◉オイリュトミーで学ぶ「地水火風」と「気質」
ゲーテは一生をかけて戯曲「ファウスト」を書き上げました。
ファウスト「四大元素霊の場面」を
オイリュトミーで練習しています
奏身舎のオイリュトミークラス「ぶどうの会」では、いま「四大元素」を学んでいます。
「地・水・風・火」は、地球を構成している四つの要素。
大自然の中に・・・堅い大地や流れる川、波打つ海、広がる空気や渦巻く風、燃え上がる炎やマグマの熱の中に、この四大は働いています。
それが一人一人の心の中にも「気質」として働いているんですね。
例えばこんな風に・・・
◉4つの気質
・堅実で細やか。几帳面。でもどこか悲観的で固まりやすい、憂鬱質。
・食べること眠ることが大好きで、変化が苦手だが、持続でき安定している、粘液質。
・好きなことがたくさんあってあれもこれもと八方美人になりがち。
でもとってもよく気がつく社交的な多血質。
・炎のように熱く理想に燃え、リーダーシップを我先に取るが、独善的にもなりがちな、胆汁質。
それぞれの人が、異なる気質を持っているのは、一人一人の人生の目的を果たすため。
異なる気質の人が集まり協力し合うことで、社会が学校がより彩り豊かになる・・・。
そんな社会や学校を目指していけたら良いですね。
シュタイナーの教育観は、一人一人の子どもたちの個性を大切にします。
と同時に、芸術活動を通して全体の調和をダイナミックに創り出すことも。
以下は
おひさまの丘 宮城シュタイナー学園のFacebook
志賀くにみつ氏の「気質論」より抜粋させていただきました。 このような学びの場がもっと各地に増えますように!
↓
https://www.facebook.com/ohisamanooka.steiner/posts/1027065554139479
・「気質論」より
「私たちは地水火風の全ての要素を持っています。
けれど、その中の1つか2つが強く出るようです。
それは私たちが生まれる前に決めた、自分のやりたいことにふさわしい気質を強く持つからなのです。
地上に四大元素の全てが必要なように、この社会は全ての気質が必要。
お互いの特性を尊重し、生かし合って豊かな社会になるのですね。」
●奏身舎大人クラスでのレッスン報告
🔹入門クラス:
12の子音を四大と関連づけて学び始めました。
地水火風の四つの動きと、憂鬱質、粘液質、多血質、胆汁質などの四つの気質についても理解を深めているところです。人によって、得意だったり苦手だったりするのが違うのも、面白いですね。
自分自身だけでなく、家族や大切な友人を理解するのに役立つ!との感想でした。
🔹初級クラス:
音楽「EVOE」では、大宇宙や四大元素との出会いを、美しい荘厳な音楽とともに練習しています。
畏敬、期待、認識、悲しみ、憧憬・・・様々な感情体験を「魂の仕草」で動作で味わうと、雑然としていた心が次第に澄んできて整うのを感じます。
「ヨハンネス喜びの便り」では、日本最古のヨハネ伝を方言交じりの歌で体験しています。近畿地方出身の方は音吉の言葉が懐かしく感じるそうです。
🔹中級クラス:
ゲーテ「ファウスト」より、[四大元素霊が登場する場面]を言葉のオイリュトミーで学んでいます。
格調高くドラマチックなゲーテの文学世界を
オイリュトミーで動くと、何やら魔法の世界が、現代にリアルに蘇ってくるようです。
それぞれの精霊の動きを、こんなセリフで、練習しています。
「火の精、サラマンダーは燃えよ!」
「水の精、ウンディーネはうねれ!」
「風の精、シルフィーは去れ!」
「土の精、コーボルトは励め!」
音楽では、燃え上がる炎を「サラマンダー/火蜥蜴」のフォルムで練習し、
「ベートーヴェン/ミノーレ」にチャレンジ。
♭が六つもあるes mollの音階練習や、シュタープ練習としても学んでいます。
また、ビバルディの秋では、音楽の中に土の要素がしっかり入っていることを実感したのでした。
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