関西に拠点を置く有名、名門ホテルグループのメニュー偽装がバレて話題になっている。
ここで、高い金を払って、｢流石、名門。・・・一味違うわね。｣と喜んで飲み食いしていた人たちが、有名ホテルの雰囲気や接客サービスなども含めた、そのコンテンツに満足したのであれば、それで良いのではないかとも思う。
だって、その差が分からなかった訳だから、仮に表示どおりのものが出た場合と比較してもその満足度に変わりはなかっただろうから。・・・
ワタシも昔学生時代、とある高原のレストランでバイトしていたとき、そこのメニューの｢高原ミルク｣を飲んだ客が、｢流石、高原の搾りたての牛乳は、一味違うわね。・・・｣と痛く感動されていたが、それは、｢ポッポちゃん牛乳｣と云う、当時ワタシの下宿していた八王子のスーパーでも売っていた牛乳パックから注いだものである。
まあ、一般的な人の味覚は、そんなものなんだろうと、笑いをこらえるのに必死だった記憶がある。
でも、この場合は、搾りたてとはいっていないし、｢高原牛乳」なのは間違いないので、偽装でも詐欺でもなんでもない。
その場所柄、お客さんが勝手にイメージを膨らませただけで、うそは一切ついてないので、セーフである。
日本人は、ブランドに弱いと云われる。
それって結局、見る目、モノを見極める能力がないから、「まあ、この会社の作るものなら大丈夫だろう。」といって、多少根が張っても、名の通った所謂ブランド品を選ぶということなんだろう。
だが、今回の事件は、そのブランドが崩壊してしまったという事件である。
｢ブランド｣に胡坐をかいて、暴利をむさぼる企業、それを見極める目を持たない審美眼のない客。まあ、どっちもどっちであるが、企業の側には、業務上の法令遵守の義務があるので、このケースでは、明らかにアウトである。
まあ、有名タレントが恥ずかしげもなく、ビール風味飲料を｢ワタシにはビールです。」と語る莫迦舌自慢のコマーシャルが流れている国なので、さもありなんと云う感じではある。
自分だけは騙されないように、さらに、舌や、見る目を鍛えようと思った今日この頃のワタシであった。・・・(笑)