
ある外国人のカップルがカフェに来て、船の時間までコーヒーを楽しんでいた。
店内のスピーカーからルパート・ホルムズのエスケイプが流れると、
どうみても30代前後の若い外国人の男性が歌い始めた。
「1979年の曲なのに、なんで知ってるの?」って思って
聞いてみると、「80年代とかこの頃の音楽が好きで、
実はお店に置いてあるたくさんのCDが気になってしょうがなかった。
あればご主人の趣味ですか?」と聞かれたので、「CDだけじゃなくて
クライミングもカフェもすべて自分の部屋みたいな状態です。」と答えると、
「アナタの趣味が溢れていてCOOLな空間ですね。」と言われた。
そりゃ、あんた、30年以上も好きでやってるんだから、
好みがぴったりならCOOLだよね。って思いながら、
秋元康さんが、「学生の頃の夏休みがずっと続いている。」と
いまやっている仕事の感覚を表現していた。
人間なんて、好みや性格が大きく変わることなんかあまりない。
ずっと好きだし、子供の頃のまま、溢れる興味に翻弄されたい。
実は外国人からお店の事を褒められるのは、これが初めてではない。
センスのぴったりくる人がいることは、この上ない喜びだし、
外国人からCOOLだって褒められたら、この上なく嬉しい。
自分の中での、最&高、常に優勝!最高の更新しかない。
自分の部屋感覚だから、ここはそろそろこうしたいとか、
ここはこう直したいとか、いろいろあるけど、
同時に世の中も技術や材料も変化しているので、
その時にある最新のものを取り入れたいと思う。
でも、選ぶ基準はすっと昔のまま、
1983年の噴火で埋まる前の店の二階の部屋でFENを聞きながら
過ごしていた頃の感覚がずっと続いているんです。