しばらくブログをサボっておりました。

なのに、ふとアクセス解析を覗いたら、連日結構な数のご訪問をいただいていたことを発見!

ちっぽけでも発信することを始めたからには、なるべく続けていきたいものだと思いました。

感謝です。






さて、パーティネタではありませんが、博物館概論の講義があった月曜、授業の一環として大学の美術館で7日から開催される「金刀比羅宮 書院の美」の展示作業風景の見学をさせてもらいました。


これまで門外不出だった香川、金刀比羅宮の重要文化財の展示ですが、なぜそんなことが可能になったのかというと、以下の経緯があってのこと(「金刀比羅宮からのお知らせ」より抜粋)。


三井家当主より金刀比羅宮に奉納された円山応挙(1733~1795)による表書院の華麗で壮大な襖絵は、応挙美術の頂点ともいえる作品です。フランスにおける東洋美術の殿堂である国立ギメ東洋美術館で計画されている本展覧会では、その表書院の部屋をそっくりそのままギメ美術館に移動します。当時の日本人の生活の中に息づく美意識をフランスの人々に堪能していただけます。

その他、金刀比羅宮が所蔵する伊藤若冲の襖、狩野永徳や土佐光元などの屏風絵、高橋由一の油絵、現代の作家である田窪恭治の作品などが出品予定されています。どれも日本を美術を代表する作品です。

本展覧会は、これからの新しい日仏文化交流において意義深いものになるでしょう。




 国立ギメ東洋美術館


要は、日仏交流150周年記念の一環としての企画だそうですが、

「そんなに遠くまで出張できるんだったら、日本国内だって回ってよーっ!」

と叫んでこのような運びになったのだと。

有難いお話です。



講義室のある中央棟脇の外階段を下り、彫刻棟の前を横切って美術館の裏口に着きます。

所要時間2分。
つくづくコンパクトなキャンパス。

普段は閉じられている巨大なシャッターがガーッと開き、警備員さんの誘導で作品搬入搬出用の広ーいエレベーターに全員で乗り込み、展示階へ降り立ちました。

「会場内私語厳禁!」ということで、真剣に作業されている方々の脇を、何十人もの学生が一列になってそろりそろりと通り抜けます。


作業員は学芸員等に加え、日通さん。

美術品の扱いに関しては、ヤマトさん、日通さんの二大運輸の技術力がトップなのだそうです。

例外としては、「伝統の街・金沢」には、田中運送という美術品専門の運送会社があるそうです。

流石です。

それぞれに、カリスマ作業員の存在があるそうです。

掛け軸ひとつとっても、経験、技術によって「支える人、掛ける人、巻く人」のように作業の序列があるそうです。

梱包も進化しているそうです。


展示会場、凝っています。

書院の再現や、無粋な機器が見える壁を隠すための簾など、まだまだ出来上がってはいませんでしたが、各所に気遣いを感じます。

これから工夫が加えられるのかもしれませんが、「え、この襖絵を、この距離で?」という、気前の良さもあります。

(ただ狭いだけかもしれませんが)


こんなものも、



こんなものも、



見放題。


今週土曜日より。

オススメです。



あ、簡易なオープニングパーティなんかはあるのでしょうが、どうせその辺のつまんないケータリングで適当に済ませるのでしょう。

こんなステキな企画展なら、それなりのパーティをやって欲しいと思う。

NYのMoMAやグッゲンハイムのオープニングなんかは凝ってたぞー!とお伝えしたいが、恐ろしい程にコンサバなこの大学には無理だろうなぁと、肩を落とします。





「ちょっとビックリな動画があるよ」と教えていただいた。



学生時代の昔から、要所要所で驚きや感動を与えられ続け、今もなお新しいチャレンジを見せつけてくれるISSEY MIYAKE の世界。


古くは建築家の大センセー方や大前研一氏がお召しになるスタンドカラーのシャツ、

その瓶のフォルムが革新的だった香水L'EAU D'ISSEYのシリーズ、

一世を風靡し美輪明宏様も御用達とお見受けするプリーツ・プリーズ、

一枚の布に自分でハサミを入れてできあがるA-POCの縫製の無い服……。


東京ミッドタウンにオープンした「21 21 DESIGN SIGHT」は、記憶に新しい。


アーティストの起用やコラボレーションの際の着眼点も、これほど冴えているお方は存在するのでしょうか。

(私が言うまでもございませんが)


たまたまニューヨークに住んでいた頃に、ダウンタウンの大きな倉庫ギャラリーで、大々的なプリーツの展覧会があり、三宅氏のデザインオフィス勤めの友人のコネクションで、オープニングパーティに紛れ込ませていただいたことがありました。

