16610LV通称グリーンサブの初代。
ロレックスのコーポレートカラーを
冠したベゼルは2003年当時物議を醸した。
6桁グリサブでダイアルカラーに
変更はあったものの、ベゼルはおろか
ダイアルにまでグリーンを使うことが
広く受け入れられた。それどころか
近年では、雲上メゾンのグリーンダイアル
搭載モデルが、リリース前から完売で
入手不可、激高騰という事態にまで。
そもそもロレックスがこのカラーを
ベゼルやダイアルに使ったことが
昨今のグリーンダイアル流行りの
先駆けではなかったか。
18年かけて世の中は変わった。
ただ、今回はグリーンに関係ない記事。
ラグをご覧になればあれ❓である。
DJ系もしくはデイトナのラグサイドの丸み❓
ダイバー系スポロレは基本的にストンと
垂直に落ちているハズ。何のこたーない、
この個体は、前オーナーがおそらく
何も気にせずガンガン使ったもの。
ラグのヘアライン加工もよく見ると
うまくかけ直した痕跡がある。ベゼルにも
キズが複数ある。Y96個体なのだが、
そんな価値観もない発売当時に、買って早速
日常使いレベルで使われたのだろう。
中古品として形を整えて売るのに、
結構労力をかけた痕跡が見て取れる。
30年モノの個体なら、これぐらいのものは
結構あろうがね。だが、当時これは
10年モノだからある意味ツワモノ。
せっかくY96の最初期に近い個体、
もう少し外装のコンディションは
良い方が‥‥とも当初は思っていた。
(販売前な整備は元日ロレ技師がやったとのことで、研磨も含めてお墨付きを、これまた現役日ロレ技師にいただいた。だから悪くはない)
私の中の基準は、当時キビシかったのだ。
今では、使って枯れて擦れた個体
というプラスの評価を持つようになった。
この私自身も大きく変わったのだ。
カドの取れた丸い時計。そして
所有する私もまた丸くなっている。