今学期、毎週火曜日の午後は照海シュタイナー学校で、

高等部11年生のオイリュトミーレッスンをしています。


緑豊かな環境に恵まれているキャンパスで学ぶ彼らは、

 健やかな身体に、綺麗な生命が輝いている、

はちきれんばかりの踊る喜びと歌心に溢れる素晴らしい若者たちです。

 

 

 今学期はベートヴェンのピアノソナタ「悲愴」1楽章をオイリュトミーで振り付けしました。 

手の動き、足の動きを通して、悲愴を全身で歌います。
そしてその雰囲気作りを助けてくれるのが、衣装の色。

「この曲を色にするなら、何色だと思う?」
そんな問いかけをし、彼らが音楽を聴いている時の自分の心の色を感じとります。

 



幸いなことに、保護者の中に3ei オイリュトミー学校出身の

オイリュトミストがいらっしゃるので、

仲間に声をかけて高校生リクエストの色ドレスを集めてくださいました。

 

ホンマありがとう!!!

 

高校生の彼らの元気が私にも伝わってきて、

レッスンを教えて毎回かなりのエネルギー消費しているはずなのに、

いつもレッスン後には元気になって家に帰ってます✨

オイリュトミーの力、です😊

#生命の水

台湾国立清華大学で、1/6(土)・1/7(日)両日の午後にオイリュトミーのクラスをしてきました。

今回のクラスでの授業は去年からさせていただいており、すでに教職に就かれている方が多いので、アドヴァンス向けの内容にしました。

久しぶりでしたが皆さんの動きが初日、2日目でスムーズに変わっていき、生き生きと生命の輝きが増すようで、見ていて思わずうっとりしてしまいました。

今回お伝えした内容は、来月の講座では「チャイルドスタディ」(子ども観察の仕方)の授業があるとのことで、
惑星オイリュトミーで子供の気質の学びを深めることを軸にしました。

それに加えて、
「シュタイナー学校で歴史をどう教えるか」という授業が午前中にあると聞き、
その学びの助けになるような授業がしたいと思い立って、
美術史を通じて人間の意識や文化発展を探る機会、気づきのきっかけになる内容に仕上げました。
(講義ではなく、もちろんオイリュトミーで体験してもらっています。)

 



幸いなことに、この20年ほど世界中を旅して集めた絵葉書を整理していたら、ぴったりの作者、図案、雰囲気の写真などがあって、
人間、生きているだけで案外面白い知識やコレクションが溜まっていくものだなあと、妙に感心しました。

 



最後に板垣琢哉氏が弾いてくれたバッハのシャコンヌが、ミケランジェロのピエタと響きあって、この新年早々の哀しさの浄化をし、癒す力を与えてくれるようでした。

来月は絵画よりも音楽の歴史にフォーカスして、生徒さんと共にオイリュトミーで芸術体験を深めていきます!

 

今日は新竹の竹華シュタイナー学校で、子ども達向けにオイリュトミー公演をしてきました。

 

テーマは「きらめく星の下で」

 

竹華シュタイナー学校で教えている舞台グループメンバーによるオープニングで始まり、

 

プロオケ首席を長年していた板垣琢哉のヴァイオリンの響きで幕が上がり、

 

そこに 3ei オイリュトミー学校3年生が舞台上へ純白の衣装で登場すると、、、

 

「ほ〜っ」

「きれい〜」

「天使さんみたい」

 

バイオリンの奏でる美しさに浸りきっている子どもたちは、

声にこそ出しませんが、感動で息をのむのが伝わってきました。

 

青い舞台幕に、白い衣装のオイリュトミストというの色の美しさも目に映えたでしょうし、

呼吸ある動き、静かで平和に満ちたようなオイリュトミーの歩き方が、

自然と深い心のため息を誘ったのだと思います。

 

(一昨日、皆で高い梯子に登って、元々は赤い背景幕を、

うちの学校から持参した青い舞台幕にわざわざ張り替えた甲斐がありました!)

 

 

欧米で長いこと暮らしていた私にとっては、1月初旬はクリスマスシーズン。

1月6日の三賢者の日までが、聖12夜です。

 

ですので、バイオリンで奏られるクリスマスキャロルに合わせて、

学生さんたちの動きをハレルヤの言葉にあわせて演出しました。

 

その後「星の銀貨」のオイリュトミーおとぎ話が続き、

 

最後は「太陽系惑星の組曲」をバイオリンで演奏してもらい、オイリュトミーで動きました。

 

*この「太陽系惑星の組曲」に関しては、長くなるのでまた別の日に詳しく書きます。

 

お口をぽかんとあけて、舞台をうっとり眺めている子、

板垣さんの奏でるヴァイオリン曲と一緒に思わず口ずさんでる子、

また見たーいと会場を出ていくかわいい声も聞こえたりして、、、

 

子ども達が可愛くて、愛おしくて、舞台終了後、みんなで悶絶していました(笑)。

限られた時間だったけど、行ってよかった。

 

オイリュトミーってやっぱり特別だな、

見る人を癒して、健やかにしてくれる力があるなって、

うきうきしながらも穏やかに教室へ戻っていく子ども達を見て、

改めて実感しました。

 

幸せな時間をお届けできて、幸せです。

 

 

 

 

 

 


 

12月29日(金)の昨日、台北の国立音楽ホールで反田恭平さんのピアノを聴いてきました。

曲目は始めから終わりまで、全曲ショパン。
アンコールも5曲弾いてくれて、もう本当に堪能しました。

 



反田さんの音は、やわらかくて、あたたかくて、透明感があり、輝いていて、、、、とにかく素晴らしかったです。

音を空間いっぱいまで広げたあとの余韻・静けさが、引き込まれるようで、包み込まれるようで、たまらないです。

音楽の響きと響きの間にすら、どこかに連れて行かれそうなくらい、魅力的でした。

 



最高の年末でした♪(あと一日あるけど。)

 

 

良いお年を〜!

 

 

 

 

3ei Formosa Eurythmy Training 2022
卒業証書授与式。

卒業公演から1年半の時間を経て、ドイツ・ベルリンからやってきた卒業証書たち。

授与式は10月半ばだったのですが、
荘厳な瞬間すぎて、
特別な空気感を大切に心で味わっておきたくて、
なかなかSNSにアップできませんでした。

このオイリュトミー学校の、
それぞれの人生の、
ひとつのマイルストーンがまたおかれました。

毎日、毎日、オイリュトミーの基礎練習から始めて、
芸術作品に耳を傾けて、
音楽の流れになり、
言葉の響きを身体に通し、
だからこそ啓けてくる世界。

その地味な日々の積み重ねを大切に思える人たちが紡ぐ、心のこもった時間と空間。オイリュトミーの舞台。

ショートカットがもてはやされる現代だけれど、

種からいきなり花が咲かないように、

エーテル体が新たに自由に生まれるために時間を手間が必要です。

そのプロセスを慈しめる人・フルタイムのオイリュトミー学生がいること。
そんな場所・オイリュトミー学校が台湾にも今はあること。

今後どうなっていくのかは誰にも分かりません。
時代とその時の人の意識がつくっていくのでしょう。
今日は12月にプレミアム公演を控えているショパン作品の練習を一日中していました。
オイリュトミストが7名も集まれるって素晴らしいことです。


10年前、いや、つい5年前にですら影も形もなかったのにね。

オイリュトミーの花が、世界にたくさん咲きますように!