絵本専門士ふじむらゆきこと楽しむ「えとことば」
こんにちは、
絵本専門士のふじむらゆきこです
普段は児童指導員として
親子教室で小さなお子さんと
関わっています
教室ではプログラムの中で
1冊だけ絵本を読みます。
設定遊びを終えて
帰りの会にうつる間際、
たかぶった気持ちを
ふっと切り替える、
そんな時間になっています
赤ちゃん絵本や幼児絵本で
短めの絵本を選んでいますが、
最近読んだ本の中で
お子さんたちの反応が可愛かった
絵本を3冊紹介します
*だるまさんシリーズは殿堂入りとして
それ以外で選びました

『ポケット』
三浦 太郎 作
童心社/2010年
ポケットの中に入っているのは
だれかな?
黄色い頭や長いお耳、
ポケットから
ちょっとだけ見えるヒントに
思わず声が出ます。
大きなポケットや二つのポケットなど
形の大小や数にもふれることが
できます。

『ぞうさん』
まど・みちお 作
にしまき かやこ 絵
こぐま社/2016年
童謡♪ぞうさんが絵本に。
ぞうを指さしながら
お母さんを見たり、
目をキラキラさせて絵本を
見つめる子がたくさん。
お子さんだけでなく
お母さんも表情をゆるめて
見入っているのが印象的です
この絵本は歌って読みます。
出だしのキーが高くなると
その後の高音が出せなくなり
要注意ですが💦
何度でも読みたくなる絵本です。

『ぼくのぼうし』
平田 利之 作
公文教育研究会/2012年
ぼくのぼうし!
・・の上に乗っている
ネズミのぼうしは・・?(ゾウ)
という入れ子の構造で、
いろんな帽子が登場します。
この絵本も、
子どもたちが
動物の名前を口にしたり
指差ししたりして
盛り上がります。
ページがめくられるのを
ワクワクして待っている様子が
とっても可愛いです。
残念ながら
現在は流通していませんが
ネットなどで見つけたら
「買い」ですね
今後もお子さんたちの
リアルな反応をみて
絵本をご紹介しますね!
こんにちは、
絵本専門士のふじむらゆきこです。
9月半ばにコロナに感染
活動停止していましたが、
10月に入りやっと
体が動くようになって
あれこれ動き出しました。
*絵本探検部えとことば*
9月20日に予定していた
今年還暦の絵本を読む絵本放談を
改めて
10月18日(土)10時~
盛岡駅西口のアイーナ7階
707室にて開催します。
アメリカ、日本の当時の状況は
どんなものだったのか、
背景を確認しながら
名作を楽しみましょう!
定員6名です。
*年末チャリティお話会*
*大人が愉しむ絵本時間*
毎年12月に開催している
大人向けの絵本読み聞かせ会
先週やっと日程が決まりました。
今年は
12月14日(日)
14時~15時
盛岡市の南昌荘にて行います。

南昌荘は
大正時代に建築された景観重要建造物
しっとり落ち着く空気の中で
年を重ねたからこそ
味わい深くなる絵本たちを
ご紹介していきます
さて、タイトルにありましたが
現在、この読み聞かせ会で
人気のコーナーとなりました
「子どもから大人へ読み聞かせ」
こちらで、
絵本またはお話を読んでくれる
小学生のお子さんを
募集中です!!

去年は6年生の女の子が、
おととしは2年生の女の子が、
その前は5年生の男の子が
好きなお話を読んでくれました。
学年は問いません。
お子さんでも、お孫さんでも、
我こそはという方
ぜひご連絡ください!!
お問い合わせもお気軽にどうぞ
こんにちは
絵本専門士のふじむらゆきこです
今日は敬老の日!
ということで、
今月の絵本探検部えとことばでは
1965年出版の還暦絵本を
特集します。
(人間界では60歳は
まだまだ現役ですけど)
出版から60年って
かなりのロングセラーですが、
家の本棚をざっと探して
出てきたのがこちら!!

