夢みるような五音階のメロディーは、魔法のよう!✨

 

ある日、幼児クラスでオイリュトミーをした時のこと。

 

私がグリムのメルヘン「カエルの王様」の導入に、

 

 金のマリ~、金のマリ~

コロコロ、コロコロ、転がって

 泉のな~かに落ちました。落ちました〜。♫

 

と、五音階(ドとファを抜いた音階/ペンタトニック)のメロディーで歌い始めますと、

落ち着きのなかった子どもたちが、一斉にメルヘンの世界にす~っと引き込まれて行くのが感じられました。それはあたかも魔法のようです。

 

●太古の人間は、歌で語っていた

 

太古の人は、「歌」で語っていたとシュタイナーは、述べていますが、

歌うように、夢みるように幼児たちにメルヘンを語るとき、

それをそのまま丸ごと吸収する子どもたちを見ていると、

本当にシュタイナーのいう通りだなぁ!と実感できます。

 

一人の人間は、人類史を全て通って成長していくのです

 

現代を生きている子どもたちも、

いきなり知的で硬い物質文化の刺激に晒されるより、

まずは、体そのものを喜びと共に動かし、柔らかな心を体験し、

それから徐々に思考が目覚めていくのが理想です。

 

(植物にも、種から発芽し、茎が伸び葉が広がり、蕾から開花へと段階を踏むプロセスがありますね。

いきなり花が開いたりしないのです。)

 

●やわらかな心の世界は、音で喩えるならば五音階、

     それは人類共通の「心の故郷」

 

「やわらかな心」は、音でいうと5音階。(ペンタトニック、とも言います)

色で言うと、にじみ絵のようなはっきり輪郭を持たない色の世界です。

 

言葉で説明するのは難しいのですが、

柔らかな音や色の響きの世界は、人類共通の「心の故郷」です。

 

私がオイリュトミーを勉強してわかったのは、日本語の、特に和歌の世界にそれが残っていること

驚くとともに、日本人に生まれてよかったなぁとつくづく思いました。

 

子どもから大人まで百人一首の歌で一緒に楽しめるのも、すごいことですよね。

 

民話の語りの中にも、(西洋音楽のような、はっきりとした音階そのものはないのですが)

音楽的な柔らかさ、大らかさ、あたたかないのちの懐に包まれるような感覚があります。

 

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母音は内なる心の世界

 

●母音と「五と七」で繰り返されるリズム

 

それは、日本語の特徴である、母音の力五と七で繰り返されるリズムの力に依るところが大きいです。母音は、心の内面とつながっており、

 

それは「歌うこと」を通して、内面の世界が外に表れ、他者に伝わるのです。

 

子どもの頃に、世界は良いものなんだなぁ、美しいなぁ、本当のものなんだなぁと体験できたら、それは、一生の大きな宝物になることでしょう。

 

その宝は目に見えませんが、生涯、太陽のようにその人をあたたかく内側から照らし続けてくれることでしょう。

 

 

●もしも、心の故郷を喪失したら・・

 

この心の故郷体験を、もしも

不幸にして幼児期に味わえなかった人は

どうしたら良いのでしょうか?

 

成長してから、または、大人になってからでも、芸術体験を通して追体験することが、とても大切だと思います。

失われた子ども時代は帰ってきませんが、芸術体験は幾つになっても体験することができます

 

いつも不安に苛まれる鬱を患う人、心を病む人は、年々増えていると聞きます。

 

一度体験して全てが劇的に変わるほど、人は単純ではありませんが、芸術を繰り返し体験することを通して、感覚や感情が変わると、

世界の見え方、感じ方が徐々に変わってきます。

 

子どもの頃の振り返りを通して、

自分自身に足りなかったもの、苦手なものを知ることや、

その時期のオイリュトミーを学ぶことは、自我が成長するために大きな力になることでしょう。

 

●カラダで心の故郷を体験できる総合芸術、オイリュトミー

 

あなた自身の魂の成長のために、

また、あなたの大切なお子さんのために

身近な生徒、子ども達のために、

やわらかな音・色の体験をなさってみませんか?

 

自分のカラダで心の故郷を体験できる総合芸術、

それがオイリュトミー(音・言・舞)なのです。

 

 

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グロッケン、木の笛、ライアーのやわらかな響きが

心の故郷をつくる

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🌳【告知】☀️シュタイナー夏の親子体験教室/奏身舎 8/1
https://ameblo.jp/eurytmie-sousinsya/entry-12609086538.html

 

あたたかな言葉の世界を、手遊びや運動遊び、お遊戯で!

シュタイナー保育・教育現場で使える素材を学ぼう

🌳8月23日(日) 10時半〜16時

会場:大岡山下車 北千束北自治会館

ルヘン・手遊び・アクティビティー✨夏秋編

 やまなしもぎ

https://ameblo.jp/eurytmie-sousinsya/entry-12601100065.html

 

 

 

 

🌳8月29〜30日 

・奏身舎にて 夏合宿 「音のイノチ・響のカタチ」
 https://ameblo.jp/eurytmie-sousinsya/entry-12606917493.html
 

🌳9月から新たに  第2土曜

シュタイナー芸術オイリュトミー「ソフィア教育芸術研究会」第二期

「教育、講義、芸術」三つの柱で「人になるまで」の子どもの成長を学びます。

リアル、オンライン講座を組み合わせて、開講予定です。

 

詳細が決まり次第、upします!

どうぞお楽しみに!