自分らは子供の日のお祝いなど、された憶えはないのですが……。


先週の話となります。

恒例のGW旅行で5日は夫側の家族と一緒であるため、少し早めに私の実家にてダッコの初節句を祝いました。


パーティ道




しかし、チマキ以外に何を食べるのか?

狼狽えながらも無理矢理カタチだけ整えて敢行した次第。

この様なお祝い、お食い初めもそうでしたが、ワケがわかっていない主役自体は微妙に忘れられがちです。


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薮の向こうにダッコの姿。


まあ、写真撮って、想い出メイキングして、そのうちダッコがグレた時にでも、「こんなに大切にされてたんだよ」という証拠にしてやりましょう。



パーティ道



なんとなくダッコに似ている、ということで買われたリヤドロの若武者。

奥は、夫がその昔おばあちゃんに作って貰ったという桃太郎さん。

手前は、夫の御茶の先生から頂いた、漆でできた兜のお香合(地味に写っておりますが、かっちょいい代物です)。


オマケは、


パーティ道



生まれて初めて見た、父の持ち物の兜。

結婚してからずーーーーーーっと、仕舞い込まれていたそうな。

ダッコのお陰で再び日の目を見たらしい。

程良くいにしえの香りがして、案外良いものです。



このように、きっちりと伝統行事を楽しむという姿勢、悪くありません。


と、ダッコの存在に教えられておりまする。。。




ダッコ(仮名)が、「ちょうだい」「どうぞ」の芸当を始めました。



ある日、自分のお気に入りのおもちゃをニコニコと差し出しているので、

「くれるの?」

と受け取ると、大変得意げに胸を張りました。



その瞬間は非常に感動したのですが、その後は何につけても「どうぞ」の儀式が介在し、ごはん時も、一口食べる毎に私の手からスプーンをむしり取り「どうぞ」と渡すダッコを、イライラしながらも褒め讃えねばならぬ日々です。


一方、紙などを引き裂いて食べている時にも「ちょうだい」と手を出すと素直にくれるので、良い面もあります。



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食後の歯磨き(もどき)でも、ひとしきりもぐもぐした後に「どうぞ」。




さて、6ヶ月入った頃から手掴みでビスケットなどをムシャムシャ貪り食いだしたダッコ。


……が、利き手がどうもオバマっぽい。


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と気付いたのは、撮りためた画像をぼんやりと眺めていたある日のこと。


これも、

パーティ道



これも。

パーティ道




レフティかい!叫び



試しに右手にビスケットを持たせても、必ず左手に持ち変えて食べます。



というわけで、「どうぞ」も全て左手からです。



個人的には、

「左利きって頭良さそう」

とか、

予備校でのデッサンの授業中に講師が放った

「左利きのデッサンはタッチが逆だから、目に新鮮に映るんだよねぇ」

という一言から、

無性に左利きに憧れて、左利きを見つけては捕まえて「いいな~!」攻撃を浴びせ続けてきたものでした。



しかし。



「やっぱり不便で大変なのでは」

とか、

「左利きって細かいストレスの積み重なりで、寿命が普通より短いんだって」

とか、

「お箸と筆だけは、と思って矯正させても、それがストレスになって吃りが出たりすることもあるらしいよ」

とか、

いざ身内のこととなると、なんだか困難な人生に思えてビミョーに焦る私。



ちなみに、先日友より送られてきた画像『青山墓地の桜をむしり取る』の姿は、「右」でした。


パーティ道




ま、元気ならどっちでもいいんですけどね。





暮れに、文化村へNODA MAPの「パイパー」を観に行きました。

野田地図モノ、何年か前に観て衝撃を受けて以来必ずチケットを取るようにしており、従って宮沢りえさんの演技も幾度か拝見していますが、今回は特に圧倒的な迫力を感じ、改めて「凄いなぁ」と感心していたところ、年が明け、なんとご懐妊されていたとの報道。

「妊婦」の鎧を纏って9ヶ月をのんべんだらだらと過ごした私。

一方、妊婦であるからこそのキレと迫力をもって創造と表現を可能にした人。

勿論、私と宮沢りえを比較するなんぞ、もともと比べるまでもない人間としての大きな差が存在するものの、今回は更に強烈に「全っ然、違うんだわぁ」という思いを深く深く胸に刻みました。

何はともあれ、素晴らしいお母さんになられることでしょう。

お子様もどうか、ばあばの毒牙をかわし健やかにお育ちあそばされますように……。



 * * * * *



前置きが長くなりました。



さて過日、宅のダッコ(仮名)の6、7ヶ月検診がありました。

ダッコの成長や如何に?!


