ダッコ(仮名)が、「ちょうだい」「どうぞ」の芸当を始めました。
ある日、自分のお気に入りのおもちゃをニコニコと差し出しているので、
「くれるの?」
と受け取ると、大変得意げに胸を張りました。
その瞬間は非常に感動したのですが、その後は何につけても「どうぞ」の儀式が介在し、ごはん時も、一口食べる毎に私の手からスプーンをむしり取り「どうぞ」と渡すダッコを、イライラしながらも褒め讃えねばならぬ日々です。
一方、紙などを引き裂いて食べている時にも「ちょうだい」と手を出すと素直にくれるので、良い面もあります。
食後の歯磨き(もどき)でも、ひとしきりもぐもぐした後に「どうぞ」。
さて、6ヶ月入った頃から手掴みでビスケットなどをムシャムシャ貪り食いだしたダッコ。
……が、利き手がどうもオバマっぽい。
と気付いたのは、撮りためた画像をぼんやりと眺めていたある日のこと。
これも、
これも。
レフティかい!

試しに右手にビスケットを持たせても、必ず左手に持ち変えて食べます。
というわけで、「どうぞ」も全て左手からです。
個人的には、
「左利きって頭良さそう」
とか、
予備校でのデッサンの授業中に講師が放った
「左利きのデッサンはタッチが逆だから、目に新鮮に映るんだよねぇ」
という一言から、
無性に左利きに憧れて、左利きを見つけては捕まえて「いいな~!」攻撃を浴びせ続けてきたものでした。
しかし。
「やっぱり不便で大変なのでは」
とか、
「左利きって細かいストレスの積み重なりで、寿命が普通より短いんだって」
とか、
「お箸と筆だけは、と思って矯正させても、それがストレスになって吃りが出たりすることもあるらしいよ」
とか、
いざ身内のこととなると、なんだか困難な人生に思えてビミョーに焦る私。
ちなみに、先日友より送られてきた画像『青山墓地の桜をむしり取る』の姿は、「右」でした。
ま、元気ならどっちでもいいんですけどね。




