テオ・ロス | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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人生漫ろ歩き 時を刻む
美しいもの、大切なもの、
ありのままに‥‥



愛猫テオを失った。

初めてのペットとの初めての死別。


こんなに辛いものとは‥‥。


この3日間、何度泣いたかわからない。




妙な言い方だが、今まで血縁者との死別は


何度もあったが、3日経っても泣ける


というのはなかった。最期がわかっていて


心の準備ができていたケースが多いし、


年端も行かない若くして、というケースも


無かった。人間の場合は、下にぶら下がる


いろんなしがらみや利害関係、


自分に降りかかる責任もあって


ペットとのピュアな関係とは違うんかな。


ま、一緒に扱うべき単純な問題ではないが。





人間同士みたいな血の繋がりは皆無の


ペット。だが、ペットというのは


密接度・密着度が根本的に違う。


特に私に懐いていた。思い出のアルバムは


テオが大半だ。今思い返せば、


昨春父の余命宣告を受け、私自身も辛く、


体調も振るわない時、不思議と寄り添って


傍に寝るようになった。それまで


カミさんの所で寝ていたのに。

(家庭内別居‥‥)


父の死後はほぼ毎晩私の布団の上で寝た。

(中には潜って来ない)




あどけない子供のような表情で見つめる。


子供と違って意思疎通は限られていた。


しかし、何処に何があり、私がどう行動し、


どんな動線でいつ何をするか把握していた。


〝ちゅーる〟ちょうだい!


納戸を開けて!


洗濯物干すの?一緒に行くよ、

ボクテラスに出たいんだ!


寝たい!(膨らんだ羽毛)お布団平にして!


手ちょうだい!触れたい!頭乗せて寝たい!


仕草と鳴き声で要求を静かに伝える。


大声で鳴いて主張したりしない


遠慮がちなおとなしいネコちゃんだった。


ソファの私の隣に座る時や、膝に乗る時は


つぶらな瞳で下からこちらを見つめて


阿吽の呼吸でやって来る。時々鼻キス。


あんな素敵な時間と空間を共にした。


そんなささやかな幸せ。




時計コレクション全部と引き替えに


テオが戻ってくれるのなら、


躊躇なくそうする。


掛け替えの無い


というのはそういうことだ。


どのシーンを思い返しても愛らしい


あのテオが私の傍に、膝に、寝床に


来ることはもう二度とない‥‥。