令和のみんなにも
なじみのある絵本ばかりで
びっくりします。
さらにこんなシリーズも

こちらは復刻版になりますが、
1965年前後に5冊のシリーズで
出版されたフランスの絵本。
物語り仕立てでお話は楽しく、
それでいて動物たちの生態が
周辺環境含め正確に描かれて、
自然の豊かさを感じられます。
絵本のタイトルだけは
聞いたことがありましたが
今回じっくり読んでみて
いい絵本だな~~~と
うっとり💛
絵本探検部えとことばでは
1960年代という時代背景ふくめ、
良書が生まれた理由を考えながら、
たくさんのロングセラー絵本を
楽しみましょう!
そのあとは
ストレッチ&滑舌練習をして
読み聞かせタイムです♪
9月活動は
9月20日(土)10時~
盛岡駅西口のアイーナにて。
ご都合の合う方
ぜひ一緒に還暦絵本を楽しみましょう!
こんにちは
絵本専門士のふじむらゆきこです
まだまだ暑い日が続いていますが、
それでも夏の終わり感が
漂い始めている盛岡です。
そんな週末に
8月の絵本探検部えとことばを開催!

暑い中ですので
甲子園クッキーとお茶でゆったり
今月は勉強会。
コールデコット賞受賞絵本に代わり
日本の名作絵本を読むことにして
取り上げたのがこちら

『はじめてのおつかい』
筒井 頼子 文/林 明子 絵
福音館書店 1977年
7月の投稿で「冒険絵本」の一つ
としても紹介しています。
幼い子どもを描くのがうまい
林さんですが
絵本デビュー作は
かがくのとものイラストでした。

『かみひこうき』
小林実 文 林明子絵
福音館書店 1976年
イラストレーターチック
といいますか、
シャープ・モダンな感じですね。
『はじめてのおつかい』は
林さんが初めて手掛けた物語絵本。
色鉛筆を使って柔らかさを出し、
直線を手書きすることで
温かみを出したり
時には不安や緊張を表わしたりと
様々な工夫が凝らされています。
おつかいの道のりを
俯瞰の構図で示したり、
お店でのみいちゃんの様子を
様々な角度から描く
モンタージュ技法で
緊張感を保たせたりと、
構図の妙も素晴らしい
さらには、
細かく描き込まれた住宅街の絵と
あとの場面に出てくる
掲示板のお知らせ内容が
リンクしていたり、
お店の名前に
だじゃれ要素があったりと
笑えるポイントも満載。
絵を読みあいながら、
最初の場面で
みいちゃんが読んでいた絵本が
実は・・・とか、
いろんな発見を楽しみました!

↑ 林明子さんの絵本
この中にみいちゃんが読んでいる
絵本がありますよ!
会では表紙の背景の理由も
みんなで考察。
正解はわからないですが
素敵な意見続出で、
こうやって
思い思いに絵本を楽しめる時間が
大切ですし、
それが絵本の力だと感じました
絵本探検部えとことば
来月はシルバーウィークにちなみ
今年還暦を迎える絵本を
持ち寄って楽しみたいと思います!
ご興味のある方、
ぜひご一緒しましょう
こちらもおすすめ
場面と場面のつながりが
物語をどんどん進めていきます
こんにちは
絵本専門士のふじむらゆきこです
私は今日のお仕事は休みで
9連休中です
が、
「夏休みに入ったらやろう」
と思ってたことが
まだほとんどできていません💦
そんなもんですよね

さて、
すでに2か月以上経っていますが
岩手県立図書館さんにお声がけ頂き
職員研修として
読み聞かせについてのお話を
させていただきました。

基本の確認を、とのご要望でしたので
前半は、
「見せる」「伝える」「広げる」
の3項目にわけて
読み聞かせの基本から
すきま時間にできる滑舌練習、
そして、ひと手間で楽しさが倍増する
読み聞かせ方について。
後半は
お話会を充実させるための
選書や組み立て、場の作り方
などについて
こんな時どうする?をまじえながら
お話していきました。
*写真は
スギヤマカナヨ作
アリス館
「ぼくのおべんとう」
「わたしのおべんとう」
を2冊同時に読んでいるところ。
職員研修ですので
児童サービス以外の部門の職員さんも
いらっしゃいましたが、
実技練習用に絵本をお配りすると
みなさん手に取って眺め、
近くの人と見せ合いながら
話が弾む様子に
本に対する愛情、好奇心など
意識の高さを感じました。
さすが!図書館員さんですね。
私自身も
読み聞かせについて
お話会の開き方について
あらためて確認できる
よい時間でした!!

