僕の父
は夜勤専門の工場労働者である。
夜遅く出勤し、朝方帰宅する。
父「昼夜逆なんだ」
だから父にとって日照時間帯は休息の時間である。
以下はその父が1月5日午後、
車の中でなにげなく語ったことを箇条書きにした。
①買い物
・事前に 祖母に、何を買うか尋ね、メモするように促す。
→買い忘れや、買い物後あわてて引き返すのを防ぐ
・売り場で 祖母の後からついていき、
父からはどこに目的の物があるかは言わない。
祖母が「~はどこにあるんだ?」と聞いてきたら、
父「ほら、上に書いてある」と店内表示を示す。
それを聞いた祖母が
「ああ」
とまた探索をはじめたら、
あとについていく。
→自力での状況確認を促す。
②日常会話
・指示語、名詞
祖母が
「あれ」
と言い出したら
父は
「あれって何だっけ?」
と問いかける。
祖母が考えている様子の間は
口をはさまずに待つ。
すると、祖母は「ああ!」と思い出して
「あれ」を具体的な名称で語り始める。
→記憶再生の促進
・代名詞→固有名詞
祖母が
人の名前を思い出せない
とき、
そのヒントになるものを父は見せる。
たとえば教会の人の場合は教会の連絡網を渡し
父「この中にいないかい」
と問う。→記憶再認の促進
…………………………………………………
これらの話を聞いた時、
たぶん生まれてはじめて僕は
心から父を尊敬した。
祖母が父と暮らすようになってからしばしば
祖母「幸せだー」
と口にする理由を知ったからだ。
父は徹底して
祖母自身の能力を活かせるかかわり
をしている。
そのことを、当たり前のように淡々としている。
もともと一人暮らしだった祖母は数年前、
腰を痛めて歩けなくなり 数ヶ月入院した経緯がある。
退院後すぐに父が引き取って今に至る。
今では祖母は階段は手すりにつかまって自力で上り下りしている。
一回のスーパーでの買い物中は1時間近くの間、
買い物カートに両手をもたれて歩き回る。
(僕が祖母と買い物に行ったとき、
買い物袋は本人に聞いたうえで、
持つのを手伝ったことがある。
おそらく父もそうしていると思う)
そして以前も日記に書いたが、
祖母の骨密度がわずかに、
徐々にではあるがここ数年数値が上昇している。
祖母は現在、介護サービスを利用していない。
専門家によるリハビリも受けていない。
病院で骨粗鬆症用の薬をもらって服用している。
父は口では祖母に対して
「偏食がひどくてどうもならん」
と悪態めいたことをよく言うが、
それを含めて、父の祖母へのかかわり方には、
僕からみて愛情を感じる。
ここでいう「愛情」というのは
①報酬を求めない無償性
②ずっと続いていくことが感じられる永続性
を含むと考える。
施設介護はどんな技術のある職員たちが
どんなに熱心に行ったとしても
介護保険制度と給与があるから行う、
言ってみればつくられた関係の中でのものだと思う。
(だからこそ、家族介護より
安全が保たれる
枠組みがあるとも言える)
統計上、
高齢者虐待の最も多いのは施設よりも家庭であり
かつ息子の母に対する虐待の割合が最多であるらしい。
→ソース
父が「自立支援」とか「介護」とか
言う言葉を使っているのを聞いたことがない。
父は対人援助技術や関連知識の教育を
公的機関で受けたことがない。
父は意識的にではなく、
ごく自然に行っているのだ。
ここまで、第三者に説明するために
僕はいくばくか個人から離れた
第三者の言葉を使っている。
だけれど、
愛情のあるかかわりの本質は、
難しい言葉を使わないのだと思う。
いちいち根拠を明文化しなくても、
他者に説明しなくても、
行われている。
そういうものなんだと思う。
だから施設介護の中で感じられる愛情は
制度の中での安全と引き換えにした、
仮のものなのではないか、と思う。
今、父と祖母は二人暮らしである。
1対1という環境の中で、
祖母に対して上記のかかわりかたをつらぬける父を、
人としてすごい、と本気で思う。
父の息子でよかった
と心から思う。
――――イテル主催ワークショップ案内――――
2014年 7月26(土)~27(日)


