こんにちは、
絵本専門士のふじむらゆきこです
のんびりペースで更新中、
先月開催したチャリティお話会📖
3部構成で行った、第3部の紹介です。
その前年もそうだったのですが、
一年を振り返りながら
お話会を締めようとすると、
海外で起こった争いを避けずに
終わらせることはできません。
遠くの出来事で終わらせないため
分かち合いたい物語を
紙芝居で紹介しました。
『のばら』
小川未明 原作
堀尾青史 脚本 桜井誠 絵
童心社/2005年(新版)
紙芝居は
「舞台」と呼ばれる木枠を使い、
読み手は「演者」と呼ばれ、
セリフ回しや場面の入れ替え方、
聞き手とのアイコンタクトで
「芝居」をするものです。
今回は物語の内容が内容なので、
あまりオーバーな芝居はせず
ただ、思いはしっかりと込めて
読ませていただきました。
国境を守る二つの国の二人の兵士。
個人の間に結ばれた絆が
国と国の争いに
吞み込まれてしまう切なさ。
原作が発表されたのは1920年です。
100年で私たちの暮らしは
驚くほど変わりましたが、
争いは減らないことを痛感します。
本作は多少脚色されているので
原作もあわせて読んでほしいです。
のばらを受けて次に紹介したのは
こちらの本です。
『ハチドリのひとしずく
いま、私にできること』
辻 信一監修 光文社/2005年
冒頭に載っている
アンデス地方の昔話を読みました。
短いお話ですが
確かな勇気をもらえます。
このチャリティ活動も
小さなひとしずくに過ぎませんが
続けていきたいと思っています。
最後はこちら
『IMAGINE』
ジョン・レノン作
ジャン・ジュリアン絵
ヨーコ・オノ・レノン序文
岩崎夏海訳
岩崎書店/2017年
名曲IMAGINEの歌詞を
絵本化したものです。
企画段階では、BGMに
ビートルズのIMAGINEを流そう
と思ったのですが・・
歌詞と読みが重なると聞きずらく、
曲の長さと読み時間もずれるので
断念しました
読んだあと、
オノ・ヨーコさんの序文と
そこで紹介されている場面を見せ、
あたたかな世界を
みんなで思い描きました🌈
プログラムは以上、の予定でしたが
世界平和という大きなところから
日常に戻っていけるように
急きょ、
おまけの1冊を準備しました。
『あさになったので
まどをあけますよ』
荒井良二作
偕成社/2011年
絵からも言葉からも
元気をもらえる、
自分の住む街と毎日が
愛おしくなる、
大好きな絵本です。
以前にも紹介したかも・・ですが、
東日本大震災のあとに出版され、
被災した知り合いに贈って
喜ばれた、という声を
複数から聞いています。
師走の忙しい時期に
時間をさいて集まってくれて、
さらにチャリティにも
協力してくださった皆様には
心から感謝します。
集った募金は12,510円となり、
それをもとに9冊の書籍を購入して
盛岡市の児童養護施設に届けました。
次回ご紹介いたします!