会場の熱狂ぶりは凄まじく、特にニューヨーク・ソーシャライツの信奉ぶりは目を見張るものがありました。

ご本人登場となると、会場全体「オー・マイ・ガッ!」

国籍を共にする以外に何の共通点も無い私まで、なんだか誇らしく思ってしまったことを昨日のことのように思い出します。



たいしたトピックではありませんが。

動画を観てふと、そんなことが頭の中を走馬灯のように駆け巡ったのでした。




こちら、たまにパーティのお手伝いをさせていただいくクライアント様でもございます。
毎回パーティのテーマがとてもユニークでハッキリされているので(それは案外数少ない)、とても勉強になると同時に、アイディアのマンネリを打破してくださる有難い存在。
とってもとっても素敵な会社です。





パーティ好きには、食事情に詳しい食いしん坊が多いものですよね。

演出やサービスには勿論興味があるし、なんといっても美味しいものがあれば盛り上がりは必至。



ニューヨークのレストラン・ラバーにとって、ザガットは手放せないもの。

最近ミシュランNYも発行されましたが、ニューヨークではいまだにザガットのほうが重宝されているように思います。



さて、これは少なくとも一週間前には書くべきだった内容ですが、うっかりしていて今日になってしまった。

6月3日に、ザガットサーベイの東京レストラン、オンライン投票が締め切られました。

これに投票するとフリーでザガットが送られてきます。

関西版はまだ間に合うので、興味がおありでしたら以下URLから投票して下さい。


http://www.zagat.com/japan/

尚、日本のザガットはまだまだ投票数が少ない様で、組織票で随分得をしている店も多く感じますが、レストランを決めあぐねている時には、単なる読み物としても面白いと思います。

当面は、東京版ミシュランの出版も待ち遠しいところですが。






ところで、レストランに点数やランキングを付けることが、粋なことなのか、無粋なことなのかは、意見が分かれるところではありますが、トップとされているところが何処なのか、体験せずして知ることができるシステムは、やはり物理的に全部回ることが不可能である故に、重宝ではあります。


旅行で、特に海外などに行った場合には、まずそこでの『トップ』を体験することで、その土地のおおよその文化度を計り知ることができると思っているので、旅立つと決めたきっかり1ヶ月、或いは2ヶ月前の、現地時間の10時に勝負を賭けます。

超人気レストランの電話線というものは、予約可能日のきっかり電話が通じる時間に、人気コンサートチケット争奪戦状態になります。

時差の関係から、夜中に何度もリダイヤルを掛け、クタクタになってきたころにようやくラインが繋がると、今度はまたボイスレコーダーの指示で延々と待たされることになります。

その間、絶えず「貴方様のお電話は、私共にとりまして大変貴重なものでございます。どうぞそのままお待ち下さいませ」を繰り返すのですが、こちらは国際電話の身。

「いい加減にしてよーっ!」と思いつつも電話を叩き付けられないのは、もし切ったら最初からやり直しだと分かっているからです。

酷い場合はそのまま15分近く待たされたりしますが、諦めません。

絶対に出て来ることは分かっているので、ギリギリしながらも "Stay on Line" です。

最終的に予約が叶い(しかも夜の9時半とかに)、電話を切ると約40分以上経過。

ある意味、夜中だからできることです。



勿論、コネクションがあれば、それを使った方がスムーズ予約、且つ確実に上等なサービスを受けられます。

でも、自分で予約を成立させた時の喜びも、実は貴重だったりします。

一流レストランたるもの、多少ヘタクソな英語に対しても、決して不遜な態度は取りません。

一生懸命な喋りに対して、あちらも丁寧に対応してくれますし、本当はそこからサービスが始まっているので、興味があれば体験して損はないと思います。



先の旅行が決まっている方、頑張ってトップレストランに予約して、1ヶ月ないし2ヶ月のワクワクを持ち続けるのも一興ですよ。


注意:期待し過ぎると何でもガックリするものなので、気持ちに余裕を持つこともポイント。

本日、恒例の博物館概論を学ぶ日。


ギリシャに始まる『ミュージアム』の概念のルーツと、中世ヨーロッパ王侯貴族の個人的なコレクションから、一般に「啓蒙」として公開されるまでのルーツを学びました。

そこで、余談として教授から面白い話を伺った。


「人が金持ちになると辿るパターンがあります」


「先ず、時計。次に車。その次に、その車の助手席に乗せる人。次に、その車で行く別荘。そして、そこに飾る美術品。

日本の場合、ここまで行くと大抵、会計監査などが入ってストップするパターンが多いです。

欧米の場合、特にアメリカですが、次にクルーザー、牧場ときて、最後に自分の美術館を持つんですね」



……事も無げにおっしゃるが。


考えてみれば、アメリカのキチガイみたいな金持ちが個人美術館を所有しているケースはあまりに多い。

特に西のほうなどは、「これは1個の村ですか?」という規模の広大な敷地を有するプライベート美術館も少なくありません。



そんな夢のような話から打って変わって、細々とした展示についてスライドを見ながらのレクチャーとなりましたが、いきなり、

「美術館の壁が白くなったのは最近ですよ。20世紀、アメリカの発想です」と。

そして、白い壁に絵画などが展示される様を見ながら、

「キミ達みたいな表現する人が、展示に関してはあまり興味を持っていないことが少なくないんだけど」

という言葉があり、ふと思い出しました。



今年の2月に10数年振りに観に行った母校の卒業制作展。

私は壁を見て驚愕。

4年間の集大成という晴れの舞台が、こんなにもばっちい壁だったとはっ!(TωT )



