"Discover→Japan"駅スタ (133)肥前山口 (134)唐津 | ERWのブログ/ERWの鉄道ブログ

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Photo Diary by the Eternal Railroad Watcher

週末ですねー。

 

「九州」というのは、その昔島内に9つの旧国が存在したからで、それが明治以降7県に減った・・・ということはいくつか旧国から県への「合併」があったことになるが、肥前国に関しては何と佐賀県と長崎県に「分割」され増えている!これを知った時ERWの脳細胞は破壊しかけた。。。

 

<データ>

線名・駅名:長崎本線・肥前山口

押印日:1972- (ERW父の蒐集)

絵柄:肥前山口から分岐する長崎本線と佐世保線・有明海&ムツゴロウ・杵島岳・かちがらす

メモ:

※鉄道ファンなら誰でも知っていた「肥前特急」の長崎行と佐世保行で分割(上りは併結)作業が行われていた駅。その由緒ある駅名があろうことか2022年に「江北」に改称されてしまった。駅前に町役場がある同町の中心地であるからやむを得ない点はあるが。

※絵柄に出て来る3方向の線路は左が佐賀・上が諫早/長崎・右が同駅起点の佐世保線早岐/佐世保方向となる。有明海のムツゴロウは良いとして、杵島岳って何?阿蘇五岳の1つと同名になっているがマップを見てもヒットしない・・・あるのは「杵島山(342m)」だ。また「かちがらす」というのはカササギの地域名で佐賀県の県鳥となっている・・・「かささぎ」は特急名にも使われ始めた様で。

※当時の長崎本線はこの区間、肥前山口から肥前飯田まで7駅連続「肥前」が付いていた。旧国名の付く駅が多い路線としては只見線が有名だが、連続となるとこちらの7駅がレコードだった様だ。現在は肥前山口駅の改称により「6駅連続」に変わっている。

 

【再掲】485系特急「みどり」 (1977-07-21 肥前山口)

※ボンネットクロを先頭にした4連の上り「みどり」が停車中。「かもめ」の到来を待つ。尚撮影したERWはこの時夜行急行「西海」に乗車中。この駅で長崎行の「雲仙」を分離した筈だがそのシーンは遺していない。

 

【再掲】485系「かもめ」と「みどり」の併結シーン (1977-07-21 肥前山口)

※時刻表1980年10月号によると、下り「雲仙・西海」の肥前山口着は8:56、分割された「雲仙」は9:02発で「西海」は9:10発。一方上り「みどり4号」の肥前山口着は8:57で「かもめ4号」は9:01着、併結後「かもめ・みどり」の同駅出発は9:05。

※貫通ショートノーズのクハ481-200はこのような併結運転に向いているとされたが、ここでは貫通扉を開けてまで乗客の編成間往来の便を図るようなことは行っていなかった。

 

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<データ>

線名・駅名:唐津線・唐津

押印日:1972- (ERW父の蒐集)

絵柄:唐津城・唐津湾と舞鶴橋・奥の台形状は鏡山で左の海岸は「虹ノ松原」・大きな鯛は唐津くんちの曳山

メモ:

※風光明媚な唐津は佐賀県のイメージアップに一際貢献しているが、嘗ての鉄道路線は奇々怪々であった。復習すると、博多から西進して来た筑肥線が松浦川右岸河口近くの東唐津まで突っ込んでスイッチバックした後南下、一方長崎本線久保田を起点とする唐津線が北上して来て両者は「山本」という駅で交錯、筑肥線が唐津線をオーバークロスして伊万里方面へ西進する一方、唐津線は松浦川左岸の唐津中心部に入って中心駅唐津、そして終点西唐津へと進んだ(博多から唐津への直通列車は走っていなかった)。これが1983年に筑肥線の線路が変更され東唐津までの乗り入れは廃止(駅名自体は残っているが1km後退)、代わりに新東唐津駅から松浦川左岸へ渡り、唐津線と合流して唐津に達した(これで博多-唐津間の直通運転が可能になった)。また筑肥線山本までの唐津線との並走区間は廃止され、筑肥線は唐津-山本間が分断された路線になっている(更に博多-姪浜間も地下鉄への乗り入れ変更で廃止された)。

※この「東西唐津」にも関係するが、唐津と言えば宮脇俊三氏の「サザエのつぼ焼き事件」も思い出させる。「何のこと~?」と思われる方は氏の著書『時刻表2万キロ』をどーぞ。

 

【再掲】(2018-08-12)

※東唐津から松浦川河口を隔てた対岸に聳える唐津城を臨む。尚この写真は宿泊したホテルの部屋から撮ったものだが、この場所が旧東唐津駅跡地である。

 

【再掲】JR九州303系 (2018-08-11 唐津)

※唐津市の中心部にある唐津駅は1982年に高架化された。唐津城や松浦川河岸からは少し離れている。

 

では皆様、良い週末を~。

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