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とは言え、よく食べよく飲みよく出し、よく笑いよく怒りよく泣き、お肌は全身ツルツル(髪は少々薄くなって里芋風)、お座りで遊ぶ、ズリ這い、つかまり立ち少々、人見知り、歯が生え始める等々、月齢的な課題は一応もれなくいたって平均的な速度でこなす健康優良児。

ダッコであろうが、泣き虫だろうが、寝なかろうが、親としてこれほど有難いことは無く、そんなことで検診結果も全然心配もしておらず、また結果も「極めて順調」とのお墨付き。

感謝感謝でございます。



この日訪れたのは、友人の美人皮膚科医の「近所で救急がある病院にカルテを作っておくとちょっと安心よ」とのアドバイスを受けて、広尾の日赤医療センターへ。

初の日赤。

外観の立派さと裏腹に、内装は…。

渋谷区役所並みというか、渋谷保健所並みというか、古い学校の職員室みたいというか……、まあ、ツルピカゴージャスではありませんでしたが、それでも、どんなにクラシックな病院であろうと、産科と小児保健科だけは絶対的なポジティブ感に溢れるふわふわキラキラした、病院内では特異な場所なのですねぇ。


運良く(知らなかったのですが)、一番人気らしい先生の診察を受けることができ、色々とアドバイスを頂いて来ました。

いかにも好々爺たる微笑みをたたえながら、静かに発される言葉はわりと強烈。



現在、Hibやら肺炎球菌やらB型肝炎やら、任意で受ける高いワクチンを片っ端からばかすか注射されているダッコ。

それについて伺ってみたところ、

「もちろん受けて下さい。どんどん早く受けて、全部受けて下さい(ニコニコ)」

見てごらんなさいな、と取り出された世界地図。

ほとんどが青く塗りつぶされた地図の中、日本とアフリカのいくつかの国などがちらほらと真っ白。

「青が、乳幼児に必要な予防接種を全部国が負担している国。白がしていない国(ニコニコ)」

「へえーっ、アジアは日本だけに見えます」

「そうです。北朝鮮だってやってます(失礼)。予防接種で防げる病気で毎年たくさんの赤ちゃんが亡くなったり後遺症で苦しんでいます。要するにこの国は最も子供を愛してない国のひとつってわけです(ニコニコ)」

「うわ~、大変な国に生まれちゃたね、ダッコ。けれど、どうして分かっていてやらないんでしょう?」

「国と厚生(労働)省がバカだからでしょ(ニコニコ)」

「バカですか」

「大バカです(ニコニコ)」


また、おすわりやはいはい、あんよ等について伺っていたところ、

「歩行器は使ってませんね(ニコニコ)」

「いえ、使っていません」(単に邪魔そうで買っていない)

「それは良かったです。お友達で使っている方がいらしたら、行って叩き壊してあげて下さいね(ニコニコ)。あんな危ないものはありません。毎年何人もの赤ちゃんが亡くなったり大怪我をしています」

ニコニコニコニコ……。



今やインターネットで大抵の情報や意見は入手できる時代ですが、注射や歩行器についても結局は「考え方次第」というような見解に終始する感じで、自分のスタンスは自分で決めにゃならんのかと思っていたところ、専門家に「こう」とハッキリ言われて助かった気がいたしました。



さて、生まれたての頃はどんな個性を持っているのやら、海のものとも山のものともつかぬのが赤子達ですが、6ヶ月も経つと、保健所やら育児教室やらで集団になっているところを俯瞰すると、みんなかなりそれぞれに違ってきてるなぁと感心します。

ダッコはおだやか~なタイプでは全くなく、起きている間は大抵トップギアに入っていて(しかも寝ない)喜怒哀楽が激しく、しかし外ヅラが良く、外へ出ればそこら中の人に笑顔で挨拶するタイプでした。

そして、何だかよくわかりませんが、被り物好き。

お帽子大好きですが、とにかく頭に何か乗っかっていれば喜びます。


 犬。

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 アラビアのロレンス。

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 パンツ冠って上杉謙信。

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 アラブの兵士。

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 どこぞの王様。

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……と、数週間まえにアップしようとしていたものが、やっとアップできました。

そして今やダッコはもうすぐ8ヶ月。

あまりに食べるので離乳食は既に3度となってしまい、遊びは全て掴まり立ちでやっています。



昨日は紀ノ国屋で、いつもカウンターサービスのところにいる白人女性に、

「おっきぃくなったねぇーっっ! スパゲッティー食べてるう?」

と聞かれました。

「いや、スパゲッティーはまだ……」

「わたしの息子、一歳の時にお医者さんに言われたよ。スパゲッティーちょっととぉ、トマトソースちょっととぉ、パルミジャーノちょっととぉ、肉ちょっとね。え、まだ一歳じゃないの? 早くスパゲッティー食べなさいねーっ!」



てなわけで、彼女がイタリア人であることが判明しました。


ダッコ、うどんは食べてます。

こうして、イタリア人はイタリア人に、日本人は日本人に育ってゆくのですねえ。

パスタを食ってイタリア語を、オートミール食って英語を喋れるようになればいいんですけどねぇ……。




4ヶ月に入ってから間もなく、「おすわりもどき」を始めました。

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単なる「前屈」とも言えます……。


他に、仰向けに寝かせると、両足をグイッと上げて両手でハシッと掴む芸当も始めました。

が、夜中にハラヘリで目を覚ます際に、泣きながらその芸当を披露したりするので、ふと戦時中の上野の「かわいそうなぞう」のお話を思い出してしまい、哀れなゾウに想いを馳せて一晩眠れなくなってしまったりと、困ったことになっております得意げ



