それは、前回の記事で書いた昔エヴァンスを買ってくれたユーザーさんが久しぶりに訪ねてくれたので、最新バージョンのデモンストレーションをご覧に入れようとしたときに起こった。
起こった。…というよりも、気が付いたというべきだろうか。
七年間ずっと連れ添ってきたThinkPad T420が起動しないのだ。
その前日まで実家に戻っていたので、なん日かずっと、スリープ状態だったのだが、カバーを開けても目を覚まさない。
ワタシは、仕事で使うPCは、可能であればハードディスクもしくはSSDを二個入れてデュアルブートできるようにしている。
もちろん、T420もそうだった。
のだが、どちらのドライブからも起動できない。
こうなるともう、ドライブの問題ではなく、システム(ハード)の問題だろう。
まあ、思えば七年間もこき使ってきたのでPCの耐用年数を考えたらご臨終でもおかしくはない。
長いことありがとう。ご苦労様でした。
T420を導入したのは、ライノ5がでて、OSがWindows7になり、ライノセラス指定の開発環境もライノ4までのVisual Studio 2005から、Visual Studio 2010に変更になるなど、64bit環境に対応するためだった。
ちょうど7年前の2012年のことである。
それからずっと、こいつ一台で頑張ってきた。
普通のモバイルPCとしては、一番上等なCPUを奢ってあげたが、メモリもたったの8GBだし、SSDでもないただのハードディスク仕様だった。
プログラム開発にはとても容量が大きいストレージが必要なので当時のしょぼいSSDの容量では使い物にならなかったからだ。
まあ、ごくふつうのノートPCである。
こいつで、EVANCE JSや、RRAPまで作ってきた。
エヴァンスの動作がとても軽いのは、そのせいでもある。
PCの能力を考えたら、軽く作らざるを得ないからだ。
使い込まれたキーボードはテカテカになり、ボディの端っこは擦り切れ、ファンの吹き出し口のプラスチックの格子部分は割れて欠けている。
そして去年、ライノ6がでて、指定の開発環境もVisual Studio 2017になったので、さすがに限界を感じてThinkPadを二台新調した。
それでもずっと、ついこの間まで快調に動いて頑張ってくれていた。…
のだが、オレの役目は果たしたといわんばかりに、ご臨終を迎えた。
ほんとうに、よくできたやつだった。(笑)