◉思春期・・アストラル体の誕生!
・かけがえのない自我を受けとるため、人は20年もの歳月をかけて、
うつわとしての三つのカラダを作ります。
(肉体、エーテル体、アストラル体)
・思春期は三番目のカラダ「アストラル体」が
独立し、誕生する時期。
アストラルとは「星」「星の世界」のこと。
🌟
輝く星のように、感覚や感情を輝かせ、
生き生きと活気づけるのが
「天/星のカラダ」「アストラル体」の役割✨
アストラル体が誕生すると、
子供達にはどんな変化が起こるのでしょうか?
・男子と女子違いはあるの?
・性教育は、どう考えたら良いの?
五芒星形から 七芒星形へ
◉特別に重要な14歳
14、5歳という年齢は、子どもの成長にとっては特別に重要な時期だとシュタイナーは言います。
どの時期も大事なかけがえのない時代ですが、大人になる最後のステップを踏む段階として、
重要な時期です。
そういえば、昔の日本は14歳なると「元服」の儀式を受け、大人扱いされました。
14歳という節目を機に、子どもはどう変わるのでしょうか?
身体的にも、精神的にも大きな変化が訪れます。
性的な成熟、思考の発達により、抽象的な概念(目には見えないもの)を理解し、把握することができるようになります。しかし、自我はまだ不完全なので、感情の昂りに翻弄されることも。
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●天のカラダと地のカラダが釣り合う
特別重要な時期であるのは・・・
二つの両極のカラダが、釣り合うことができるようになる時期であること。
二つの両極のカラダとは?
それは・・・肉体とエーテル体(気)、(生命の土台となる部分)
そして、アストラル体と自我(感情や意識の部分)
の二つの部分です。
●目に見える素材としての体、それに命を与えるエーテル体・・これらは、生きていくための基盤であり、地上的カラダ。
●感覚や感情を司るアストラル体は、身体の営みから離れて、感情の翼に乗ってどこまでも広がっていける、いわば天上的なカラダ。
天にも昇る心地、と言いますが、本当に感動したり感激したりすると
自分が高く舞い上がっていくような感じがしませんか?
思春期の感情は、ピュアそのもの!
中学生の頃大好きなバンドがいて、
その影響で、おこずかいを貯めてギターを買い、コードを練習しましたね。また、ピアノ譜も購入し、一生懸命に練習しました。
思春期のアストラル体は、まだ未完全な自我と繋がり、活動します。
A・・天上的な要素
自我(私)・・三つのカラダを統合し、
自分に中心を見いだす『私』
アストラル体・・ 意識、感情
~~~~~⇅~14歳になると、
ABが釣り合いの取れた仕方で結びつく
エーテル体 ・・ 生命
肉体 ・・素材
B・・地上的な要素
・性的な成熟期になると、
「自我、アストラル体という主観的な部分」Aと、
「肉体、エーテル体という客観的な部分 」Bとの相互関係が変化し、
A、Bの部分は、釣り合いの取れた仕方で結びつき、
そのことによって子どもは内的主観的な特徴を良くあらわすようになるのです。
8の字から
両極の要素を結びつける「調和の8」へ
●性格にあらわれる変化ー主観と客観の間で
・愛情を表現したいという気持ちが表われるようになり、友人、異性に深く惹き付けられるようになる。
・これまでの性格からは説明できない、矛盾するような態度をあらわします。それは、性的な成熟に伴って生じる現象。
女子の場合には違った形を撮りますが、一般に『生意気盛り』と言われる独特なつっぱった態度が表われます。
・「それはアストラル体が特別活発に働くようになるにもかかわらず、自我がまだ十分な発達を遂げられずにいる事情から生じるのです。
客観的なものと主観的なものとの関係を求めて、格闘せざるを得ないのです。」
思考が発達し客観的なものの見方ができるようになると同時に、自分はどう感じるか、どう思うのかという主観がはっきりと現れるようになります。
しかし、その自分自身にまだ自信が持てないでいる状態なのです。
◉男女の違い
●女性のアストラル体は、より宇宙的!