が新ワークをひっさげて札幌にやってきます☆
★日程
2014年 7月26日11:00~21:00
7月27日9:00~1700
(湖での夜明けのワークも予定)
★会場 定山渓ホテル
北海道札幌市南区定山渓温泉西4丁目340
電話:011-598-2111
および周辺の自然
(札幌湖・朝日岳など)
★定員 14名
★最小実施人数 6名 (6月末時点)
★料金
(7月26日の・夕食入浴・宿泊・27日朝食の料金含む。
両日の昼食代・会場への交通費別)
・通常 32,800円 税別 (税込35,424円)
・早期割引 30000円 税別 (税込32400円)
※6/30までご入金の方
本ワークショップのおすすめポイントは、
「深い内面を吐露できるフトコロの深さ、
場がしっかりホールドされた安全感」
です!
大学などで心理学講師を勤め、
誰にも真似できない音楽ワーク、
そしてスピリチュアルな感性のドッキング。
日常を離れた安らぎの空間。
あなたの心の底から
わきあがるもの、
たしかにご案内し、
しっかり受け取る
ご用意をいたします。

温泉で心と体もリラックスして
ワークを楽しんでください。
宿泊は有名な定山渓ホテル。
朝夕食はバイキング。
北海道の美味しいものを好きなだけ味わってください。
北海道の大自然に囲まれつつ、
ほどよく人里から離れた空間が
このお膳立てだからできる
ストーリーが待っている。
そんなワクワクを感じます。
■お申し込み
こちらのメールフォームからどうぞ。
★メールフォームがうまく送信できない場合は
メールにて
etherf★@gmail.com
(★を抜いて送信してください)
メールの件名を
「ありのままの自分に出会うワークショップ 申し込み」
とし、下記の項目をお知らせください。
===========================================
◎ありのままの自分に出会うワークショップ
に申し込みます。
お名前:
メールアドレス:
携帯電話番号:
何を見て知りましたか:
===========================================
★ 前回参加された方の感想 ★
「歌とサイコドラマが一緒になってるって
どんな感じなんだろう?」
は夜勤専門の工場労働者である。
夜遅く出勤し、朝方帰宅する。
父「昼夜逆なんだ」
だから父にとって日照時間帯は休息の時間である。
以下はその父が1月5日午後、
車の中でなにげなく語ったことを箇条書きにした。
①買い物
・事前に 祖母に、何を買うか尋ね、メモするように促す。
→買い忘れや、買い物後あわてて引き返すのを防ぐ
・売り場で 祖母の後からついていき、
父からはどこに目的の物があるかは言わない。
祖母が「~はどこにあるんだ?」と聞いてきたら、
父「ほら、上に書いてある」と店内表示を示す。
それを聞いた祖母が
「ああ」
とまた探索をはじめたら、
あとについていく。
→自力での状況確認を促す。
②日常会話
・指示語、名詞
祖母が
「あれ」
と言い出したら
父は
「あれって何だっけ?」
と問いかける。
祖母が考えている様子の間は
口をはさまずに待つ。
すると、祖母は「ああ!」と思い出して
「あれ」を具体的な名称で語り始める。
→記憶再生の促進
・代名詞→固有名詞
祖母が
人の名前を思い出せない
とき、
そのヒントになるものを父は見せる。
たとえば教会の人の場合は教会の連絡網を渡し
父「この中にいないかい」
と問う。→記憶再認の促進
…………………………………………………
これらの話を聞いた時、
たぶん生まれてはじめて僕は
心から父を尊敬した。
祖母が父と暮らすようになってからしばしば
祖母「幸せだー」
と口にする理由を知ったからだ。
父は徹底して
祖母自身の能力を活かせるかかわり
をしている。
そのことを、当たり前のように淡々としている。
もともと一人暮らしだった祖母は数年前、
腰を痛めて歩けなくなり 数ヶ月入院した経緯がある。
退院後すぐに父が引き取って今に至る。
今では祖母は階段は手すりにつかまって自力で上り下りしている。
一回のスーパーでの買い物中は1時間近くの間、
買い物カートに両手をもたれて歩き回る。
(僕が祖母と買い物に行ったとき、
買い物袋は本人に聞いたうえで、
持つのを手伝ったことがある。
おそらく父もそうしていると思う)
そして以前も日記に書いたが、
祖母の骨密度がわずかに、
徐々にではあるがここ数年数値が上昇している。
祖母は現在、介護サービスを利用していない。
専門家によるリハビリも受けていない。
病院で骨粗鬆症用の薬をもらって服用している。
父は口では祖母に対して
「偏食がひどくてどうもならん」
と悪態めいたことをよく言うが、
それを含めて、父の祖母へのかかわり方には、
僕からみて愛情を感じる。
ここでいう「愛情」というのは
①報酬を求めない無償性
②ずっと続いていくことが感じられる永続性
を含むと考える。
施設介護はどんな技術のある職員たちが
どんなに熱心に行ったとしても
介護保険制度と給与があるから行う、
言ってみればつくられた関係の中でのものだと思う。
(だからこそ、家族介護より
安全が保たれる
枠組みがあるとも言える)
統計上、
高齢者虐待の最も多いのは施設よりも家庭であり
かつ息子の母に対する虐待の割合が最多であるらしい。
→ソース
父が「自立支援」とか「介護」とか
言う言葉を使っているのを聞いたことがない。
父は対人援助技術や関連知識の教育を
公的機関で受けたことがない。
父は意識的にではなく、
ごく自然に行っているのだ。
ここまで、第三者に説明するために
僕はいくばくか個人から離れた
第三者の言葉を使っている。
だけれど、
愛情のあるかかわりの本質は、
難しい言葉を使わないのだと思う。
いちいち根拠を明文化しなくても、
他者に説明しなくても、
行われている。
そういうものなんだと思う。
だから施設介護の中で感じられる愛情は
制度の中での安全と引き換えにした、
仮のものなのではないか、と思う。
今、父と祖母は二人暮らしである。
1対1という環境の中で、
祖母に対して上記のかかわりかたをつらぬける父を、
人としてすごい、と本気で思う。
父の息子でよかった
と心から思う。
――――イテル主催ワークショップ案内――――
家族との間でもつれたままの
心のしこり、
ときほぐします。
2014年 7月26(土)~27(日)
【ありのままの自分に出会うワークショップ】

