まあ、そんなわけで、ワタシは多少凝り性のところがある。
今年の正月はYouTubeをみているうちに、ステーキにハマって十日間くらい続けてステーキを食べた。
今はカツ丼にハマっていて一週間くらい連続で食べている。
途中で一度エビカツ丼をはさんだが。…(笑)
豚肉の種類、重さ、厚さ、揚げ時間から割り下や卵の調合、ご飯の量とのバランスを工夫して自分が納得するカツ丼ができるようになるまで続けるのである。(笑)
きっかけは、先般のIJTの帰りに有楽町によって、とんかつの有名店でカツ丼の上(1300円也)を注文したら、たいしたことなかったので、これなら自分でもっと好みなのが作れると確信したのがきっかけである。
手間から、ラーメンとかならほぼ無理だが、カツ丼ならいける。…と思ったのだ。
まあ、そんなことはどっちでもいいのだが、PCもこれは。…と思うとそればっかりである。
ワタシが2000年の4月に独立して、ライノができるようになると、初めは当然デスクトップPCでやっていたのだが、当時の「CADなんかでまともな原型が作れるものか!」といっていたポンコツな連中にデモンストレーションを見せつけるためにノートPCが欲しくなった。
2001年か、2002年のことである。
しかし、買うなら、最高級機しか選択肢がない。
いまとちがって、パソコンの性能が段違いに低かった時代である。
パーツが豊富で自由に組みあわせられるデスクトップパソコンなら、それなりにお金をかければCADやCGが使い物になるパソコンが組めたが、それができないノートPCでは、グラフィック・ボードの関係で、最高級機レベルで何とかやっとこさ。…というレベルだった。
この時ワタシが欲しかったのが名門IBMのThinkPad、型番も忘れもしない、"A21p"だった。
ThinkPadは、2000年代までは、型番の最後に'p'がつくのが、最高級バージョンの証だったのである。
価格は、驚きの五十二万円。
今でこそ、安くてその割に頑丈で実務で使えるというイメージのThinkPadだが、当時のThinkPadといえば、ノートパソコン界のロールスロイスといわれていたのだ。
さすがに躊躇していると、DELLのInspiron8100というのがCPUやメモリ、ビデオカードなどの搭載パーツがほぼ同等で、三十六万円であったのでこっちにした。
あの当時CADが普通に動くノートPCなんて、ほんとうに数えるくらいしか存在しなかったのである。
まあ、そのInspiron8100だが、性能はさることながら、ボディがプラスチッキーで安っぽく、お金をケチってThinkPadにしなかったのを後悔した。
このあと、ちょっとしたモバイル用途にと当時(いまも?)モバイルPCとしてはThinkPadと双璧といわれていたPanasonicのレッツノートというのを買ったのだが、確かに売り文句の通り軽かったのはよかったのだが、キーボードの打鍵感が安っぽく、画面も白っぽくてとても見づらかった。
そこで、意を決して当時新発売になったThinkPadのモバイルノート、X40というのを買った。
ワタシにとって初めてのThinkPadで、2004年のことである。
ボディの頑健さ、キーボードの打ち心地、造りの良さ、特にピーチスキンといってあの真っ黒なボディが細かい産毛のようなものでおおわれており、持った時の感触をよくしているのである。…に完膚なきまでにノックアウトされてしまった。
それ以来、買ったPCは、全部ThinkPadである。
T41p、T43p、Z60t、T61p(家に置いとくのと、デモ用と二台買ったのだが、結局使うのは1台なので無駄なことをしたという反省からメイン機1台だけにすることにした。この機種が'p'の付いた最後のThinkPadである)、X200s、T420ときて、そして去年、T420の後継としてA485、モバイル用途(プログラミング用)にX280とまた二台買った。
さすがに、昔のゴージャスさはないが、基本は変わらないので使いやすい。
もともと、ThinkPadは、IBM時代から日本の大和研究所というところで開発されており、レノボブランドになった今もそれは変わらない。
そしてワタシも、クラッシックな人たちに最先端のCAD技術をプロモーションしているので、二十年近く前、初めてノートPCを買ったときと基本的には、やっていることは変わっていないのである。(笑)