも飲食店でほめることも、少し勇気のいることですが、
数か月続けているとそれが自分の中で当たり前になってきました。
このようにスタッフそれぞれが自分にとっての課題を見つけてそれを実践し、
数か月間続けたことで得た気づきを発表し合っています。
例えば、みなさんの周りで毎日元気にあいさつしてくれる人がいたら、
それを見て「あの人はいい人だなぁ」と思うでしょう。
そういういい人間が集まっている会社が、いい会社だと僕は思っています。