四季の自然豊かな定山渓(じょうざんけい)で
合宿ワークショップを行うことになりました!
サイコドラマティストで作曲家のケンユーさん

が新ワークをひっさげて札幌にやってきます☆
★日程
2014年 7月26日11:00~21:00
7月27日9:00~1700
(湖での夜明けのワークも予定)
★会場 定山渓ホテル
北海道札幌市南区定山渓温泉西4丁目340
電話:011-598-2111

および周辺の自然
(札幌湖・朝日岳など)

★定員 14名
★最小実施人数 6名 (6月末時点)
★料金
(7月26日の・夕食入浴・宿泊・
両日の昼食代・会場への交通費別)
・通常 32,800円 税別 (税込35,424円)
・早期割引 30000円 税別 (税込32400円)
※6/30までご入金の方
本ワークショップのおすすめポイントは、
「深い内面を吐露できるフトコロの深さ、
です!
10年以上サイコドラマを学び
心理系ワークショップを実践してきて、
プロミュージシャンとして演奏・作曲活動をし、
あわせて30年の歳月をかけて
音楽と心のワークを作り上げてきた
ケンユーさんだからこそできる
グループダイナミクス!
心理学の理論的な裏づけと、心理系ワークショップを実践してき
プロミュージシャンとして演奏・作曲活動をし、
あわせて30年の歳月をかけて
音楽と心のワークを作り上げてきた
ケンユーさんだからこそできる
グループダイナミクス!
誰にも真似できない音楽ワーク、
日常を離れた安らぎの空間。

あなたの心の底から
わきあがるもの、
たしかにご案内し、
ご用意をいたします。

温泉で心と体もリラックスして
ワークを楽しんでください。
宿泊は有名な定山渓ホテル。

朝夕食はバイキング。

北海道の美味しいものを好きなだけ味わってください。
ほどよく人里から離れた空間が
そこで何がおきても大丈夫なように
守ってくれるでしょう。
守ってくれるでしょう。
このお膳立てだからできる
ストーリーが待っている。
そんなワクワクを感じます。
■お申し込み
こちらのメールフォームからどうぞ。
★メールフォームがうまく送信できない場合は
メールにて
etherf★@gmail.com
(★を抜い
メールの件名を
「ありのままの自分に出会うワークショップ 申し込み」
とし、下記の項目をお知らせください。
==========================
◎ありのままの自分に出会うワークショップ
に申し込みます。
お名前:
メールアドレス:
携帯電話番号:
何を見て知りましたか:
==========================
★ 前回参加された方の感想 ★
「歌とサイコドラマが一緒になってるって
どんな感じなんだろう?」
と思ってましたが、
不思議と違和感なく 後半へ向けて
自然と心を開くようになっていったのかな?
自然と心を開くようになっていったのかな?
声を出すのが、
古代人の唄みたいで
かなり好きでした。
古代人の唄みたいで
かなり好きでした。
あと30分くらい
やってたかった(笑)
やってたかった(笑)
香りの効果もすごくあった気がします。