珈琲と虹と鯨の棲む場所 -39ページ目

珈琲と虹と鯨の棲む場所

東京都三宅島をフィールドに直感を綴る


 

モード・ルイスとその夫エヴェレットの絆を描いた作品が、
『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』(原題: Maudie)として映画化
カナダで最も有名な画家モード・ルイスの実話
「1組の靴下みたいね」というシーンが素敵です。
お金だけじゃない、静かに小さく、正直に生きる「幸せ」がある。

衝動的に描くこと、理由なんてない。描きたいから、想像のイメージを描く
歌いたいから歌う、撮りたいから撮る、登りたいから登る。
ハマることに理由なんてない。

考えて努力しているうちは、到底 「熱中」には敵うはずがない。

【追記】
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人に言われたからやる。いやいやながらやる。
お金を引き合いに出されて、お金の為にやる。
モード・ルイスとエヴェレットは未完成の絵を売らなかった。
お金に寄ってくる兄も追い返した。

お金の為に人生を動かしている判断は、コロナ禍の中で考え直したほうが良い。
あるお金持ちの人に 「そんなにお金儲けをして、将来どうしたいんですか?」と聞くと
「田舎でのんびり釣りでもして暮らしたい」と言った。
「三宅島では別に金持ちじゃなくても毎日釣りしてる人たくさんいますよ」って言ったら

その人は、苦笑いしていました。

人生の価値観なんて人それぞれだけど、行きつく先が同じなら、
若いうちに好きなことをやって、自分を磨いたほうが良い。
好きなことの為に努力を越えた「熱中」を生み出したほうが良い。
心の底からそう思う。


いつも見慣れた新鼻新山が一面ホワイトで覆われていた。
写真や動画を撮る前に、あまりにもこの景色に感動してしまい、興奮が抑えきれず、
誰もいないのを確認しながら、実は最初に思いっきり叫んだ。笑
だって、1983年以降、この場所がこんな景色になったのを見たことがないから。

早朝で誰もいない、誰の足跡もない、ホワイトカーペットを踏みだす音は、

かつてスキーにハマって、毎週のように関越を夜中に車を走らせて雪山に通いまくった。
早朝の誰のトラックもない頂上に立ち、遠くの山々を眺めて、
張りつめた空気で大きく深呼吸したことや、ヨーロッパの4000mで滑った日を思い出す。

 

 


写真は反射神経なんで、その場で考えてもあんまり良く分からない。
いいなと思う色や景色があればとにかくシャッターを押す。
ダメだったら使わなければいいんだし、
1回で何十枚~100枚近く押す時もあるけど、デジタルで良かったと思う。
フィルムならとっくに破産している。

カメラは何台もいらない。1台で十分でしょ。プロカメラマンは商売上のはったりです。
もう島に来て何万枚写真撮っているだろう。
新宿のコニカミノルタプラザやギャラリー世田谷233でもグループ写真展に参加した。
写真集こそ出していないけど、PHOTO BOOKは何冊か作ったりした。
写真じゃ食っていけないけど、ずっと撮り続けている。

写真が好きなら、自分で撮りたい1枚を選べないとダメだと思う。
その反面、表現は自己満足じゃないところからはじまる。

【追記】
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たくさん言葉や文章で伝えたいと思っても伝わらない事が多いとき、
写真は一瞬で理解してもらえるような気がするから撮る。
写真は「真実を写す」と書くから。

人生には限りがある。歴史は脈々と時を重ね、何千年、何万年と過ぎて行く。
写真はその歴史の確かな瞬間として切り取られて残る。
人生が70年でも80年でも、作品は何百年も生き続けるのだ。
写真は過去が撮れないという、過去が撮れないから過去を撮った写真は何度でも使われる。
父は2016年に他界したが、いまでも島内の看板に父の作品が生き続けている。
写真を撮るものとしては、実際に味わう事の出来ない、この上ない喜びと評価だと思う。
写真は動けなくなったら終わり。

写真は見えなければ撮れない。あんなシーン、こんなシーン、頭に画が浮かび、色が見える。
それがなければ、空想を撮ることはできない。真実のみ写せる。


1983年10月3日の噴火で一夜にして埋まってしまった場所
そこには先々代の深い「思ひ」があった。

私は人間的にも未熟であるし、財力もなく、解決できる知力もない。
この場所を掘り起こすことは、将来的にも難しいと、
自分の力のなさを心の底から悔いている。


号泣間違いなしの映画を観ました。世の中の見方が変わる映画
週2日、ステージで歌うシーンからは、涙の連続です。
世の中の偏見・差別、その中にある小さな人生、
ルディが熱唱するボブディランの曲 I Shall Be Released が沁みる。

ADHDとかLGBTとか様々な人生がある。
世の中は生きていく事が難しい。誰も気に留めない人生がある。
ふと、そういう事に意識を留めたい映画です。