◆「一生を通じて女性的であるということは、アストラル体をとおして、宇宙の営みにより強く結びついているということなのです。
宇宙の隠された働きの多くが、女性の本性をとおして明らかになることがあります。女性のアストラル体は男性のアストラル体よりも、決め細かく、本質的により豊かに構成されています。
男性のアストラル体はより大まかで粗雑なのです。」シュタイナーの言葉より引用
「女性は感情的である」とはよく言われるが、感情には、日常的な低次の感情から高貴な感情まで大きな幅があり、特に芸術体験をとおして瑞々しい感情は育つことができるのです。
ゲーテが「ファウスト」で語るように、「内なる感情=女性的なるもの」によって、私たちは宇宙感情にまで限りなく高められることが可能になるのでしょう。
『永遠の女性、我を高みへ引き寄せる/「ファウスト』
だが一方、アストラル体の負の側面にも我々はしっかりと向き合う必要があります。
それは主観的な好き嫌い、快不快などに囚われ、激情に翻弄され、自分を見失ってしまうことです。
◆「少女の自我は、アストラル体に非常に影響されて、少しずつアストラル体に吸収されていきますから、20、21歳になった頃、自我を発揮しようとすると大きな抵抗を受け、多大の緊張を強いられます。」シュタイナーの言葉
女性が主観に曇らされ勝ちなのは、【見る】役割を果たす筈の自我が、大人になってもアストラル体に吸収されたままの場合があり、自我が独立した働きを行うのが困難になるためかもしれません。
自我が独立する頃に、シュタイナーが言うように、人によっては精神の危機を迎えることもあります。
かつて大学時代に、そのような友人の精神の危機を間近に見てきました。
病気になったり、休学したり・・・苦しむ友の姿を見てきて、その時は何もできなかった私ですが、
シュタイナーを学んだことで、
吸収されたアストラル体から脱皮?するには、なにがしかのアクシデントや運命的な打撃を必要とするのかもしれないと、いまだからこそ、そのように思います。
◆「少年の場合、本質的に異なっており アストラル体が自我を吸収することはあまりありません。(理性的)しかしその自我はまだ保護されていて十分に働いていません。
14、5歳から21歳までの少年の自我は、まだ独立していないとはいえ、あまりアストラル体の影響を強く受けずにいます。自我がアストラル体の影響を受けずにいるので、この時期の少年は少女よりもスケールの小さな偽善者になりがちなのです。」
◆「この時期の少女は少年よりも自由で、あけっぴろげです。」
●少年のアストラル体・・殻に閉じこもることを愛する
◆「内面的な傾向を持つ少年の場合、自我とアストラル体の独特な関係の結果、自分の殻に閉じこもろうとする傾向がこの時期に生じます。
もちろん友情を求め、人との結びつきを大切にしますが、特別な想いを自分の内に秘めておきたいという要求を持っているのです。内的に深みのある子どもがこの年頃になりますと、好んで何事も自分の心に秘めておこうとします。
内向的な少年の魂に必ずつきものの、この内なる秘密に対して、教育者は繊細な態度で向き合うことが大切です。
あまりそのことには直接触れないで、そういう態度を受け容れている、と態度で示すことができればいいのです。」
「この時期の少年は殻に閉じこもることを愛しています。この時期に閉じ籠らない少年がいたとしたら、むしろ、教師はそのことの方を心配しなければなりません。
そのような少年が後になって、生きる道がわからなくなり、異常な態度に出たりすることになるかもしれないからです。」
殻にこもりがちな少年を、深く理解し、受け入れ、同伴者として導くこと。
これは本当に大切で、かつ難しいことだと思う。
少年の「未熟な自我とアストラル体」の関係を、もっと教師や親が深く理解できたら、増える一方の引きこもりの問題も、解決に向かうヒントになるのではないでしょうか。
◆「少女の場合、自我は多かれ少なかれ、アストラル体に吸収されていますから、あまり内に閉じ籠ることがありません。自我を内に含んだそのアストラル体は、むしろエーテル体の中に入っていこうとします。
エーテル体の中でからだを働かせたり、運動したりすることを好むようになります。
ですから、この時期に正しい成長を遂げた女性は、態度がしっかりと安定しており、自分の人柄を隠さず、はっきりと外にあらわそうとします。」シュタイナーの言葉
◉性教育
・「この年頃の子どものこころが、エーテル体と肉体(地上的要素)に対して良い関係を持つためには、外界そのものとの関係を正しく形成していなければなりません。そのためには全教育期間が必要です。
だからこそ、1年生の時から準備を始めて、授業中に子どもが宗教的道徳的な感情を持つことができるように自然や芸術を美的に体験できるように配慮するのです。」シュタイナーの言葉
思春期の頃に必要とされることも、低学年の頃からの準備、配慮が大切であることはいうまでもありません。
『世界は美しい』・・・この言葉は、7歳から14歳までの子どもにとって大切なキーワード。
美をとおしてこそ、世界は隠された秘密を打ち明けてくれます。
この体験が、人世全体にわたって深さ、豊かさを与えてくれるのです。
・「美的感情を働かせられない子ども、世界を美的に把握することを学ばなかった子どもは、この年齢になると、感覚的刺激をもとめたり性に執着するようになったりします。
自然に置ける美と崇高が感じとれるような美的感覚を発達させること以上に、エロティシズムを正しい範囲内に押さえておくための、良い手段はありません。」
・「道徳的衝動が欠けていることはセックスの生活においてもゆがみとなってあら
われます。」
・「宗教的、道徳的感情があまり発達していませんと、アストラル体と自我が弱くなります。そのような子どもは、どこかだらしなく、からだもどこか、麻痺しているようです。」
オイリュトミーの基本練習では、母音のiの響きで体を垂直方向へまっすぐに伸ばす練習を繰り返し行います。
『自分はひとつの光の柱である』・・まっすぐなiの響きに顕われる、こうした直観を内的に感じられなくなると、自我は弱くなるのではないか。
その結果、アストラル体の負の側面に強く影響されてしまうことになるのではないかと思う。
幼児期から小中高とオイリュトミーをするのは、こうした「自我」の成長を、体の動きを通して、内側から育むと言う大事な役割があるのです。
ー(2)に続くー
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