私が参加させていただいているアマオケです。

その名も✨サイエンスパーク・オーケストラ✨

 

普段は ITテクノロジーの最先端技術を担っている方々です。

イメージとしては「シリコンバレー・オーケストラ」といった感じでしょうか。

みなさん、趣味で弦楽器されているみたいなのですが、練習もしっかりしてこられていて、すごい。。。

私は見習うところが多すぎです。

科学と芸術、しっかり共存していて、密かに毎回感動しています。

 

指揮者さんも本当に素晴らしくて、音楽ってこういう風に動いているんだ!!と、オイリュトミーをする上ですごく大事な部分も、学ばせてもらっています。

 

普段はマエストロがオケにふってくれているのですが、6月の公演に向けて、少し前に夫が弦楽器セクションの指導に来てくれました🎻

いつもは、のんびり熊さんみたいな夫なのに、この日はシュッとしていて、弦セクションへの指導が的確でカッコ良かったです😊💕

(このほかに、木管・金管等々、総勢で40名弱くらいです。)

 

 

<今日のシベリウス日記>

 

「琢哉さんのオススメでお願いします。」

「じゃあ、ヤンセンにしよう。」

お恥ずかしながら、私、ヤンセンを知りませんでした。

 

(演奏開始後)

「すっごい、漢気あふれるヴァイオリンだね。」

「ワイルドでしょ〜!この人、女性ね。」

「え!!!女性なの!?」

 

「獲物を狩りに行っている感じでしょ〜」

「これフィンランドじゃなくない?(笑)」

「彼女が弾くと、全部彼女の世界になるからね〜」

 

「この3楽章のG線が、すっごく難しいんだよね。上手いなあ〜」

「(何線でも難しい私には、よく分からないけど)そうなんだね〜」

 

 

「今日は誰聴く?」

ちょっと意味が分からないこの質問ですが、
「今日何食べる?」

みたいな感じで、
夕ご飯の後にどちらからともなく出てくる話題。
そんな風に夫とのシベリウス鑑賞会を楽しんでいます。

「ずっと現代のヴァイオリニストだったから、古典の巨匠がいいなあ♪」
そんな風にリクエストすると、
「じゃあ、オイストラフにしよう。」
「おっ、スーパー巨匠だね🎻」

気楽に、そんな風に話しながら腹ごなしの散歩をしています。

オイストラフさんを聴きながら、

「1楽章でこの音の豊かさだったら、2楽章はどうなっちゃうんだろうねえ」
「安定感抜群すぎじゃない?っていうかみんなそうなんだけど(笑)」

「意外と2楽章、透明感強くない?」
「ね、だよね、そう思った?」
「あの1楽章だと、もっと濃い感じかと思ったけど、ねえ!」

「史織ちゃん、今のところオイストラフ推し?」
「私はハインドリッヒさんが一番好きかな。
 オイストラフさんは豊かな音の芯の周りに透明感の膜がある感じだけど、ハインドリッヒさんは優しさ豊かな音の周りに、透明感の層が響いてる感じがする。言ってる意味分かる?」
「分かるよ〜、よく分かる。」

夫が共感してくれて、めっちゃ嬉しい😊
こんな感覚をシェアできる相手って、なかなかいないので、幸せ🍀

ちょっと、イっちゃってる夫婦の会話に聞こえたらすみませんが、すごく面白かったので日記がわりにここに記録。




写真は夫と二人で作ったヘルシー晩御飯。
ミニトマトの差し色で赤があったらもっと綺麗だったね、と次回に向けてうなずき合いました。

オイリュトミーに多くの可能性を感じてくださっている研究者さんから、シニア世代向けのオイリュトミークラスを依頼されました。

「オイリュトミーで身体も心も生涯健やかに、生き生きと保つ」

私の意訳でざっくり過ぎますが、そんな研究テーマです。(MA論文)

これまで色々な方(幼稚園児〜小中高大学生〜青年・中高年)を対象に、オイリュトミー授業をさせていただいてきましたが、シルバー向けは人生初の試みです。

本日は共生宅へ、シルバーデイケアの皆様と一緒にオイリュトミーをしてきました。

https://www.twhochin.com/%E7%83%8F%E6%97%A5%E9%A4%A8/

レッスンの内容を考えていく中で、中心にした考え方は、

「ユマニチュード (Humanitude)」

 =人間らしさ(フランス語)

