こんにちは

絵本専門士のふじむらゆきこですニコニコ

 

先日、元気な4年生と

声を出して楽しみたいと

選んだのはこちらの絵本

『よかったね ネッドくん』

シャーリップ作

やぎたよしこ訳

偕成社/1997年

 

読み聞かせをしている方は

ご存じと思いますが、

合いの手を入れてもらい

みんなで盛り上がる絵本です

ビッグブックもありますね!

 

このネッド君、一場面ごとに

幸運と不運が訪れます。

合いの手の入れ方は

地域や年代で違うでしょうか。

私が教わったのは

ラッキーな場面を読んだら

両手をグーにしてグッ

「そいつはよかった!」

アンラッキーな場面を読んだら

アメリカンに両手を広げ

「なんてこったい」

と言ってもらうものです。

 

練習は完璧100点

いざ読み始めたところ・・

 

あら?あらあら?

 

いつの間にか

逆のセリフが聞こえてきますびっくり

男子がニヤニヤしながら

 

ラッキーな場面のあとに

「なんてこったいびっくりマーク

 

アンラッキーな場面のあとに

「そいつはよかったびっくりマーク

 

って言ってる~~~💦

 

知らん顔して読みながら

相変わらずだわ~笑い泣き

心の中では大笑いしてしまいました。

 

この日お邪魔したのは

昨年1年間だけ勤務した小学校。

ご縁が続いて時々読み聞かせに

混ぜてもらっています。

そして、4年生とは

1年間一緒に給食を食べながら

おしゃべりをした仲なのです。

 

元気がよくって

知恵がはたらき(斜め方向へ💦)

出し抜かれてしまうこともしばしば笑い泣き

 

宿題提出をチェックしていた

担任の先生が

ちょっと威厳を出して、

「宿題を終わっていない人は・・」

と言葉を切ったところ、

すかさず阿部寛さんの口真似で

「東大へ行けー上差し(byドラゴン桜)

と言った子がいたときは

不覚にも吹き出してしまいました💦

こんななので

手を焼く場面もありましたが、

でも、三学期、

退職される担任の先生への

サプライズを相談されて、

一緒に秘密で準備した時には

優しさと成長を感じたものです飛び出すハート

 

というわけで、

このいたずらは

ある種、

読み手との関係から生まれたもの。

お客さん扱いされないことを

嬉しく感じたひとときでした。

 

ごちゃごちゃになった合いの手も

他の子たちががんばってくれて

何とかなりましたが、

あとからよいセリフが浮かびました。

 

〇〇君たちの言うことも一理ある!

調子のいい時は気を引き締めて、

ハプニングが起こった時は

ピンチはチャンス

って思うといいよね!

 

とっさに出て来なかったのが

悔やまれますが、

もし、ブログをお読みの皆さんが

同じ目にあったときは

こんな返しでまとめることを

おススメしますウインク

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこです雪の結晶

 

のんびりペースで更新中、

先月開催したチャリティお話会📖

3部構成で行った、第3部の紹介です。

 

その前年もそうだったのですが、

一年を振り返りながら

お話会を締めようとすると、

海外で起こった争いを避けずに

終わらせることはできません。

遠くの出来事で終わらせないため

分かち合いたい物語を

紙芝居で紹介しました。

 

『のばら』

小川未明 原作   

堀尾青史 脚本 桜井誠 絵

童心社/2005年(新版)

 

紙芝居は

「舞台」と呼ばれる木枠を使い、

読み手は「演者」と呼ばれ、

セリフ回しや場面の入れ替え方、

聞き手とのアイコンタクトで

「芝居」をするものです。

今回は物語の内容が内容なので、

あまりオーバーな芝居はせず

ただ、思いはしっかりと込めて

読ませていただきました。

 

国境を守る二つの国の二人の兵士。

個人の間に結ばれた絆が

国と国の争いに

吞み込まれてしまう切なさ。

原作が発表されたのは1920年です。

100年で私たちの暮らしは

驚くほど変わりましたが、

争いは減らないことを痛感します。

本作は多少脚色されているので

原作もあわせて読んでほしいです。

 

