珈琲と虹と鯨の棲む場所 -29ページ目

珈琲と虹と鯨の棲む場所

東京都三宅島をフィールドに直感を綴る


これまで2000体のクジラを解剖してきた、田島木綿子先生の著書を読みました。
強烈な匂いの話や鯨類ポスターの画伯 渡邉芳美さんの話など何度も読み返しました。

個人的にサポートしているストランディングネットワーク北海道、
新宿高校の同級生が働いている美ら海水族館や先輩でダイオウイカ研究の窪寺先生など
いつの日か三宅島の天井の高い施設に骨格標本を飾りたいという夢など
研究者ではないので、クジラの骨を彫る、ボーンカーバーとして
自分の事を重ねながら楽しく読みました。
※先日、日本鯨類研究所の方がお店にいらして名刺交換させて頂きました。

なによりも目の前の海に地球上で一番大きな動物が泳いでいる事の驚きは、
小さなときに恐竜の骨格標本を見た時と同じ感覚なんです。

過酷な環境に暮らす事で得られる、お金では手に入らない事があります。
お金はあった方が良いです。実際に本にも書かれているように、
クジラの骨格標本には1mあたり100万円はかかるそうで、10mなら1000万円、
でも、たぶん100年以上、歴史として残ります。※人間の一生を越える。
そして何万人という人たちがそれを見て感動するはず、
そういう仕事をしたいです。歴史にも記憶にも残る。

 

 

クライミングでポイント獲得のZONEってありましたけど、それとは違った話です。
登山家やフリーダイバー、ボーンカーバーなど個人的に会ってきた人たちの話の中で
「ゾーンに入る」という不思議な感覚の話を聞く。

今回のオリンピックのメダリストでも「ゾーン」の話をしている人がいて、
自分も思い当たるところで動画が残っていたので、アップしてみました。

2013年に初めて参加したボルダリングの大会決勝の1課題目↓

セッターもローカル大会としては豪華すぎる。飯山健治さん、平嶋元さん、遠藤由加さん
アイソレーションルームから出て来て、ルート確認した後、
遠藤由加さんが棒を持って「ガンバ~」って言われたんだけど、結構プレッシャーだった。
「本当に決勝で登れるのかい?」っていう感じが、声から勝手に伝わった気がした。

で、動画を見てもらうと、登る前に時間をとってオブザベーションしてるんだけど、
パッと見たカウントダウンクロックが残り「1:28」ってなってて、
「あ、ラッキー、誕生日の数字だから登れるな」って勝手に思ったんです。まだスタートもしてないのに。

で、数手進めながら一撃するんですけど、恥ずかしいガッツポーズしてて、
この辺りは覚えていないんですよね。というか目がいっちゃってるんです。
実はこの後、アイソレーションルームに6人くらい決勝のメンバーいたんですけど、
他人のペットボトル飲んでしまってて、「沖山さん、それ俺のっす」って言われたりして、
かなり緊張してたのか、やっぱり正気じゃなかったんですよね。

ここから2課題目、3課題目はグダグダになってしまい、結局2位で終わるんですけど、
この動画の最初のところだけは、所謂「ゾーン」に入っていた感じでした。

 

 

サーフィンでも、中学生の時の陸上競技会でも、スイッチが入る瞬間は記憶していて、
やっぱりゾーンなのかな?って思う事があります。
スポーツ以外でもボーンハンターとしてクジラのストランディングから骨を採取に行くと

冷たい海水や強烈な匂いの中で作業するとゾーンに入る瞬間はあるし、
ボーンカービングでも店内にお客さんが入っていることも気づかずに彫っている事もある。

こういう体験は多くの人にあるのかもしれないけど、
生きていく上で、あると良いのかもしれないですね。「ゾーン」にはいる瞬間
そういう話、美味しいごはんとお酒を飲みながら聞きたいなぁ~飲まなくても良いけど。笑

話は変わるけど、野口啓代さん(今回銅メダル獲得して競技から引退)
彼女の登りを見て、クライマーのみんなが言う「アキヨスタイル!」はカッコいいと思う。
その人の名前でまわりのみんなからスタイルが語られるなんて、カッコ良すぎでしょう!
サーフィンもスケボーもスキーもだけど、スタイルがある人がやっぱりカッコいい。
あの動きはあの人にしかできない、っていうのに憧れます。


昨日のスポーツクライミングは感動したなぁ~
小さな島でクライミングを始めて、10年以上経ったけど、続けて良かったなと思う。
「諦めなければ夢はかなう!」 アスリートがインタビューで語っていた。

一方で、金メダルじゃなくて良かったんじゃないかな?とも勝手に思った。

誤解がないように説明すると、未練たらたらな方が、アスリートにとっては幸せなんじゃないか?
やり切ってしまって、目標がなくなった時ほど怖いものはないんじゃないか?
一流の人ほど、「まだできるんじゃないか?」 「まだ上がある?」 そう思いながら、
これからの時間を過ごしていく 「余白」 があったほうが良いんじゃないか?
極めてきた人たちには、「遊び」や「余白」は必要だと勝手に思う。

ワクチンの二回目接種も終わり、アスリートたちの姿に勝手に感動して、盛り上がり、涙して、
今日も普通の日常に溶け込んでいく。少しだけ腕が痛い。

昨日は父の命日だった。弱くなった母を連れて墓参りに行った。
5年前に他界した親父の姿を思い出すと、今も辛い。人間は必ず死ぬ。
自分の人生に悔いはないのか?未練たらたらで死ねる方が幸せなのか?
なんの結果も残せずに、小さく生きて、小さく死んでいく。
なんだか切なく、台風が近づいてくる海を眺める。


釜庭で泳いできました。 不思議なんですが、 ものすごくスッキリした。
なんだか、心もカラダも脳もクリアに!
同時に中学生の頃の「夏の感覚」が蘇って来ました。
学校行事でテングサを潜ったり、トコブシ潜ったり
夏休みは毎日プールで泳いで、親父の店の手伝いして、
小さなラジカセでFENで流れる音楽を聴いた「あの夏」

中学時代に「夏休みのドリルは何日で終わらせるか?」競った友達がいて
8月に入る前に終わらせて、後はプールと自由研究だけ残して、
好きなように過ごした日々を思い出した。ステキな夏でした。

光るキノコを見つけたり、透明度の高い海で泳いだり、
クライミングしたり、映画を観たり、読書をしたり、
50歳を過ぎても、中学生の時からずっと変わらない感覚が残っている。

都会でもできることと、島じゃないとできない事。
どこでもできるけど、心に余裕がないとできない事。
本当に大事なことは何だろうと、自分に問う時間だった。

演技派のジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイが出演
LiLiCoさんが「女性の心の中はホラーよりも怖い」とオススメしている。


ジュディ・デンチは007シリーズのMとして有名だし、ケイト・ブランシェットも最近では、
オーシャンズ8とかでカッコいい女性で出演していて、どちらも好きだけど、
なんだろうなぁ~幸の薄い感じは、はまってしまうとヤバいですよ。

同じくオススメされていた、THE GIFTも観たいので台風来たらじっくり。