オイリュトミーに多くの可能性を感じてくださっている研究者さんから、シニア世代向けのオイリュトミークラスを依頼されました。
「オイリュトミーで身体も心も生涯健やかに、生き生きと保つ」
私の意訳でざっくり過ぎますが、そんな研究テーマです。(MA論文)
これまで色々な方(幼稚園児〜小中高大学生〜青年・中高年)を対象に、オイリュトミー授業をさせていただいてきましたが、シルバー向けは人生初の試みです。
本日は共生宅へ、シルバーデイケアの皆様と一緒にオイリュトミーをしてきました。
https://www.twhochin.com/%E7%83%8F%E6%97%A5%E9%A4%A8/
レッスンの内容を考えていく中で、中心にした考え方は、
「ユマニチュード (Humanitude)」
=人間らしさ(フランス語)
昨年度にこの哲学に出会って以来、この言葉はずっと私をサポートしてきてくれました。
・相手を相手として認めること
・あなたがあなたとして存在しているというメッセージを、言葉と言葉でない行為によって発信し続ける
認知症が進んでいらっしゃる方もいらっしゃるとのことでしたが、自己を自己として認識する事は、自分であることを感じることはやはり生きている中での拠り所です。
反応がなくても、言葉の外で必ず響きあっているはず、
このことを特にしっかり心に刻んで今日はクラスに臨みました。
観察していた研究者さんは「今日は素敵なサプライズがいっぱいあった!!」と言ってくれました。
立てる人はおそらく3、4名と聞いていたのが、ほぼ全員立ち上がって(逆に座っていたのが1、2名だった)一緒にオイリュトミーを動いてくれたり、
初日なのにほっこり心を開いて、心から一生懸命にオイリュトミーを動いてくれていたり、、、
普段は動いていない方も、すごく集中してやってたりなどなど、
もう、ありがたくて嬉し過ぎます。
私は大学生の頃、ホームに入っていた実の祖母・祖父に週一回必ず会いにいっていたくらい、おじいちゃん・おばあちゃん子でした。
血の繋がった祖父母と、あの頃は一緒にオセロとかしかできなかったけど、巡り巡って台湾のおじいちゃま・おばあちゃまと一緒にオイリュトミーができるなんて、本当に嬉しいです。
経験を重ねることができて、それを他人様にシェアさせていただけて、なんて僥倖。
天国の私のおじいちゃん・おばあちゃんもニコニコと見守ってくれているのをすごく感じます。
いのちの巡り、つながりに深い感謝を感じた日でした。