改めてオマージュについて | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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オマージュ時計は何だかんだ言っても


所詮本家は越えられぬ。


当たり前だ。




WMTは一時期凝ったが、最近は


4桁ヴィンテージから5桁ネオヴィン、


中東軍用マーク入りレア仕様へ、更に


ポップなアート感覚のコラボや


デジタル系デザインダイヤル・針等々

(あくまでもロレベースについて。他もある)


に走り、バリエはやたら増えたが、

(仕方ないね、何らかの活路を見いださぬと生き残っていけないから)


ちょっと、というか、かなり違うゾ


という路線への迷走が甚だしく、


正直ドン引いた。

(5桁ベースが出た時点で???となった)


こちらも折しもヴィンロレ熱が冷め、


こちらもこちら、向こうも向こう‥‥で


互いに自然に遠のいた感あり。




そうは言っても、手持ちのWMTは


愛用してはいる。特にお気に入りは


軍用5517オマージュのロイヤルマリンと


ミルガウス系、つまりサブミリウス。


サブミリは、トロピカルがラインナップに


載る前特注したもので、色合いが異なる。


ミリサブはダイアルのスレ具合が秀逸。


ただ、自分にとってWMTは


本家を色濃く意識させるもの、


というより


その雰囲気を加味したあくまでも別モノ


という認識。手の届かない本家名機の


代用をするモノ、というわけではない。




対するケンポールは、WMTと比べるから


余計にそう思えるのかも知れないが、


薄さにせよ、サイズ感にせよ、


本家に近いものを感じてしまう。いや、


本家を所有しているわけではないし、


所詮はオマージュ、本家と別モノなので


こう言うのも妙だが、時代の空気感が


まだ近い分、その時代の匂いが残っている


とでも言ったらよいのか‥‥。だから


こちらは買えない本家の代用という意識。




この棲み分けは私自身の身勝手なもの。


他人にはわかるまい。ただ、自分的には


理に叶っている。当時ケントレ佐藤氏が


製作に携わったもの全てとは言はぬが


当時の時代感の中で、トータルな意味で


よくできた〝オマージュ〟感があった。


〝オマージュ〟なんてコトバすら


ない時代だったが。パチと揶揄されながらも


今評価されるものを作ったのは素晴らしい。


だから今現在、私にとって


〝真の〟オマージュ時計と言えるのは


ケンポールだけかな。

(ちなみに、過去モデルのエッセンスを下手クソに流用した最近の本家の〝自社内オマージュ〟モデは、オージュとして見るならタチが悪い)