さて。

今年の我家のツリーは特に何の工夫も無く、来年はきっと飾れないであろうフラジャイルなオーナメントを心行くまでかざりました。

本体は、コッパーブラウンの小振りなティンセルツリーです。

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去年のツリーは天井に届きそうな丈のフェザーツリーに倍以上のオーナメントを飾り、電飾もして、今年の5倍は力を入れておりました。

当然、片付けも大変でしたドクロ

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一点、今年のツリーは天辺の星に、去年お守りとして大切な友達より賜った金色の鍵をくくり付け、それだけがオリジナル、気に入っております。

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お陰様で、去年はお腹の中に居た子も元気のかたまりとなって、ツリーの前で笑っております。

来年はきっと、怪獣対策に、木とかプラスティックとか、そんなものばかりを飾るのでしょうね……。



余談:メイキング・オブ・おすわりもどき↓

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当然、まだ1人ではできません……えっ


先日、お誘いを受けておよそ1年振りのワイン会に参加。

夫が「いいよ」と言ってくれたので、授乳服を脱ぎ、一年振りのキラキラ靴を履き、笑顔で見送るダッコちゃんに手を振りいそいそ出掛けた奇跡の晩。

場所は青学脇の「B」

この一年、指をくわえて何度前を素通りしたことか。

豪華で美しい人々との再会に胸を躍らせ、燦然と輝くロブマイヤーの海に身を投じ、あぁ、こうでなくっちゃ、ただいま帰って参りましたぁ~!と心の中で叫んだ私。


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さて、ワイン。

奇跡のヴィンテージ2005年のDRC、Dujac、Etienne Sauzet を利くとかで、

DRCのラ・ターシュとエシェゾー、
デュジャックのエシェゾー、ヴォーヌ・ロマネ1er cru マルコンソールとボーモン、
ソゼのピュリュニー・モンラッシェと、1er cru シャンカネ

って、なんじゃそりゃ。

パーティ道


パーティ道



めくるめく香りの洪水に「全部いい匂い」という、しょーもないコメントしかできず、DRCとDujacの香りの差ならとれるのではとタカをくくっておったが1ミリもわからず、それどころか鼻と舌はラ・ターシュを素通りし、それどころかそれどころか「偉大なピノって、こんな香りだったかしらねぇ」という体たらく。

まさに猫に小判、豚に真珠な催しで、だったら他の誰かに席を譲るべきだったのかも、可哀想なワイン達、と後ろめたい気にも……。


しかし、素敵なお料理が出て、ワインもどんどん開いて、おお、やっぱラ・ターシュ凄いじゃん、デュジャックのネゴシアンもステキなのね、ソゼはサイコー、などと勝手なことを言いながら浮かれ、参加メンバーご提供のアンリ・ジローのフュ・ド・シェーヌとか90ジャクソンとか、そんな絶品シャンパーニュにも酔い痴れ、さあさあ、宴もこれから一層盛り上がろう~ッッ!!!……ってぇ時に。


携帯が鳴って、画面に夫の顔。

通話にすると、「だみだ~ッ」の声と、背後からそれを掻き消すダッコちゃんの凄まじい絶叫。


各グラスにワインを半分以上残し(※無論、全部飲み干す予定はなかったものの)、

「帰ります」

「ええ~~~~~ッ?!」

皆様の驚愕の顔。

「じゃあ、最後に僕が持って来たコレを!」

と差し出された絶品シャトー・ジレット・クレーム・ド・テート'78を「ぐいっ!」と頂き、ヒールで猛ダッシュ。



10分後。

玄関の扉を開ける前から聞こえた「おぎゃぁああああ~~~~~っっっ!」の声に迎えられ、コートを脱ぎ捨てて受け取るとピタッ!と泣き止み、私にしがみつきながらしゃくり上げる姿が可愛くもあり、残念でもあり……。

そうだ、コイツは昨日人生初のお注射で、ぷくぷくのちっちゃい二の腕に9本針の剣山を2回も突き刺されたんだった、とか、今日は大好きなお風呂で暴れ過ぎて溺れかけて泣いて、短かめにしか入れなかったんだ、とか、色々思い出して可哀想になって愛おしくなって、ずっと抱っこダンスを続けて、気付いたら……、

ヨダレ垂らして気絶してました。


こうして、一年振りの私の豪華ワイン会の晩は終わったのでした。


疲れ果てた顔の夫に、「ごめんねえ」と声を掛けるも、来週の土曜も再来週の土曜も夜間のお出かけを予約している私は、「もう無理だ」と言われはしないかと戦々恐々でありましたが、案外そんな風も無く、「大変だけど訓練しないとダメだね」などと言うので、プチ感動いたしました。

そして、最近はソファで冷たくなっていても発見してあげなくてゴメンネ、とか、食事は要らないと言われるとラッキーと思ったりしてゴメンネ、とか、ダッコちゃん中心でないがしろにしている数々を心の中で謝罪。



そんなわけで懺悔惨敗の宵でしたが、それでも日常や非日常を、これからも徐々に復活させていくのであります。