夜22時を過ぎていたが
施設のロビーで生徒たちはわいわいおしゃべりしていた。
今回の集合時間は夜で、来られる時間にバラバラと来る。
すでに数十人集まっている。
最後の二人の女の子が玄関から少し離れた展望台で荷物をおろしておしゃべりしている。
僕と、もうひとり頼れるやつだけが、あと数分後の惨事を予想している。
僕らは影に狙われている。
僕はだいぶ前から、この建物を入念に下調べしていた。
トイレから宿泊室まで。
どう守り、どう狩るか。
女の子二人がおしゃべりを終えて玄関に向かってきた。
僕はあわててフワフワの長靴を玄関に脱いでロビーに入った。
襲撃の、そして迎撃の最良のタイミングは全員が集合した時だ。
狙いは外しちゃいけない。それは向こうも同じく考えているだろう。
と同時に僕は、二人の女の子の一人が氣になっていた。
という夢をみた。