5年以上前の記事です。

 

 

この時、大学入学して、想像していた通りの生活が送れず、

卒業後の将来を悲観して病気になった

 

というような趣旨を書きました。

 

今でもそれは変わっていません。

自分のことを一切知らない人がいる土地へ進学したので、

住む環境も人間関係も全く新しくなりました。

 

最初は頑張って適応しようとしていたのでしょうけど、

それができなかった。

今でいう、適応障害のような状態だったと思います。

それがひどくなり、元々双極性障害の素因があったのか、

最初はうつ状態からのスタートでした。

 

 

 

でも、病気の素因があるなら、もっと以前・・・

例えば、高校時代や小中学校の頃からも

何かしら原因となるようなものがあったと思われます。

 

それが小中学校時代のいじめなんです。

 

ここで、私はうつっぽくなりました。

子どもながらに微熱を出すことや胃が痛くなることも頻繁にありました。

中学時代は特にひどくて、学校に行きたくなくて少し暴れた記憶もあります。

親に訴えて学校に直談判してもらいましたが、

学校側は「いじめはない」の一点張りだったそうです。

 

高校時代は比較的落ち着いていて人間関係も良かったのですが、

何しろ進学校だったため、勉強に時間を割けないのがストレスで部活動を辞めたくらいです。

勉強とアニメの日々だったかな、と思います。

でも、友達と遊ぶ、ということはほとんどしませんでしたね。

この高校時代は特に何もなかった時期・・・フラットな状態だったと思われます。

 

 

 

で、ここから環境がガラリと大きく変わった大学時代に入るのですが、

ここで病気の症状が徐々に目立ってきました。

 

具体的には、食欲不振が一番ありました。

うつな気持ちややる気のなさもありました。

しかし、これらの症状ではまさか自分が精神疾患にかかっているとは思わず。

 

結局、睡眠障害を発症して精神科を受診するまで気付かなかったんです。

 

 

 

当時は精神疾患という言葉の存在がほとんどなくて、

かろうじてうつ病があったくらいです。

双極性障害は躁うつ病と呼ばれていた時代で、

私は当時、そんな病気があることすら知りませんでした。

 

 

 

最近になって本を読んで双極性障害に遺伝が関係するとか、

ストレス耐性の体質などが遺伝するとか知るようになりました。

 

また、小学生のうつ病や適応障害というのも最近では言われています。

もう、ストレスに関する疾患は大人だけの問題ではないんですね。

 

とすると、私の小中学校時代も同じ見方ができるわけです。

ストレスフルな小中学校時代はやはりストレス耐性度が低かったと思われます。

高校時代はある程度適応できていたので問題が起こらなかっただけかもしれません。

 

 

 

双極性障害の素因があって病気を発症するなら、

そういった素因を早く発見して対策を講じるとかできないのかな、

と思ったりもします。

でも、現代医学ではまだ分からないことだらけで、難しいのでしょうね。

 

あとは環境調整が問題です。

高校時代は勉強が目的だったので、初め入っていた部活動を辞めることで

ストレスはある程度解消されていました。

でも、小中学校は環境を変えることが自分ではできなかったので、

いじめが続き、うつ状態になっていたと思われます。

 

大学時代も自分で選んで受験した大学だったから、

環境を変えるというのは難しかったです。

治療のために休学、という選択肢もあったのかもしれませんが、

当時かかっていた前医に「卒論を書いて卒業しなさい」と言われました。

そうしたら、症状は逆に悪化してしまいました。

一時的に躁状態になったり(卒論をメチャクチャ頑張って書いてしまいました)

反対に卒業式の時はうつ状態ですごくつらかったです。

こんな風に大学時代・・・特に4年次はメチャクチャな状態でした。

 

 

 

普通、小中学校時代にある程度のストレス耐性は身に付くのだと思いますが、

私の場合、いじめに遭っていたので、それが邪魔をしたのかもしれません。

「もし、いじめに遭っていなくて普通に生活できていたら・・・」

なんて思うこともしばしばあります。

 

だけど、そう思っても過去は変えられません。

病気を発症した以上は、それと向き合っていかないといけません。

 

でも、何でうつ病ではなくて双極性障害だったのか?

と思うことはありますね。

それも体質的なものが関係しているのか・・・

双極性障害はうつ病と比べて遺伝が関係している割合が高いです。

 

事実、両親を見てみると、

父も母も怒りっぽかったりします。

特に父は強くきつい怒ったような口調で話す傾向があります。

だから、私はいつも怒られているような感覚に陥ります。

母も同様です。

 

そういう家庭で育ったなら、精神を病んで当然かもしれません。

兄もおかしくなってしまったし(元々ASDではないかと私は思っています)

年の離れた弟だけが可愛がられていました。

 

育った家庭環境も自分では変えることができません。

結婚して家を離れることでようやく少し落ち着いた生活ができるようになりました。

その嫁ぎ先も、義両親との関係でつらい思いをしたことが何度もありますが、

(同居していた家を追い出されて別居せざるを得なかった時期があります)

今は何とか生活しています。

 

 

 

双極性障害も、うつ病のように環境調整はある程度必要だと思います。

いかにストレスを少なくして過ごせる環境に置けるか、です。

ストレスをゼロにすることは非常に難しいです。

しかし、悪化しない程度に減らすことはできると思います。

それが仕事の量の調整だったり、家庭環境の改善だったりするわけです。

 

私は今は障害者雇用で仕事を幾分か配慮していただいて働いています。

それはそれで恵まれていると感じています。

家庭環境は改善がなかなか難しいので、

月に2回訪問看護を受けて、話を聞いてもらっています。

 

こんな風に生活を工夫することでストレスを減らすことはできると思います。

 

 

 

双極性障害は体質の問題だとか遺伝が関係しているとか言われますが、

それで諦めるのではなくて、きちんと向き合うことで

病気と上手く付き合っていけたらいいな、と思っています。