昨年度にこの哲学に出会って以来、この言葉はずっと私をサポートしてきてくれました。

・相手を相手として認めること

・あなたがあなたとして存在しているというメッセージを、言葉と言葉でない行為によって発信し続ける

認知症が進んでいらっしゃる方もいらっしゃるとのことでしたが、自己を自己として認識する事は、自分であることを感じることはやはり生きている中での拠り所です。

反応がなくても、言葉の外で必ず響きあっているはず、

このことを特にしっかり心に刻んで今日はクラスに臨みました。

観察していた研究者さんは「今日は素敵なサプライズがいっぱいあった!!」と言ってくれました。

立てる人はおそらく3、4名と聞いていたのが、ほぼ全員立ち上がって(逆に座っていたのが1、2名だった)一緒にオイリュトミーを動いてくれたり、

初日なのにほっこり心を開いて、心から一生懸命にオイリュトミーを動いてくれていたり、、、

普段は動いていない方も、すごく集中してやってたりなどなど、

もう、ありがたくて嬉し過ぎます。

私は大学生の頃、ホームに入っていた実の祖母・祖父に週一回必ず会いにいっていたくらい、おじいちゃん・おばあちゃん子でした。

血の繋がった祖父母と、あの頃は一緒にオセロとかしかできなかったけど、巡り巡って台湾のおじいちゃま・おばあちゃまと一緒にオイリュトミーができるなんて、本当に嬉しいです。

経験を重ねることができて、それを他人様にシェアさせていただけて、なんて僥倖。

天国の私のおじいちゃん・おばあちゃんもニコニコと見守ってくれているのをすごく感じます。

いのちの巡り、つながりに深い感謝を感じた日でした。

烏日館 |

大きく揺れたあの日から20日余り、未だたくさんの方が、本来の日常から、かけ離れた毎日のさなかにいらっしゃいます。

 

どんな支援をしよう、私にできることはなんだろうかと考えていた矢先、母校の聖心女子大学の方々からチャリティコンサートの機会をいただきました。

 

特別な救助活動装備を持たない一般人の私たちが、被災された方々へ支援できることは限られています。

 

けれど私たち一人ひとりが持つそれぞれの価値を生かし、来ていただける方にも喜んでいただけるチャリティーコンサートを開催し、そこでお預かりした募金を被災地に届けさせていただきます。

 

当日は義援金箱を設置し、頂いた寄付は「令和6年能登半島地震義援金」として全額を日本赤十字社へ寄付いたします。

皆さまお誘い合わせのうえ、ぜひご来場いただきますようよろしくお願いいたします。

 

日時:2024年2月6日(火)12:30~(12時開場)13:30頃終了予定

場所:聖心女子大学 宮代ホール(メインキャンパス3号館1階)

入場:無料

寄付先:日本赤十字社「令和6年能登半島地震災害義援金」

要申込:https://forms.gle/YbTRZ1r3RBUZHqbb8

主催:聖心女子大学グローバル共生研究所

協賛:台湾新竹 3ei 優律思美學校、光織優律思美

特別協力:板垣琢哉

https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/event/charityconcert/

 

先日、今学期教えている照海シュタイナー学校高等部11年生クラスの最後の授業でした。

限られた時間の中で、ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」一楽章という大曲にチャレンジした彼ら。

 

クラスの後半で、他学年の子ども達に見せるため、リハーサル・通し稽古をしたのですが、

もう、彼らのオイリュトミーが本当に良すぎて、感動しちゃって涙こらえてました。

 

 

「不協和音の痛い音、辛い気持ちと同じように、胸に響くよね。

先生の心にはそう響くんだ。みんなもそう?

じゃあ、その気持ちを心の中にしまったままにするのではなくて、手足、身体の動きで表してみようよ。

オイリュトミーを見てくれる人に、伝わるように。」

 

その言葉をしっかりと受け止めてくれて、

彼らが十数年の限られた時間の中で体験したであろう辛い体験、苦しい体験、

その時の心の動きと音楽の響きをリンクさせて、オイリュトミーで見せてくれました。

 

苦しかったね。でも、頑張って乗り越えたんだね。

あなたのその美しい心を、私に見せてくれてありがとう。

大切なその瞬間を、心で抱きしめるように、受け取りました。

 

傷ついても、暗闇の中でもがいて、でも光を求めて、手を伸ばす!

ベートーヴェンの音楽がそれを教えてくれて、

家族、友達、仲間がいることをオイリュトミーが体験させてくれました。

 

やわらかな彼らの心の中で起こっている、

純粋で、まっすぐで、ひたむきな気持ち。

むき出しの心が、

生命がありありと輝いている時間がそこにはあって、

そんな心模様を見せてくれて、

教師としても感謝しかありません。

 

人生の心の糧が、またひとつ、増えました。