パテックはWGが真骨頂かな、と
つくづく思う。雲上ブランドなので
やはり白系の控えめな輝きのWGの方が
ハメやすいし、その方が登板も増える。
所有して実感したが、この5039のような
WGならではの経年による焼けも好きだ。
優しい黄色の風合いは、ステンやPTにない
味を醸し出す。ロレックスのWGには
感じられなかったこと。
ところで、同じパテックのWGなのに
5205はやけに白い。単体で初めて見た際は
ステンレスに見紛ってしまったほどだ。
実際、5039を横に並べても
ステンレスほどに白く見える。
(この5039はYGに見紛うほどだ‥‥っつーか、経年とは言えこっちが黄色過ぎるわけか)
しかし、実際にステンレスと並べると
(サイズ的に近いエルプリデイトナと比較)
5205にもWG特有の色味の違いがある。
ちなみに今のパテックは、WG素材に
ロジウムメッキはしていないようだ。
参考までに、昼間撮ってもこの差。
同じWGでもこれだけ違うんだなぁ。
改めて、ロレックスのステンも並べてみた。
やはりステンは一番白い。
同じ白系の金属でも微妙に色合いは異なる。
更に同じ素材であっても、経年差で異なる。
白 → 黄に向かうに従って温かみを感じる。
一目で感じようが、対比して感じようが
いずれでもよい。渋くて控えめなWGに
こうした色の妙が存在するのは興味深い。
パテックの複雑系カレンダーを持つなら
まずはYG、と昔は盲目的に思っていた。
それはそれで真なり。しかし、今は
180度転換してしまい、全くそう思わない。
オタ歴の中での自身の熟成と
アラカンでの視野の変化?いずれにせよ
こういう境地に至ったことが
大切であり、また喜ばしい。
パテックにはWGだな、やっぱ。