のばらを受けて次に紹介したのは

こちらの本です。

 

『ハチドリのひとしずく

  いま、私にできること』

辻 信一監修 光文社/2005年

 

冒頭に載っている

アンデス地方の昔話を読みました。

短いお話ですが

確かな勇気をもらえます。

 

このチャリティ活動も

小さなひとしずくに過ぎませんが

続けていきたいと思っています。

 

最後はこちら

『IMAGINE』

ジョン・レノン作 

ジャン・ジュリアン絵

ヨーコ・オノ・レノン序文

岩崎夏海訳

岩崎書店/2017年

 

名曲IMAGINEの歌詞を

絵本化したものです。

企画段階では、BGMに

ビートルズのIMAGINEを流そうルンルン

と思ったのですが・・

歌詞と読みが重なると聞きずらく、

曲の長さと読み時間もずれるので

断念しましたアセアセ

読んだあと、

オノ・ヨーコさんの序文と

そこで紹介されている場面を見せ、

あたたかな世界を

みんなで思い描きました🌈

 

プログラムは以上、の予定でしたが

世界平和という大きなところから

日常に戻っていけるように

急きょ、

おまけの1冊を準備しました。

 

『あさになったので

  まどをあけますよ』

荒井良二作

偕成社/2011年

 

絵からも言葉からも

元気をもらえる、

自分の住む街と毎日が

愛おしくなる、

大好きな絵本です。

以前にも紹介したかも・・ですが、

東日本大震災のあとに出版され、

被災した知り合いに贈って

喜ばれた、という声を

複数から聞いています。

 

師走の忙しい時期に

時間をさいて集まってくれて、

さらにチャリティにも

協力してくださった皆様には

心から感謝します。

 

集った募金は12,510円となり、

それをもとに9冊の書籍を購入して

盛岡市の児童養護施設に届けました。

次回ご紹介いたします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこです雪だるま

 

前回に引き続き、

12月10日に開催した

チャリティお話会から、

今日は中盤の様子をご紹介します。

 

中盤は趣向を変えて

「子どもから大人への読み聞かせ」

小学生の女の子Iちゃんに

スイミーを読んでもらいましたニコニコ

「スイミー」

レオ・レオニ作

谷川俊太郎訳

好学社/1986年

 

大型絵本を使い、迫力あるサイズで

楽しんでいただきました。

小学校2年生で学習するこのお話。

みんなが知っていますね!

実は、教科書と絵本では

ところどころ文が変わっていますびっくり

絵本の方が少し自由な感じ。

教科書は国語学習が主目的なので

文法が正しくなるよう

改めているんです鉛筆

Iちゃんは、

昨年体調不良で急きょ欠席したので

2年越しに披露ができました!

 

続いてはこの絵本

「だってだってのおばあさん」

佐野洋子 作・絵

フレーベル館/2009年

 

表現力豊かなIちゃんと

このお話を群読したくなり、

おばあさん役に

盛岡市内で朗読活動をしている

佐々木惠子さんをお迎えして。

 

朗読と読み聞かせの大きな違いは

当たり前ですが絵があるかどうか。

絵と読み方に矛盾が出ないよう、

確認しながら練習を進めました。

自分のことはさておいて、

本当に素敵な群読になりましたラブラブ

次のお誕生日からは、

みんな、なりたい年齢の数だけ

ローソクを用意しましょうお祝いケーキ

 

佐々木さんには

最後、詩を一遍読んでいただき

コーナーを締めました拍手

「金子みすゞ童謡集

 わたしと小鳥とすずと」

金子みすゞ作 矢崎節夫監修

フレーベル館/2020年

 

 

プログラム紹介、

次回がラストになります!

