◉ことばの根っこを「うたう」「うごく」
ー呼吸と呼応のオイリュトミー、手遊び
✴︎呼吸が、音声を得ると、「歌/うた」が生まれます。
✴︎「言/ことば」を歌い合うと、呼応や「コミュニケーション」が生まれます。
言語の源は「うた」に近いと、オイリュトミーを考案したシュタイナーは語っていますが、こうした言語活動の根っこにある、「うたの要素」を、私の手遊びやオイリュトミーでは、たくさん取り入れるようにしています。
それは、生まれたての言語が、健やかに育つには、呼吸と呼応が大切だからです。
「うた」には、「うつ」「うったえる」という魂の衝動が込められており、
うたを歌うことで、息を放つ時に出る「母音」は、内なる感情を外の世界へと表現するのに欠かせません。
そして日本語は、世界でも稀にみる母音を主体に音声認識する言語なのです。
だからこそ、母音を響かす和歌の文化が生まれ、千年以上にわたり、連綿と継承されてきたのでしょうね。
今放映されているNHKの大河ドラマ「光る君へ」でも、主人公の「紫式部=まひろ」と藤原道長の間でも、和歌が大切な想いを伝え合う大事な手段として、描かれています。
美しい母音の響きを、歌やリズミカルな詩を使って、オイリュトミーで動くことで
豊かな言葉の世界を育み、幼い心と体の成長を応援することができるのです。
大人にとっても、和歌を用いたオイリュトミーは、
自然界との一体感が感じられ、母音を伸ばして発声するので、呼吸が深くなるようです。
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◉話したい気持ちは、魂の活動から起こる
言葉を話すためには、言語器官の筋肉による運動が必要ですが、
話したいという気持ちは、魂の活動からやってくるのです。
なので、言語の発声訓練だけするのでは、片手落ちで、
「話したい!」と思えるような、魂から魂への働きかけこそが大切ですね。
どのような気持ちで働きかけるか。それが大きな影響を及ぼします。
医師、カール・ケーニッヒの講義録から、重要だと思うことを抜粋致します。
・「話すとき時に喉頭を動かすのは、神経刺激ではなく、
話そうとする魂が、喉頭に働きかけているのです。」
・「こうして音韻を形成する試みが四六時中行われ、
言語器官の筋肉やそれに関わる神経が動員されます。
話そうとする魂は、筋肉を徐々に支配下に入れ、言葉の像、一つひとつが、関連している神経を通して自律神経全体に流れ込んでいきます。」
・「言葉のイメージは、全器官の生命活動と混ざり合い、
一人一人の母国語の特徴を伴い、生命活動に働きかけます。」
カールケーニッヒ「子どもが三つになるまで」より
第4章 三つの最高感覚の発達 より抜粋
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「与え、受け取る」「呼吸と呼応」・・人と人とのあいだにある愛を分かち合うオイリュトミーと手遊びをいろんな講座で指導しております。
下記をご覧下さい。
◉日光 きらきら保育園主催
⭐️子どもに関わるすべての人のための⭐️
【教育オイリュトミー 体験講座】5/26 (日)13時半〜15時半
▼【告知】〈3歳・9歳・14歳の節目をオイリュトミーで体験する〉
https://ameblo.jp/eurytmie-sousinsya/entry-12846544186.html
◉おうちオイリュトミーオンラインサロン
みんなのシュタイナー主催
次回は5/14 火曜 10時半〜12時
毎月火曜日に開催。録画視聴もできます。
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