今回は、2016年3月のドイツは・ハンブルクからです。
ハンブルクは、ブラームスの出身地であり、マーラーがハンブルク州立歌劇場の第一楽長を務めた地であり、多くの音楽家が活躍した音楽都市であります。現代でも、様々な劇場で、教会で多くのコンサートが開かれています。そのハンブルクの新しいコンサートホールとして建設が進んでいるのがエルプフィルハーモニーです。このエルプフィルハーモニー、建設の難しさから何度も完成が延期され、建設費も膨れ上がり裁判沙汰になるなど話題に事欠きません。同じ時期に建設が進んでいるベルリンの新しい空港も同じように延期が続き、ドイツ人の間では、ベルリンの空港が先に完成するか、エルプフィルハーモニーが先に完成するかなど噂が絶えない状況です。(結局、エルプフィルハーモニーは2017年、ベルリンのブランデンブルク国際空港は2020年の開業で、ハンブルクに軍配が上がりました。。。)
エルプフィルハーモニーが建設されている「ハーフェンシティ」は、エルベ川の北岸に位置し、再開発が進んでいる地区です。通りを進んで行くと正面に見えるのが、エルプフィルハーモニー。茶葉やコーヒーを貯蔵していた古いレンガ倉庫の上にガラス張りの奇妙な構造物が乗っています。波と泡を表しているとか。これは建設難航しますよね。。。
エルプフィルの建物を周りから見てみます。
見る角度によっては、帆船の帆のようにも見えます。
最終は「ELBPHILHARMONIE」になるはずですが。。。なぜ3文字だけ。。。
エルプフィルハーモニーすぐ前のレストラン。CARLS。ハーフェンシティには、おしゃれなレストランが何件もあります。
エルプフィルハーモニーが建っている場所は、ハーフェンシティの最西端で目の前には広大なエルベ川が広がっていて、その向こうにはハンブルクの中心部が見えています。ちなみにエルベ川は本当に大きな川で巨大なタンカー、貨物船、豪華客船などが行き来しています。遠方に見えている尖塔は、ミヒャエル教会のものです。
ハーフェンシティには、川というか運河というかがいくつもあって、独特の雰囲気があり、歩いていても飽きません。
マグラン=テラッセンという広場からエルプフィルハーモニーを望みます。
ここには、エルプフィルハーモニーを紹介する建物が建てられていて、内部には建物の構造なども紹介されていました。
ここから北へ上がっていくとハンブルクの観光名所の一つ、倉庫街が広がっています。ハンブルクは港町と言われるのですが、海に面していないハンブルクがなぜ港町なのかと疑問に思われる方もおられるのではないでしょうか。ドイツの北には北海が広がっており、そこからエルベ川がハンブルクまで伸びています。100kmほどあるのですが、この間を1万トンクラスの大型船が行き来しており、ハンブルクはドイツ最大の貿易港となっています。そのため、こういった倉庫街が整備されていたり、荒くれ者(?)が集まる繁華街があったりするのがハンブルクという街です。この繁華街で下積みをしていたのがビートルズだったりします。
倉庫街近くの聖カタリナ中央教会。
ハーフェンシティがあるシュパイヒャーシュタットの区庁舎(というのでしょうか?)。
Wasserschlossへ行ってみます。
一階は紅茶やカップなどを売っているお店で、
二階はレストランになっています。
窓際はほぼ予約でいっぱいのようですが、お茶飲めるか聞くと大丈夫とのことで一安心。