お楽しみにウインク

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこです。

 

年の初めから胸の痛む出来事が

起こってしまいました。

能登半島地震で被害にあわれた方が

少しずつでも安心を取り戻し、

復旧、復興が進みますよう

心からお祈りします。

 

年末まで忙しく、

そのあとは心が落ち着かずに

ブログ更新にたどりつけなかったので

今更ながらですが

12月10日に行った

チャリティ読み聞かせ会の

プログラムをご紹介しますね。

三部構成のうち、

今回は第一部の3冊です📖

 

『きこえる?』

はいじまのぶひこ作

福音館書店/2012年

 

子ども向けの読み聞かせでは

最初の1冊はユーモアがあるもの、

笑いを誘うもので

いわゆる「アイスブレイク」を

試みますが、

大人向けには、日々の雑音を忘れて

「今ここ」に集中できる、

そんな絵本を選びますにっこり

「聞こえる?」という

問いかけを受けて開かれる

絵だけのページから、

皆さんそれぞれ

自分だけの音を心に響かせたことでしょう。

 

続いては

『たぬきの花よめ道中』

最上一平作 町田尚子絵

岩崎書店/2018年

 

「ねこ」の絵本が人気の町田さん、

たぬきを描かせても素晴らしい!

たぬきのあさぎり姉さんの結婚式。

人間に化けたご一行が向かうのは、

嫁ぎ先である大都会のど真ん中!

(たぬきにとっては僻地)

 

この絵本のポイントは

 

クライマックスが「嫁入り歌」

→民謡を参考に、オリジナルで

メロディーをつけました。

練習の最後は歌いこみ笑い泣き

 

裏表紙から表紙へ戻る時の所作

→絵本の位置がぶれないよう

素早く回転させることで

たぬきが娘に化けることを表現します!

 

また、

二つの場面から嫁入り先が

特定できるびっくりので、

読んだ後に絵本を見せて解説しました。

 

第一部最後は

『ハグくまさん』

ニコラス・オールドランド作

落合恵子訳

クレヨンハウス/2011年

 

昨年、岩手ではクマの出没が

例年以上に多く、被害も相次ぎました。

そんな中、あえて選んだ絵本です。

この絵本では

人間が侵入者として描かれていて、

確かにそういう側面もあるのですが、

一方で侵入者ではない方が

被害を受けている現実もあります。

「命に別状はない」と

報じられたとしても

生活には大きな支障が残ることも。

どうしたら共生できるのか、🌳

ハグくまさんがとった行動もヒントに

みんなで考えていきたいものです🌳

 

合間合間で

読んだ絵本のポイントや

2023年の出来事とからめた

お話をしながら、

第一部終了しました。

 

次回はゲストを交えた

第2部の様子をご紹介しますねニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、

絵本専門士のふじむらゆきこですクリスマスツリー

 

12月10日に開催した

チャリティ読み聞かせ会

「大人が愉しむ絵本時間」は

おかげ様で満席にて終了いたしました拍手

 

 

なんと、今回

会場の写真撮影を頼み忘れ、、、💦

かろうじて受付まわりです。

 

そして、

読み聞かせ会の余談が

今回の本題になるのですが、、

 

私はインテリアとして

絵本を飾るのも好きですイエローハーツ

今回受付に飾った

ピーターラビットの絵本は、

私が高校~大学生の頃に購入した洋書で

30年以上前のもの。

(そんなに経つんですねガーン

 

今回、小さな絵本を探して

本棚から手に取りましたが、、

カバーは日焼けで黄ばんでおり、

シミもついていて、

年季を感じさせますガーン

 

そこで、なんとなく

カバーを取り外したところ、

英国風味ただようグリーンの表紙が!!

びっくりしました。

ずっと一緒にいたのに

気づかなかったです・・・。

 

カバーを外すと印象の変わる絵本

けっこうありますよね!

ほかにも、

見返しのデザインに工夫があったり、

裏表紙や背表紙には

お話のカギが隠れていたりと、

作り手さんたちは様々な

仕掛けをほどこしてくれていますニコニコ

 

読み手としては

そのすべてを受け取り、

味わい尽くしたい!!

そんな思いで絵本探検部の

活動をしています照れ

 

みなさんもお手持ちの絵本のカバー

外して中を確認してみませんか?

意外な発見があるかもしれません!