 色違いのところまであるという……。


それに何のギモンも抱かずに、嬉し楽しく展示していたとは、自分が哀れで情けない。

「いや、あの頃はもっとキレイだった?」と思い写真を引っぱり出すも、たいした変わりは無い。

展示していても周りは見えず、自分の作品しか見ていなかったのですね。



しかし、これについてはそもそも教授陣は何とも思っていなかったのだろうか。

展示に関しての興味云々よりも、それを育てようっていう土壌も無いではありませんか。

その辺に、凄く高くそびえる意識の壁を感じた、今日の講義でした。



 せっかくのキレイな絵が……。


今日は「パーティ云々」ナシです。






自由に選ぶ権利を与えられた時、人は初めて「自分の得となるか、損となるか」を真剣に考えるのではないでしょうか。



先日、オランダの赤線地区の一般公開日が大盛況だったという記事を目にしました。

800年の歴史を誇るこの地区は、美術館や博物館、マリファナの喫煙や売買を売りとするカフェと並び、アムステルダム特有の人気観光スポットです。



10年近く前にアムステルダムを訪れた時、地元の人は空港でもマリファナを吸っているのだと思い込んでいた私は、現地に住む友達に笑われました。

「やっていいって言われたら、人は案外慎重になるものでしょう」

その考え方、住民をきちんと大人扱いしていると感じ、非常にしっくりと納得。

こういうことを「ソフィスティケイトされている」というのではないかと。

ちなみに彼女の大学の友達の中にもマリファナ常用者は皆無とのことでした。





ところで、アムステルダムの数々のカフェで扱っている「スペースケーキ」についてはご存知でしょうか?

マリファナを混ぜ込んだケーキで、喫煙と同様の酩酊効果が得られ、美味しく頂いて宇宙にイッちゃうのだそうです。

相当興味があったものの、健全な友のナビゲートのもと、滞在中最後までお目にかかれることはありませんでした。



さてさて、昼間はこんなに可愛い街も、


 民家の窓辺、リリヤンの編み棒ディスプレイ


夜の街の例の一角はこんな顔。




狭い街に濃い文化が混在していて、深く知ろうとすればするほど、きっとどこまでもいってしまうのでしょう。



濃いといえば、あの時、素晴しく濃いアートな食空間にお邪魔したのでした。

伝説のドラーグパーティが繰り広げられた『サパークラブ』。





この裏路地の重いドアの奥(ブザーを押して入ります)、客は同時刻に訪れるように指示され、長く暗い廊下の果てに突如現れる小規模な体育館大の細長いスペース、そのまた奥に厨房を発見。





全体を囲むように2段ベッド状にマットレスが敷き詰められ、靴を脱いで各々座り込みます。





広間の中央に、天井から吊るされたサンドバック状の白い袋が、たまに上下したりして皆の恐怖を煽ります。

厨房には太ったおばさんが、時おり火を噴いたり皿を割ったりしながら料理ショーを展開します。





彼女が作る「意外にも」美味しい料理を、私達は寝転びながら食べるのです。

しかし、配給のようにホイホイ配られるので、少々エサ状態。




それはそれで、非日常感を増長します。




ドリンクメニューもアートな趣き。


客は徐々にハイになり、フロアに出て踊る人、キスをする人、その横で何故か靴磨き職人が控えており、靴磨きをして貰う人。




一階に座していた私達の目の前の眺めも、徐々にこの様に……。





満腹になり、酔っ払い、客の気分が最高潮に達するころ、天井からぶら下がり続けていた謎の白い袋が、目に見えて高さを低くしてきました。

「破裂するのではっ!」

皆が固唾を飲んで見守る中、大きな刀を持って現れた白ヘルメットの男が、いきなり袋に刀を突き立てる。


すると。





ボタボタボタッと、袋の下に設置されたバケツの中へと白いヨーグルト状の物体が滴り落ち、

な、な、なんと、それが私達のデザートなのでした。



 気持ち良く踊っていた裸オヤジも呆然。


「す、すごい演出……っ」

それ以上は絶句しておりましたが、あれほど強烈な食体験の記憶は、あれから長い年月を経た今に至るまでにも、他にあまり類を見ません。



今も健在なのであろうか、サパークラブ。

流石アムステルダムな演出。

あの体験は、私にとってはまさしく「パーティ」でした。

集う皆が同じ感情を共有し、そのエッセンスを完全にお持ち帰りできた稀に見る成功例。


また訪れてみたいとも思いますが、同じ感動は二度とは得られないことでしょう。